都立西高進学【保護者】2025受験体験記(M・Kさん)
「時間が足りない!」
都立西高 進学
M・Kさん
●お子さまの名前 Mさん 明大前校 杉並区・高井戸中学校
中学受験をしなかったので、高校受験の準備は万端にと、中学入学と共に入塾しました。
きっかけは、SAPIXに在籍したお子さんの保護者から「普段のテキストの方が難しく、入試が簡単だった。」「受験が終わり、サピが終わるのを寂しがっている。」「先生方が生徒の希望を尊重し、親身になってくださる。」と、良い評判を聞いていたことです。
都立西高校を目指して初めての塾通いが始まりました。塾や学校の宿題、部活、と時間に追われる生活になりました。
中3の夏休みが最大の試練でした。やってもやっても永遠に終わらない数学の課題、60分で解くはずが2時間かかる慶女の過去問、休み明けに控える中間テスト・・・。元来、動作が機敏ではないことと、睡眠を大事にするため、朝6時半から勉強を始めても、とにかく時間が足りませんでした。
時間を作るために、学校説明会の参加は最低限に、(中2の時にできるだけ多く参加したため、中3では数を絞ることができました。)お友達とは遊ばず、家族の外出もたった1回、3時間限定、と、色々なことを我慢しました。
努力の甲斐あって年号を何百個も覚えて歴史が得意になったり、苦手だった数学を好きになってきたり、手応えがあったようです。
夏を越えても、オープンの数学は惨敗、目の前の課題に追われてSS特訓に行けない、など、順調ではありませんでした。それでも、目標は変えず、へこたれず努力を続けました。
内申を上げるために学校のテスト勉強も頑張りました。一方、クラスや委員会の仕事もして、隙間時間で塾の課題もやり、娘は「諦めず努力すること」を体現していました。
サピの三者面談では、西を目指しながらも、私立の第一志望は慶應女子と、高い志は変えず、出願校を決めました。
希望の内申が取れたので、第一志望の西は推薦試検も受けることにしました。
冬休みは主に慶女対策で、推薦対策に時間が取れませんでした。「できない、間に合わない。」と、変わらず、時間に追われました。
3学期に入ると、学校で放課後に集団討論の練習をする日もあり、今度は推薦準備で勉強時間が足りなくなりました。「どちらの対策も十分時間が取れず、推薦も一般も駄目かもしれない。」と、親の私もピリピリしていました。
色々な方に応援されながら、2日間の推薦試検を終えました。すぐ一般の対策に切り替え、寸暇を惜しんで推薦対策で遅れた分を取り戻そうとしました。
そして発表。まさかの合格で、慌てて母娘で手続きに行きました。しばらく信じられない気持ちでした。
受けるはずだった都立一般入試の日までは勉強のペースを崩さないようにしよう、と、引き続き朝早くから勉強をしています。
最後はあっけないくらいでしたが、早い段階で第一志望に合格をいただき、3年間常に時間に追われた娘の努力が報われた思いです。
先生方、3年間辛抱強くご指導いただき、心より感謝申し上げます。