巣鴨高進学【保護者】2025受験体験記(K・Iさん)
出会いと信念
巣鴨高 進学
併願合格校:駒込高
K・Iさん
●お子さまの名前 Kさん 東京校 中央区・日本橋中学校
息子の中学校生活は、開始早々、体調に悩まされる日々となりました。腹痛、取れない疲労、制服に着替えたところで床で寝てしまうほどの強い眠気、さらに急激に身長も伸び、足が痛く学校までの十数分も歩けない状態になり、中1の2学期半ばからは学校に通えなくなってしまいました。
心身ともに疲労し、1日20時間ほど寝ている状況で、大きな病院を紹介され検査もしました。勉強や進路など考える余裕もなく、とにかく生きて、少しずつでも回復し、笑えるようになってくれたら、と祈るような日々でした。
体の成長が緩やかになってきた中2の夏休みに、息子が興味を持った高校があり、文化祭に足を運びました。そこで、在校生が制作されたパンフレットを見て、ここに行きたい!と強く希望を持ったところから、息子の高校受験は動き出しました。
ただ、丸1年まったく勉強をしていないブランクがある中で、目標は最高峰の学校…。客観的に考えると、どうにも厳しいのですが、息子に希望の光を灯してくれた学校。できる応援はなんでもしようと思いました。
3年生になってからは、毎日学校にも通えるようになりました。受験まで残り1年を切る中で、どんな選択肢が良いか考え、SAPIXの入塾テストを兼ねた実力診断サピックスオープンを受けることを勧めました。ギリギリ入塾許可を頂け、受け入れて下さったことが本当に幸運でした。
当時の学力は大変厳しく、偏差値表に載っている学校を選べないような状況でした。ただ、先生方は、息子の気持ちを否定せず尊重して下さり、頑張ろう!と日々あたたかく励ましご指導下さいました。
特に、SS特訓は息子にとって大きな刺激と実りのある時間だったようです。先生方との出会いに深く感謝し、お礼申し上げます。
誰よりも自分のことを諦めず、志望校も変えずに、塾も学校も一生懸命頑張る息子の姿を1年間近くで見て、毎日感動していました。
レベルの高い授業についていくことだけでも大変な中、特に2学期は学校の行事やテストや提出物も多く、毎日朝から晩までフル稼働し、体力的にも精神的にもつぶれてしまわないか心配でした。
ただ、一度も弱音を吐くことなく(その分、内に溜め込んでいないか気掛かりでしたが)、絶対に志望校に合格するんだという熱意を持って過ごす姿に、大きな成長を感じました。10代早々の時期に、大人でも乗り越えるのが大変なほどの日々を過ごし、自ら道を切り拓いたあなたを尊敬します。
これからの人生でも、様々なことが起きると思いますが、きっと大丈夫。好きな物理の道にも進んでいけると思います。
支えて下さったSAPIX東京校の先生、学校の先生、個人指導して下さった先生、優しく頑張り屋のお友達の皆さん、その他たくさんの素敵な周りの方に恵まれたことに、心から感謝しております。
新しい道の一歩を踏み出す皆様、目標に向かって歩みを進める皆様を応援しています。