早実高進学【保護者】2025受験体験記(M・Tさん)

ゲーム狂男子

早実高 進学
併願合格校:栄東高、明大中野高、立教新座高

M・Tさん
●お子さまの名前 Yさん
 新浦安校 浦安市・高洲中学校

本人の早稲田系列校への進学希望は小学生の頃からありました。

ただし、志望動機としては大変不純なものでした。ゲーム・携帯に時間制限を設け厳しく管理されている事に対しての不満が大きく、その結果として「大学附属高校へ進学できたらゲームでも何でも好きなことを自己管理して過ごせるよ」という私の一言が大きかったと思います。

だからといって、勉強に向かう訳はなく当然口ばかりです。提出しなければいけないテキストは提出しておらず、宿題も直前に適当にやるという日常が中3になるまで続きました。受付の方に未提出分のテキストを確認してもらうとあまりの量に怒りが湧き、それならSAPIXをやめなさいと退塾届も作成しました。

しかし、本人は塾が楽しく欠席もほぼないため当然転塾退塾は絶対に嫌だ、でも提出物はやらないというやり取りを数え切れないほど繰り返しました。

面談時の相談内容は小学生から全く変わらず、【家で全く勉強しない。答えを写していた。音楽を聞きながら宿題している。管理してもすり抜けて端末を使っている。】というような今思い返しても本当に情けない相談内容でした。

そもそも全く勉強をしていないからテスト結果も悪い、なので具体的な勉強方法などの相談ができませんでした。

そんな息子がやっと変わり始めたのは、中3の夏頃でした。それでもアドバイスされていた勉強時間には到底足りませんが、元々先生と話すことが何より好きだったため、その時間で基礎不足の指摘を受け自発的に自己分析をするようになりました。

中1からの基礎をやり直すと点数が伸びることが体感でき、やっと受験生らしく机に向かう時間が見えるようになりました。

ほぼ毎日のようにSAPIXへ自習に通うようになり、その頃からはモチベーションを保てるように少しでも机にいる姿を見ると「頑張ってるね!さすが!」と声をかけるように努めました。やる気がなくなることが何よりも困るので、注意はサボり過ぎない程度に軽くと心がけました。

受験に対しての緊張や不安感は最後までほぼなかったと思います。早く受験日にならないかと心待ちにする様子すらありました。

直前には先生からの応援メッセージや動画をみて笑って過ごしていました。こんな不真面目な息子が変われたのも、他愛ない息子の話にも耳を傾けてくださった先生がいたからだったと思います。

受験が終わってどうだったか聞くと、もう一回やり直したい!楽しかった!と話しています。もう2度と受験したくない、勉強したくないではなく、受験を楽しくやり切った思い出にしてくれたSAPIX生活であったことに本当に感謝しかありません。

受験が終わっても通える限りいくとSAPIXへ自習に向かっていく息子を、誇らしく面白いほど変わったなと笑顔で送り出しています。

いつも笑顔で迎えてくださった受付の方、息子に勉強の楽しさを教えてくださった先生方へ本当にありがとうございました。