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【中3SAPIX生 注目!】英語オンライン・レッスン Best Teacher活用術

インタビュー学習アドバイス

近年の難関高校入試では、ネイティブの大人が読むような題材から出題され、以前に増して求められるレベルが上がっています。実は攻略の鍵を握っているのがスピーキング。

SAPIX中学部では、中3の4月から受験指導の一環として「英語オンライン・レッスン Best Teacher(以下=BT)」を取り入れています。スピーキングはもちろん、4技能全ての対策ができるレッスンです。

BTの優れた点や期待できる学習効果、上手な活用法などを、SAPIX中学部英語科の荒井宏治に聞きました。

SAPIX中学部英語科 荒井 宏治

SAPIX中学部英語科 荒井 宏治

入試で求められる自然な英語表現を 外国人講師から学ぶ

――SAPIXが家庭学習にBTを取り入れている理由を教えてください。

荒井 最近の高校入試では、生きた英語、自然な英語表現が求められています。例えば開成高など、リスニングの試験を課している高校の顕著な傾向として、流暢なスピードの語りの中にネイティブスピーカーが使うような表現が入ってくることがあります。

また、エッセイや難しい説明文など、大人が触れるような文章が出題されるケースも増えていて、求められる英語力が総合的に高くなっています。そのような点について、BTでの学習がかなり役立つと思います。

 

――BTの特長はどんな点ですか。

荒井 外国人講師とオンラインで会話をしてスピーキングの力を強化し、同時にリスニングの力も高める点です。会話をすることによって、外国人の考え方など、外国の文化に対する知見も広がります。

一般的なオンラインの英会話レッスンは、講師といきなり会話をして、終わるとフィードバックをしてもらうという形式が多いのですが、BTでは最初にライティング・レッスンを行います。チャットをするような画面上に英語の質問が送られてくるので、その回答文を作成します。そうしたやりとりを5セット行うと、外国人講師からネイティブが日常的に使う英語表現に則した添削が返ってくるのです。その添削はリスニングやスピーキングにつながるものですが、文法の学習にも役立ちます

さらに、添削された正しい英文を使ったトレーニングもできます。英文をAIが音声で読み上げてくれるオーバーラッピング機能、英文を音声で聞いて穴埋め形式で文を完成させるディクテーション機能などがあります。このようなトレーニング機能は、BTならではの強みといえます。

スピーキング・レッスンの予約時には、トレーニングしてきた英文に対するフィードバックをもらうか、好きなテーマでフリートークをするか、どちらかを選択できます。

中学校英語スピーキングテスト「ESAT–J」の対策にも有効

――具体的には、中3でどのくらいの頻度でBTを利用するのでしょうか。


荒井 一連の流れのレッスンを、中3の4月から月に1回のペースを目安に、年間で9回利用できます。

中3から導入するのは、よりスピーキングの効果を上げるためです。文法知識が不十分な低学年のうちに英会話を行うと、単なる単語の羅列になってしまうなど、高校入試で求められるレベルの英会話にならないことが考えられます。ですからSAPIXでは、中2までに英単語と基本文法を習得して表現の幅を広げた上で、中3から外国人講師と英会話を始めるというステップを踏んでいるのです。

――BTは都立高入試に活用されるスピーキングテスト「ESAT-J」の対策にも有効とのことですが、どういう点を意識した内容になっているのでしょうか。

荒井 SAPIXのBTのコンテンツはSAPIX生のために作られたものなので、テキストとリンクしているのはもちろん、「ESAT-J」の出題形式にも近い仕様になっています。

2023年11月26日に実施された「ESAT-J」を見てみると、4問構成で、1問目は英文を音読するものでしたが、2問目以降はイラストを見て状況を説明する、4コマのイラストのストーリーを自分で作る、英語で読まれた文に対して自分の意見を述べる、といった自分で考えて話さなければならない問題でした。

BTでも、ライティング・レッスンの際に出される質問に、写真を見て状況を説明するものなどがあり、「ESAT-J」の出題形式に即した内容になっています。

実際に過去「ESAT-J」を受けた中3生のアンケートでは、クラスを問わず、「BTで練習した内容と似ていたので、難しくなかった」という感想がありました。

英語力全般を伸ばすには話すことが最も効果的

――公立校の受検にスピーキングテストが課されない東京都以外の生徒にも、BTで学習するメリットはありますか。

荒井 言語学習のベースは話すことです。スピーキングに取り組むと、リスニングの力はもちろん、語彙や表現力も身に付くので、英語力全般を伸ばすために最も効果的なのは間違いありません。

話す練習を積むことで、英語に対する抵抗をなくすことができるでしょう。

そのような意味で、スピーキングテストが課されない生徒も、BTを受講するメリットは大きいと思います。

 

――これから中3になる皆さんへ、BTに取り組む際のアドバイスをお願いします。

荒井 BTでのレッスンを続けていくことで、英語4技能の力を全方位的に伸ばせます。

スピーキングの予約時は、外国人講師のプロフィールを確認して、できればベテランを選ぶことをお勧めします。フリートークの中でも使える表現を教えてくれるなど、より効果的な指導になるからです。

ライティングでは30分くらいかけて極力たくさん書き、時間や回数に制限がないトレーニングは読み上げやシャドーイングを何度もやってみるとよいでしょう。

スピーキングのレッスン後には、15分程度で構わないので、外国人講師から教わったことを振り返り、次の機会に使ってみるようにしましょう。このように繰り返し行うと、月に1時間30分から2時間程度の時間でも、かなり高い学習効果が期待できるはずです。

「言われたからやる」のではなく、「英語の学力を伸ばしたい」と前向きに取り組むことが大切です。

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