早大学院進学【保護者】2025受験体験記(A・Oさん)
チームと個人
早大学院高 進学
併願合格校:栄東高
A・Oさん
●お子さまの名前 Yさん 成増校
「早慶付属高に行く」と中2で言い出した息子は、それまで親に言われて通っていた塾を辞めて、自分でSAPIXを見つけてきました。その決断は、大正解でした。
次第にクラスメイトと親しくなり、競い励まし合うようになり、同じ校舎の同じクラスの仲間をチームとして捉え始めてからは、次第に家で勉強する時間が増えていきました。
とはいうものの、7月のサピックスオープンでクラスが落ちる危機になり、「このままでは早慶合格できない。」と焦った息子は、朝6時に起き、ランニングをし、午前中に英数国の過去問を解く、全テキストの復習、瞑想を始めました。
8月・9月のサピックスオープンでは成績が上がり、「俺はもう早慶に受かった」と・・夏の習慣を全てやめてしまい、11月のサピックスオープンは元の成績に近くなり、また多少の危機感を覚えて、勉強を頑張り始めました。
私とは全く違う性質の息子にハラハラモヤモヤするも、9月~11月は口出しせず、成績が下がったところで、夏はこんなことをしていたよと教えたところ、まるで記憶になかったようです。再び、ジムに通い、勉強に力を入れ始めました。
基本的に彼は、親のアドバイスは全く聞きませんでした。でも、これは、本人のチャレンジなので、私はただ見守るだけだと自分に言い聞かせる日々で、いかに私自身が安定した精神状態を保つかのチャレンジでした。
12月から1月にかけて過去問を解き自信をつけた息子は、入試前1週間は、毎日合格する夢を見ていたそうです。
2月6日の慶應志木高校は、自信満々で家を出たものの、試験会場付近で急に周りが賢く感じて強い不安を覚え、結局、体調は良かったものの頭脳がシャープでなく、全く出来なくて不合格を確信して帰宅しました。「自分に負けたね」と私と先生に言われ、自分に集中することを受験を通じて育みました。
息子は、慶應義塾高校の2次面接でも不合格となり、呆然とし、落ち込みました。よい経験です。
そして、そんな息子を連れて遊びに出かけたのは、良い思い出です。帰り道、『自分の目的は、高校に行くことではなくて、もっと違うことにあるから大丈夫、ちょっと過程が変わっただけ。』という息子は大変頼もしかったです。
『若いうちの挫折は、10倍価値があって、ずっとリスクが低い。チャレンジした自分を誇ればいい。』と励まし、親子で、チャレンジできた環境に感謝しました。
高校受験を通じて、息子は心身ともに大変成長しました。後悔も挫折も、最後全力投球したからこそ得られたものです。
結果的には、早大学院に合格し、ある程度の自由を手に入れた息子は、その日のうちに、英語学校の説明会に申込をして、数学IAの勉強を始めました。これからは、自分の描く未来に必要な勉強に集中できることが嬉しいということです。
仲間に恵まれて、自分を高めることができました。大変感謝しています。ありがとうございました。