慶應志木高進学【保護者】2025受験体験記(Y・Kさん)
自分を信じ続けることの強さ
慶應志木高 進学
併願合格校:学習院高、専修大松戸高
Y・Kさん
●お子さまの名前 Sさん 高田馬場校 新宿区・落合中学校
息子はSAPIXのOBの父のすすめもあり中学1年生の春に入塾しました。
通塾経験もなく勉強の仕方を知らない息子は、塾に通うだけで満足し、宿題もまともに提出しない状態が中学2年生の冬頃まで続きました。テストも偏差値30~40前半をキープ。成績低迷に慣れが生じて当たり前のように感じていたと思います。
中学3年生になると、SAPIXの雰囲気がいっきに受験モードになったそうです。
先生方の惹きつけられる授業に、本人のモチベーションが上がり、「慶應に行きたい。」と言うようになりました。急に眼の色がキラキラしてきた息子に“あと一年早く気づいていれば”と母は心の中で思いながらも、できるところまで頑張ってほしい思いで、先生にもご相談させていただきました。
まずはYクラスに上がらないと厳しいとのこと。夏までにYクラスに上がるためにやらなければならない勉強計画を先生のご指導のもと立て、精力的に取り組みました。その姿は別人、メラメラと火がついたようでした。何度かテストの度にクラスアップのチャンスはあったものの、テストになると実力が出せずにXクラスのままでした。
夏休みには10〜12時間勉強を目標に、SAPIXと図書館を自習で利用、冬休みには午前中は自宅、午後はSAPIXの授業、夜は22時までSAPIXで自習をし、12時間勉強を目標にして取り組みました。
しかし最後のテストまで偏差値は40台から抜け出せず、慶應の合格可能性はほぼ20%のままでした。それでも他の志望校の合格可能性は上がってきたり、過去問演習の手ごたえは確実に感じていたようです。
「落ちる気がしない。全勝する気がする。Xクラスの中では一番できる!」と本人は根拠のない(?)自信を常に持っており、「SAPIXに通う毎日が楽しい。もうすぐこの生活が終わるのが残念だ。」と直前期まで全く悲壮感がありませんでした。
年を明けると慶應2校の過去問で合格者平均点を上回ることもでてきました。
いざ受験が開始すると、慶應志木と慶應義塾には一次合格したものの、二次は志木が補欠、義塾が不合格。二次試験と日程が重なった第二志望の学校は受験できず、確実と思っていた国学院久我山も不合格と苦戦。予定していなかった学習院を受験、合格し、ホッとしたものの本人の悔しい気持ちは続いていました。
珍しく落ち込んでいる様子に親も胃痛を患う毎日でした。慶應志木の補欠順位も、繰り上がりのボーダーラインでした。補欠発表から10日ほどし、ついに繰り上がった時は親子で抱き合いました。
父もSAPIXの卒業生であり、「SAPIXのお陰で今の自分がいる」と聞きますが、息子も全くの同感だと思います。父子で大事な中学生期を支えていただいたことを、先生方に深く感謝致します。両親ともに慶應のOBであり、息子が後輩になることにも感無量です。これまでの3年間手厚くご指導いただき本当にありがとうございました。