都立日比谷高進学【保護者】2025受験体験記(M・Mさん)
受験体験記
都立日比谷高 進学
併願合格校:慶應女子高、ICU高、渋谷幕張高、筑波大附高、早大本庄学院
M・Mさん
●お子さまの名前 匿名希望
高校受験体験記にどこまで何を書いて良いのか考えているうちに時間が過ぎてしまった。
娘の受験はどうだったのか。やはり相手から選ばれるという点でストレスがありやりがいもあったことだろうと思う。
圧倒的に不利な、選ばれるという立場から合格を受け取るにはどうしたら良かったのか、おそらく本人にしか分からない。
親ができることは勉強に集中できる環境を作ること、それ以外にはないと思い、部屋を片付け、家を片づけ続けた一年間だった。目に入る物全てに意味があるかもしくは疑問に思うようなものは身の回りに置かないと、そのことに集中した。
視覚だけでなく、耳に入ることに関しても、マイナスになりそうな話題や言い方は避け、アドバイスもしなかった。
ただ、先生を信じていれば良いとそのことだけを伝えていた。
今までも今も娘と同じ人生を送っている人はいないし、似ている人にも会ったことがない。そう思っていたのが嘘かのように、サピックスの先生(方)は過去のデータや経験によるアンテナの高い直感でただひとつしかない娘への指導を作り上げてくれた。
予告もなく急に現れた娘のような難しい生徒をその場で完璧なまでに仕上げ、合格まで導いて下さった先生(方)の人間力に感動を覚えずにはいられなかった。
これから何年も先まで語り継がれていくであろう稀代の芸術作品の完成を間近で見ているような研ぎ澄まされた時間が過ぎていった。
受験においての親の立ち位置に関して結論が出た。それは子供にとっての一番の目撃者ということだけだろう、それが私が経験した受験に関する一番の感想である。
全ての試験が終わり、何かが達成されつつあることを感じていた間も無く、高校受験は終わりではなく、これからが新しい毎日のスタートであるということに気がついた。
これからまた始まる新しい世界の大きさに一瞬目眩がし、しばらく茫然とした日々を過ごしていたが、この受験体験記の提出を機にそろそろ目を覚まし現実を見据えたいと思う。
最後に、娘に携わって下さった全ての先生、教室の運営に関わって下さった全てのスタッフの方々、全ての一期一会に感謝いたします。