慶應女子高進学【保護者】2026受験体験記(匿名希望さん)

娘の成長を感じた受験

慶應女子高 進学

匿名希望さん
●お子さまの名前 Aさん
 松戸校 私立・青山学院中等部

慶應義塾女子高校の推薦合格というご縁をいただき、父親としてこの2年間を振り返ると、決して平坦な道のりではありませんでした。

娘がサピックスに入塾したのは中学2年の9月。私立の大学附属中学に在籍し、多くの生徒がそのまま大学まで進学する環境にありました。

私自身、中学受験では届かなかった早慶への再挑戦をどこかで望んでいた一方で、娘が中学3年の夏頃に本気で高校受験を志した際には、その期待と外部受験への不安の間で大きく揺れ動きました。

大学附属という安心感を自ら手放す決断に、親として迷いは尽きませんでした。本当に後悔しないのか、守るべきか背中を押すべきか。

何度も自問自答を重ねましたが、話し合いを続ける中で娘の意志が揺らぐことはありませんでした。「自分の意思で挑戦したい」という覚悟に触れ、ようやく支える側として腹をくくることができました。

とはいえ、学校では高校受験を選ぶ生徒がほとんどおらず、その挑戦は孤独なものでした。進路の話題は内部進学が前提で、受験に関する情報を共有できる仲間も少ない。

自分の立ち位置が見えにくい状況は精神的にも負担だったと思います。それでも娘は環境のせいにせず、「選んだのは自分だから」と努力を重ねていきました。

推薦入試に向けて特に苦労したのが面接対策でした。最初は思いを言葉にできず、表面的な受け答えに終始する時期が続きましたが、「なぜ挑戦するのか」「自分はどう在りたいのか」を考え続けた時間は、大きな成長につながりました。

そして直前期の模試では、思うような結果が出ませんでした。積み重ねてきた努力があるからこそ、その現実は重く感じられましたが、それでも娘は「ここで折れたら意味がない」と自らを奮い立たせ、最後まで挑戦を続けました。その姿に、結果以上の成長を感じました。

面接直前、娘が語る言葉には覚悟と強い意志が宿っていました。

そして合格をいただいた日、喜び以上に込み上げてきたのは安堵と、娘の成長への深い感慨でした。かつて手放すことに迷いを感じた附属校という道よりも、自ら選び取った道の方がはるかに価値のあるものだと教えられた気がします。

この挑戦を支えてくださったサピックスの先生方には、心より感謝申し上げます。学習面の指導はもちろんのこと、迷いが見えた時にはさりげなく背中を押し、言葉にならない不安に寄り添ってくださいました。親では届かない距離感で娘を見守っていただいたことが最後まで歩みを止めなかった大きな支えになりました。

楽しく通っていた附属校への内部進学を手放す決断は、親にとっても簡単ではありません。それでも子供の覚悟を信じて伴走した時間は、何ものにも代えがたい財産になりました。

この受験で培った粘り強さと芯の強さがあれば、どのような環境でも自分らしく歩んでいけると信じています。これからは少し離れた場所から、その歩みを静かに見守っていきたいと思います。