お茶の水女子大附高進学【保護者】2026受験体験記(A・Oさん)
偏差値しか見えていなかった私へ
お茶の水女子大附高 進学
A・Oさん
●お子さまの名前 Yさん 松戸校
大学教授という立場もあり、私はこれまで、どこか学歴という物差しを重視する親だったように思います。「学生のうちは勉強さえできればいい」―そう思い込み、結果こそがすべてだと、知らず知らずのうちに娘の心を縛っていたのかもしれません。
しかし今、私はその未熟さを心から恥じています。この過酷な受験を通して、娘は私に「人生で本当に大切なこと」を、その背中で教えてくれました。
娘が中学二年生のとき、「遠いけれど、実績のあるSAPIXに通いたい」と自ら切り出したとき、彼女の揺るぎない意志に触れました。重い鞄を背負い、電車を乗り継ぐ負担を承知で、自分の未来を自分の足で歩き出そうとする。その一歩が、私たち家族の物語の始まりでした。
とはいえ、道のりは平坦ではありませんでした。スマートフォンを置けず、SNSや漫画に逃げ、やるべきことから目を逸らしてしまう日もありました。
父親として、教育者として、つい叱責したくなるのを、私は必死で堪えました。その傍らで、母親はただ一言、「この子は大丈夫。最後にはやる子だから」と、静かに娘を信じ続けていました。
親がいくら焦っても、本当の成長は本人が自分の弱さを克服したときにしか訪れない。母親の揺るぎない信頼に支えられ、私は「信じて待つ」という、親として最も難しく、そして大切な時間を経験させてもらったのだと思います。
受験直前のリビング、どこか落ち着かない空気の中で、私は娘にこう伝えました。「トップレベルの仲間と切磋琢磨した時間は、たとえ結果がどうあれ、かけがえのない経験になったよ」。
すると娘の口からこぼれたのは、思いもよらない一言でした。「私、塾が楽しい」。その言葉を聞いたとき、胸の奥がじんわりと熱くなりました。入試を目前に「楽しい」と言えるほど、彼女は高い壁を乗り越えることそのものを、自分の力に変えていたのです。
SAPIXという最高の環境を選んだ彼女の決断は、間違いなく正解だったと確信した瞬間でした。
歯を食いしばって努力した先に、お茶の水女子大附高合格という希望の光が差したとき、私たちは思わず目を潤ませました。この経験は、これから先どんな困難が訪れても、彼女を支える大きな自信になるでしょう。
高い志を持つ仲間に出会い、魂を燃やせる場所をくださったSAPIXには、感謝の言葉もありません。
そして娘へ。第一志望合格、本当におめでとう。この合格は、あなたが自分と向き合い続けた証です。凍えるような寒い朝、あなたの明日のためにコンビニへ走り、過去問をコピーした時間。紙の束を抱えて家路を急ぐ道中、お父さんが願っていたのは学歴などではなく、ただ「あなたのひたむきな努力が報われてほしい」という一点だけでした。
合格という最高のプレゼントをありがとう。その学校の名に恥じぬよう、これからも研鑽を積み、あなたらしい、光り輝く人生を歩んでいってください。