早大学院進学【保護者】2025受験体験記(S・Fさん)

親としても長くて苦しかった合格への道のり

早大学院 進学
併願合格校:市川高、慶應義塾高、栄東高

S・Fさん
●お子さまの名前 Kさん
 我孫子市・白山中学校

なんとなく偏差値の高い高校に行きたい、という漠然とした目標を抱き、6年生の2月にSAPIXの入塾テストを受けた日から、長くてとても険しい息子との高校受験への道のりが始まりました。

と言うのも、息子はやればできるはずなのに、やらないタイプなのです。

塾に行ってしまえば集中して勉強できるのですが、行くまでが大変でした。バレーボール部に所属していたため、疲れて寝たまま自分で起きられずに寝過ごしてしまったり、YouTubeやゲームの誘惑に負けてしまったり。結局宿題が終わらないまま塾の日を迎え、終わってないから行けない…となる。

会社からの帰宅途中、塾の開始時間になっても入室のお知らせメールが届かず、沸々と怒りが込み上げてきて、LINEや電話をしてもリアクションなし。家に着くと塾に行かずに寝ていたり、ダラダラしている息子を見て我慢の限界。なんで塾に行かないんだと怒鳴り散らすと声を発しなくなり、夕飯も食べずに寝てしまい、次の日は学校も休む。

そんなことを何度も繰り返し、月の半分以上塾を休んだ時期もありました。

その度に塾の先生に電話で相談し、行かないならお金の無駄だからと何度も退塾を考えて話し合い、心を入れ替えてまた少し頑張る、を繰り返していました。

3年生の7月をピークに成績も合格率も下がっていきました。SS特訓や夏期講習は頑張っていましたが、周りも頑張っているからでしょう。

12月のある日、受験校を決めて出願の準備をし始めていたのにも関わらず、塾にも学校にも行かなくなり、この時期にまたか、、と落胆しつつ、息子に話を聞くと、重圧で潰れそうになっていました。

すぐに塾の先生に連絡し、受験校の変更に向けた面談をしました。当初の計画にない、見学に行ったこともない高校もありましたが、息子の希望や傾向に合わせ、的確にアドバイスしていただきました。

その後もヤル気のスイッチが完全に入ったようには見えず、受験直前なのに動画を見ていたり、長時間の昼寝をしていたり、そんな姿を見てヤキモキしながらも、あとは本人が頑張るしかない…と、好物のチゲをたくさん作って食べさせて見守っていました。

残念ながら第一志望は不合格でしたが、なんと念願の早慶合格を勝ち取ることができました。12月の判定で合格率20%だったのに、この子は本当に底力があるんだなと驚きと嬉しさで苦しかった日々を忘れてしまうほどでした。

SAPIXの皆様、見捨てずに最後まで導いてくださり本当にありがとうございました。