都立西高進学【保護者】2025受験体験記(J・Kさん)
SAPIX劇場
都立西高 進学
併願合格校:栄東高、巣鴨高
J・Kさん
●お子さまの名前 Tさん 調布校 調布市・神代中学校
私の息子たちは双子です。彼らがSAPIXから帰ってきた後は、夜食を食べながら、臨場感たっぷりに授業の話をしてくれました。時には先生のモノマネを交えながら話してくれるため、SAPIXの先生たちの個性とともに、学ぶことの本質を伝えようとする熱意を感じていました。彼らも毎回の「SAPIX劇場」を通して、授業を振り返っているのだと思いました。
このように日々のSAPIX通いは順調のように思いました。小学校時代は通信教育程度の勉強で、私自身が教えることが多かったですが、SAPIX開始以降は直接的に教えることは減らしていきました。
一方、受験をやりきるという点で、保護者として何ができたかを振り返ってみました。主に3点、①本人の個性にフォーカスすること、②本人の悩みや苦労を理解し、共感すること、③本人の考え・行動を尊重することだと思います。
1点目は、学力だけでなく、勉強の進め方、部活動・委員会活動などの学校生活、日々の生活などでも言えることでした。
科目別成績のばらつき、勉強の進め方が締め切り間際に一気にやる、朝の寝起きが悪く生活リズムがやや不安定など、保護者としては心配なところもありましたが、それぞれ得意科目がある、集中力がある、感性豊かで眠りが浅め、という個性だと理解しました。
得意科目の成績が上がると自信がつき、自然と他の科目の成績も引き上がりました。また、集中力の高さは受験直前期では驚くほどの力を発揮しました。生活リズムについては、短い時間で勉強し、睡眠時間を確保するなどの工夫を一緒に考えました。
2点目は、勉強面だけでなく、部活動や学校生活での悩みもあると思います。
ある日、めずらしく夜遅くまでスマホを見ていたので、何かあったのかを聞いてみたところ、学校のクラスでの班決めで不満が出ている。息子は班代表として、不満をもっている子の相談を聞いていたとのことでした。私は不満の内容を聞いて、クラス全員が満足する「正解」がない問題に取り組んでいることを応援するとともに、不満をもっている子とスマホではなく、直接話してみたらどうかと話しました。
保護者としてスマホの管理は非常に重要であると理解していますが、頭ごなしに叱ることはぐっと我慢して、夜遅くまで利用している理由に耳を傾けることが親子の信頼関係を築くには重要と思いました。
3点目は、最初の2点の根底にあるものです。中学3年間のゴールは難関高校の合格ではなく、将来の進路のバトンを息子本人に渡すことだと思います。SAPIXでの授業を通して、もっと学んでみたい、高校でも素晴らしい先生に出会いたいという気持ちを頂けたことが息子の財産になると思います。
保護者としても、彼らと一緒に成長した3年間でした。SAPIXを通して親子ともに大きく成長できましたし、高校以降への自信を頂きました。本当にありがとうございました。