芝浦工大柏高進学【保護者】2025受験体験記(E・Kさん)

本命不合格でも大満足の高校受験

芝浦工大柏高 進学
併願合格校:江戸川学園取手高、土浦日本大学高

E・Kさん
●お子さまの名前 Tさん
 柏市・風早中学校

息子がサピックスに入塾したのは中2の10月。

それまで、マイペースにほぼ自学はせず、中学校生活を謳歌していました。学校のテストは上位5位前後には位置するものの、ベスト3には入れない。このままでは高校受験も危うい、という事で入塾しました。

春までは、全く分からない塾の授業と出される課題に翻弄される日々に、部活疲れからの体調不良で遅刻せず通塾する事も一つの山、側から見ていて付いていくのが必死そうでした。

3年生になり、室長から、受験へのロードマップを細かく出していただけた事は親の安心に繋がったと思います。

そんな毎日でしたが、サピックスが辛い、という話は一度も出ず、聞けば塾はとても楽しいとの事。

スマホゲームとなかなか決別できないまま、あっという間に夏休み。本人は一生懸命勉強はしていましたが、要領が悪いのでは?と感じることもしばしば。とある私立高校の過去問の英語を解くのに3時間以上かかっていた事がありました。

『この勉強方法でいいのか?』『彼の努力は上滑りしてないか?』この不安は何度もあり、その都度、担当教科の先生に自宅での状況を相談し、本人に軌道修正していただきました。

SS特訓なども入ってきた中、年末年始も帰省は返上するものだと当然の如く考えていましたが、室長から『高校受験は一度きりですが、御親族とのお付き合いはこれまでも、これからも続きますから。帰省したから落ちた、帰省しなかったから合格した、そんな話ではありませんよ』の言葉に驚きました。

と、同時に『高校受験も通過点の一つ』の価値観を大切にしていた私にとって、冷静になる一言でした。

新年になり、時間がない!と親は焦りましたが、私立受験が近づくにつれ、息子の集中力があがったように見えましたし、まだまだ時間はある、とも感じました。

併願校の私立に無事合格し、本命の県立も予定通り受験。結果は不合格でしたが、得点開示請求で、これまでの最高得点を取れていた事がわかりました。

結果は、ご縁を頂けませんでしたが、サピックスで勉強してきた事は着実に力になっていた事が分かり、不思議なほど、清々しく晴れやかな気持ちになりました。

長男には一学年下と七学年下の妹がいます。妹と勉強しようにもすぐお喋りになる、1番下の妹には「お兄ちゃん遊ぼ!」と毎日べったりされる。そんな誘惑から勉強に専念できる環境作りには苦労しましたし、悔いは残ります。

一方、あの環境下で、たった一年半、隙間、隙間で一生懸命勉強を積み上げてきた長男が到達した結果。『サピックスってほんとすごいね…』、と、何度家族で話したか分かりません。

非常に短い時間でしたが、濃密な高校受験の経験をありがとうございました、授業が楽しかったようで、もっと早く入塾させてあげれば良かったと嬉しい後悔の気持ちでいっぱいです。