早稲田大学本庄高等学院 2026年 教科別入試問題分析
英語

Ⅰ 並べかえ英作文:小問数6
例年は英文中の空所に適切な語句を選んで入れる問題でしたが、2026年は並べかえ英作文へと出題が変化しています。早大本庄学院では並べかえ英作文は出題されることが少なく、ここ5年でも長文の中で1問出される程度だったため、戸惑った受験生もいたと思われます。ただし、問題自体の難度は決して高くないため、過去の入試問題による先入観に囚われず、文法・語句知識の問題に幅広く触れていくことが合格を目指すうえで重要です。
Ⅱ 説明文の読解(約710語):小問数17
「喜びとやりがいのバランス」の重要性について書かれた説明文です。内容把握に関する問題では選択肢の絞り込みが容易なものが多かったことから、例年ほど高度な文脈判断は必要ないという印象を持った受験生が多かったと思われます。一方で、全17問中約半数が文法・語句知識に関する出題であり、なかには難度の高いものもあったため、早大本庄学院が2026年入試においてはこれらを重要視したということが見て取れます。
Ⅲ 対話文の読解(約460語):小問数11
勉強で悩む学生3人の対話文です。大問Ⅲにおいても、例年出題のあった本文中の空所に入る適切な語句を選ぶ問題、行間を読む必要がある内容把握、登場人物の立場から内容を考えて「英文」を記述する問題がなくなり、シンプルに会話表現の意味を選ぶ知識の問題が多く出されています。これらの中には文脈からの類推が困難で、判断に迷うものもありました。2026年入試全体を通して長文の総語数は2025年とほぼ同等ですが、小問数が単純に減少しただけではなく、上述のような解答に時間を要する出題も例年より減少したため、時間が足りないと感じた受験生は少なかったと思われます。英語表現の知識量で明暗が分かれたと言えましょう。
| 年 | 長文読解 | 記述 | 文法 | リスニング | 発音・語彙 | |||||
| ① | ② | ③ | ④ | 日本語 | 英語 | 大問 | 長文内 | |||
| 2026年 | 説明文 | 対話文 | - | - | ● | ● | ● | ● | ||
| 2025年 | 説明文 | 対話文 | - | - | ● | ● | ● | ● | ||
| 2024年 | 説明文 | 対話文 | - | - | ● | ● | ● | ● | ● | |
| 2023年 | 説明文 | 対話文 | - | - | ● | ● | ● | ● | ||
| 2022年 | エッセイ | 対話文 | - | - | ● | ● | ● | ● | ||
数学

1 小問集合
問1は平方根の計算、問2は二次方程式、問3は平面図形の3問構成です。問1は少し戸惑った受験生もいたと思われますが、全体的に例年よりも取り組みやすかったので、この大問を速やかに解き、ほかの大問にかける時間を確保したいところでした。
2 二次関数
放物線上に座標が文字で表された複数の点を取り、その点を結んだ線分に囲まれる図形について考察する問題でした。設問ごとに出題者の意図が感じられる作りですが、時間内にそれに気づくことは難しく、結果として、煩雑な計算を要し、苦戦した受験生が多かったと思われます。特に問1は条件に合う式を立てるだけでなく、式変形に工夫が求められました。
3 空間図形
与えられたひし形六面体について、面積や切断後の線分比を求める大問でした。見慣れない形ですが、適切な平面を抜き出すことで、対応できる典型問題なので、戸惑うことなく完答を目指したい大問でした。
4 整数
整数部分を表す約束記号の問題でした。問1は記号の意味を理解できていれば正解できたことでしょう。問2はさいころを3回投げる確率の問題で、与えられた式から適切な範囲を把握し、丁寧に場合分けして数え上げる必要がありました。問3は解法の糸口を見出すことは難しく、最後まで解き終えることができた受験生は多くなかったと思われます。
| 年 | 計算問題 | 整数 | 作図 | 証明 | 文章題 | 円 | 平面図形 | 関数 | 二次関数 | 場合の数 | 確率 | データの活用 | 空間図形 | 球 |
| 2026年 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||
| 2025年 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
| 2024年 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||
| 2023年 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||
| 2022年 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
国語

1 鹿島茂の文章
山本夏彦のエッセイ集『日常茶飯事』の解説からの出題でした。作品の解説を通じて著者の思想を説明する文章は、早大本庄学院では頻出です。具体例があり、文章量も例年並みで、読解での難しさを感じた受験生は少なかったと思われます。85字、35字指定の抜き出し2問は、むやみに字数を数えると時間がかかってしまうものでしたが、解答根拠が明確なので、冷静に内容を理解していけば、迷わず正解できるものでした。知識分野について、漢字の読み取り5問は、日常生活ではあまり見かけないものもありましたが、ほかの言葉で使われる読み方から推測できるものでした。また、受験生になじみのない筆者・作品を扱った文学史が1問出されました。例年出されている語句の知識は、適切なことわざを選択する形式でした。
2 町屋良平『スポーツ 基礎と応用』
高校の男子バレー部の1年生セッターと、新チームのエースになった2年生の様子を描いた小説文からの出題です。2人の視点から描写される特徴的な文章ですが、どこから視点が切り替わったのかが分かりやすいので、受験生も混乱せずに読み進められたと考えられます。記号選択は2問出されましたが、いずれも段落内容の正確な理解ができれば正解にたどり着けるものでした。例年、記述は各大問で1問ずつ出されていましたが、2026年は大問2の1問のみとなっていました。制限字数50字以内で、根拠は明確なので、確実に得点しておきたいところです。空欄補充は、一部判断に迷うものがありました。漢字の書き取り5問はいずれも標準的な難度で、ここは全問正解したいところでした。
| 年 | 文章1 | 文章2 | 文章3 | 文章4 |
| 2026年 | 鹿島茂の文章 | 町屋良平『スポーツ 基礎と応用』 | ― | ― |
| 2025年 | 上垣外憲一『富士山』 | 松浦理英子『風鈴』 | ― | ― |
| 2024年 | 大澤真幸の文章 | 松浦寿輝『巴』 | ― | ― |
| 2023年 | 柄谷行人『漠たる哀愁』 | 舞城王太郎『クローゼットの中』 | ― | ― |
| 2022年 | 吉野源三郎『人間を信じる』 | 井上靖『姨捨』 | ― | ― |