〈配点:4点×6〉
中1の夏前までの学習をしっかりやっていれば,3問は正解できます.
(5)は慎重にやりましょう.
(6)は,学校では応用問題として学習しているかもしれません.
SAPIX中学部の入室テストの目的は,優秀な生徒を選抜することではありません.
学校での学習内容の理解度・定着度を把握し,入室後にSAPIXの進度に追いつくにはどの程度学習フォローが必要かを判断するのが,この入室テストの主旨です.
イメージとしては「範囲が広い期末テスト」だと思ってください.事前の準備をする必要はまったくありません.
ここでは,中1・12月実施の入室テスト(数学)の問題例を紹介します.
青木 茂樹 あおき しげき
SAPIX中学部 教務部長/数学科教科長
『高校への数学』執筆者
〈配点:4点×6〉
中1の夏前までの学習をしっかりやっていれば,3問は正解できます.
(5)は慎重にやりましょう.
(6)は,学校では応用問題として学習しているかもしれません.
〈配点:4点×4〉
(1)~(3)はできてほしい問題です.
(4)も難しいわけではありませんが,割合や文字式の学習内容が定着しきっていないと間違いやすいです.
〈配点:5点×3〉
方程式は7月~9月ごろに学習している単元ですので,きちんと身に付いていれば,(1)(2)とも正解できるはずです.
(3)は,学校では応用問題として扱っているかもしれません.
〈配点:5点×5〉
比例・反比例は,公立中では中1の10月~11月ごろに学習する単元です.
(4)まで解けていれば,学習内容がしっかり身に付いているといえます.
(5)に挑戦!
まずは,手を動かして考えてみてください.考え方・解き方はいくつもあります.SAPIXでは,こういった問題の解き方を授業中に「一緒に考えて」学んでいきます.
※実は,解答は(3)と同じ値です.たまたまなのか,常にそうなるのか.こういったことを授業でやりとりしていきます.
〈配点:5点×4〉
中学校では11月ごろに習う単元ですが,小学校でも学習している内容です.
(3)に挑戦!
小学生で学んだ「相似(拡大図と縮図)」の内容で,やや難度が高いです.ぜひチャレンジしてみてください.
得点自体はもちろんですが,点数の「取り方」を見ています.例えば,点数が同じ60点でも,その60点をどう取ったかに注目しています.
など
答案を見ただけで,理解度はもちろんその生徒の特性もつかめるよう,入室テストを作成しています.
テストの結果連絡の際は,答案や当日の様子から読み取れる内容をお伝えするとともに,保護者の方からも実際のお子さまの状況をお教えいただいて,入室後の学習フォローの指針を立てます.