【慶應義塾高 合格者インタビュー】
大学附属校での多様な挑戦を夢見て 計画的に準備を積み重ねる
慶應義塾高校進学
高田馬場校卒業 H・Eさん(渋谷区立原宿外苑中学校出身)
併願合格校:早大学院、明大中野高、立教新座高、専修大松戸高、朋優学院高

先生方は改善点を明確に指摘
助言とクラスメートからの刺激で学習の質が向上
――慶應義塾高合格、おめでとうございます。最初にSAPIXに入室したきっかけを教えてください。
E 当初は中学受験を見据えて小学部に在籍していましたが、理科・社会が非常に苦手で、国語・算数との成績の差に悩んでいました。そのため、「3科目入試もある高校受験の方が自分に向いているのでは」と考えたのがきっかけです。
また、正直なところ、当時は中学受験と主体的に向き合えておらず、モチベーションも保てていませんでした。志望校はまだ決めていませんでしたが、附属校ならば入学後に大学受験にしばられず、自分の好きなことに没頭できる時間があるはずだと考えました。そうした点に漠然と惹かれて、中学部で高校受験に向けた勉強を始めました。
――実際に授業を受けてどんな印象を持ちましたか。
E SAPIXの授業は、単に解説を聞くのではなく、先生と生徒が積極的にやりとりするスタイルです。通常の授業では、集中しているつもりでも気が抜けてしまうときがあります。しかし、SAPIXでは常に指名される可能性があるため、良い意味で緊張感を持って臨めました。
また、先生方は安易に「大丈夫」などと慰めるのではなく、思考の甘さや取り組み方に不備があるときはしっかり指摘してくれます。改善すべき点を明確に伝えてくれる点に、むしろ真の優しさを感じました。努力家のクラスメートの存在も刺激的で、授業で自分では思いつかない解法を聞くたびに「そんな考え方があるのか」と新たな発見があり、とても勉強になりました。
慶應義塾高の英語の長文対策として
制限時間の3分の2で解く訓練を
――慶應義塾高を志望した理由をお聞かせください。
E 最大の理由は「附属校という環境で、大学受験を気にすることなく、自分の好きなことを見つけて多様な挑戦をしたい」と考えたからです。大学と同じキャンパスにあり、1学年約700人もの多彩な仲間が集まる環境にも強く惹かれました。実際に入学してみると、英語が堪能な帰国生や運動神経抜群の生徒、音楽の才能にあふれる人など、刺激的な仲間ばかりで毎日が本当に楽しいです。部活動が70以上ある点も魅力でした。端艇部(たんていぶ、ボート部)に仮入部しましたが、他校では珍しい部活に挑戦できるのも慶應義塾高ならではだと思います。
――後輩にお勧めしたい学習法を教えてください。
E 慶應義塾高の英文問題の特徴は文章が長いことです。そこで、学習に際してはスピードを重視し、SAPIXのテキストや過去問を解く際はタイマーをかけて、制限時間の3分の2を目安に解き終えるよう訓練しました。長文は先に設問に目を通し、読みながら解き進めるのが効率的です。また、語彙の強化のため、「High Level英単語」には毎日目を通すようにしていました。
数学は授業で行われる基本事項確認テストに向けた勉強や復習を徹底して、基礎を固めることが重要です。今年の入試も基礎力が合否を分けたと感じています。併せて、問題を解く前に計算を工夫できないか探す習慣を付けると、処理速度が上がります。
国語で大切なのは漢字や古文単語などの知識系を一つずつ着実に蓄積していくこと。慶應義塾高の過去問で教養的な文章に繰り返し触れることで、読解の視点を身につけていきました。
――併願校対策はどのように行っていましたか。
E 慶應義塾高の対策を軸にしながらも、併願校の過去問も幅広く解くようにしていました。慶應義塾高は9年分、併願校の中にも同じく9年分ほどさかのぼって解いた学校があります。先生から「特定の学校の傾向対策ばかりに偏らず、さまざまな問題に対応できる力をつけた方がいい」というアドバイスをいただいたことがきっかけです。過去問だけでなく電話帳(※)も活用して、初見の多様な形式の問題に触れることを大切にしました。
過去問に取り組み始めたのは11月ごろでしたが、週に3~4年分をこなすペースで、1月までに余裕を持って終えられるように進めました。どんな学校でも、決して油断することなく丁寧に取り組みました。
※電話帳…問題集「全国高校入試問題正解」
成績が伸び悩んだときには
理想の高校生活をイメージしてやる気を再点火
――スランプはありましたか。
E 12月に成績が思うように伸びず、やる気をなくしました。今解いている問題が本当に本番に直結するのか疑問を抱き、不安になったからです。サピックスオープンは一段落していましたが、過去問で合格点に届かない日が続き、焦りも感じていました。
しかし、そんなときは「本番前にできないところが判明して良かった。入試当日までに解けるようになればいいのだ」と自分に言い聞かせ、前向きに取り組むように切り替えました。また、英語の先生から「英語の学習法をはじめ、Eさんと同じスタイルで進めていた先輩が合格しているから、信じて続けて大丈夫」と背中を押されたことが大きな支えになりました。最後は「合格すれば高校生活で好きなことに打ち込める」と自分を奮い立たせ、ゴールまで走り抜けました。
――慶應義塾高の入試当日はいかがでしたか。
E 最寄りの日吉駅や会場の人の多さに圧倒されそうになりましたが、「周りの人も自分と同じように緊張しているはず」と言い聞かせ、直前まで単語帳を見ることに集中しました。自分なりに工夫した点は転がって紛失するリスクを考えて消しゴムの予備を多めに持参したことです。また、漢字問題など答案の文字に気合を入れたい場面では、あえてシャープペンシルではなく鉛筆を使用しました。万全の準備をして臨んだことで、落ち着いて試験に取り組めたと思います。
──高校受験を通してご自身に成長が感じられたことはありますか。
E 以前よりも先を見通して、計画的に取り組めるようになったことです。受験勉強を進める中、「いつまでに何を終わらせるか」を常に意識し、自分で決めた目標に向けてスケジュールを管理し、着実に実行する力が身につきました。
後輩の受験生へ
高校入試は自分の意志を強く持って志望校を選び、挑戦できるところが大きな魅力です。私自身、慶應義塾高という目標に向かってやるべきことを計画的に進めました。大学附属校への入学を目指し、自分で決めた目標に対して着実に準備を積み重ねるという経験は、これから先、何をするにしても大切な土台になると感じています。受験生の皆さんも、自分の「こうなりたい」という思いを大切に、一歩ずつ計画的に進んでいってください。
