【筑波大附高 合格者インタビュー】
双方向型授業で思考力を鍛え 本気の努力でつかんだ合格
筑波大学附属高校進学
西船校卒業 K.Fさん(松戸市立河原塚中学校出身)
合格校:市川高校、昭和秀英高校、西大和学園高校

丁寧な指導が入室の決め手に
自分で考え質問する力を伸ばす
──SAPIXに通おうと思ったきっかけを教えてください。
F 中学受験を経験した仲の良い友達から「SAPIXは環境も先生も良い」と勧められたことがきっかけです。彼女のお母さんからも「教材の質が高い」と聞き、それらが決め手となって中1の5月ごろに入室しました。
授業を見学すると、クラスはアットホームな雰囲気でした。先生が自然に声を掛け、生徒一人一人に丁寧に指導する姿を見て、「SAPIXなら置いていかれる不安を感じることなく、しっかり学べる」と確信しました。
──入室してみていかがでしたか。
F 数学の授業では、単元について説明があった後に「これはどう考える?」と問われ、自分の力でまず考えてみるよう促されます。その後に先生が解法を説明しながら生徒との双方向のやり取りがあり、そのおかげで思考力が鍛えられました。
それから演習問題に取り組みますが、解き終わった人から先生にチェックしてもらい、正解していれば次の問題に進むというスタイルです。授業はテンポよく、得意な子はどんどん問題を解き進めていきます。私は数学があまり得意ではなく、周囲より後れを取ることもありましたが、そんな状況が負けず嫌いな性格に火を付けたのです。「どうにかしなきゃ」という思いから、引っ込み思案な性格ながらも、勇気を出して先生に質問しに行くようになりました。
添削と根拠の追求で記述力を強化
解き直しノートが自信と実力に
──スランプはありましたか。
F 国語の点数の波に悩んでいました。記号選択は得意でしたが、記述問題に苦労し、できる時と全くできない時の差が大きく、安定しなかったのです。そこで「書く→先生の添削→書き直し」というサイクルを繰り返しました。添削で根拠にすべき文章やヒントになる言葉がどれなのかを指摘されるうちに、少しずつ記述のポイントが分かってきました。
授業中に先生から「どうやって解いたか説明して」と頻繁に求められたことで実力がついていきました。直感で解いていた私は、最初のうちは答えられませんでしたが、先生やクラスメートの説明を聞くうちに、言葉の関連性や答えの鍵を探す「根拠をたどる思考法」が身についたのです。この「説明する力」がしっかり形になった中3から、国語の成績がぐんと上がりました。
国語に限らず、スランプに陥ったらまず問題を解き直し、「確実に解ける状態」に戻すよう意識しました。その上で、あえて易しい問題に取り組み、「できる感覚」を取り戻しました。「自分はできる」と実感することで自信を回復させるのです。このプロセスは、自己肯定感を立て直すという意味でも大いに役立ちました。
──メンタル面で不安になったことは?
F 私は中学受験での失敗の記憶が鮮明に残っていて、「また落ちるのでは」という不安が常にありました。しかし、数学の先生との面談で「周りができる生徒ばかりで不安かもしれないけど、ちゃんと頑張ってきたから大丈夫」と言ってもらえたことや、担任の国語の先生に「中3になってからすごく成績が上がっている」と励まされたことが、後半戦の大きな支えになりました。
──後輩に勧めたい勉強法はありますか。
F 私は「解き直し」が何よりも大事だと思います。たくさん問題を解くことも大切ですが、分からなかった問題を「どれだけ自力で解ける状態にするか」が重要です。
解説を読めば「分かったつもり」になりますが、実際にもう一度解いてみると意外と解けないものです。その不安定な状態をなくすために、私は新しい問題に手を出すのではなく、「解き直しノート」を作り、できなかった問題を何度も解き直しました。これは本当に効果的でした。
雰囲気に惹かれて筑波大附高を志望
直前期は毎日校舎で自習
──筑波大附高を志望するようになったのはなぜですか。
F 別の国立大附属高出身の母から、自由で楽しい学校生活について聞いたことがきっかけです。中3の夏に筑波大附高に見学に行き、雰囲気の良さに魅力を感じて第一志望に決めました。
──受験校選びのポイントを教えてください。
F 受験校選びで重視したのは「実際に足を運んでどう感じたか」です。一方、反省点もあります。相談の上ではありましたが、受験日が3日連続になってしまい、体力的にも精神的にも大変でした。私と同じように連続日程で受験をされる場合は、よく先生とご相談ください。
経路の下見も必須です。私は「人の流れについて行けば大丈夫だろう」と思っていたところ、受験日が同じだったお茶の水女子大附高に向かってしまったのです。この経験から、学校までの経路確認は事前に済ませておくと安心です。
──受験を通じて成長したと感じるところはありますか。
F 本気で努力できるようになったことです。中学受験の時は「取りあえず受ける」という感覚でしたが、今回は直前期に毎日校舎にこもって自習するなど、自分でも驚くほど真剣に取り組めました。
この経験が「大学受験もこのやり方で臨めばいい」という自信につながりました。本気の努力の仕方を知り、それが良い結果に結び付きました。そんな成功体験を得られたことが、受験を通じての一番の成長だと思います。
──筑波大附高に入学してみて、いかがですか。
F 授業では生徒同士での意見交換やディスカッションをする場面が多く、自分に合っていると感じています。みんなで話し合いながら考え方の幅を広げていくスタイルはとても楽しく、充実しています。
──後輩へのメッセージをお願いします。
F 受験勉強は、やはり早く始めた人が有利です。伸び悩む時期は誰にでもありますが、志望校に対する熱い思いを原動力に、自分自身と向き合ってください。メンタルを鍛えるには「自分はこれだけやってきた」と思えるだけの努力を積み重ねることです。その事実は裏切りません。胸を張れるくらい本気の努力を継続してください。