スペシャル

東京都立国立高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 リスニング問題:小問数5

問題Aと問題Bの二部構成です。問題Aは設問ごとの対話文と質問を聞いて、与えられた選択肢から答えを選ぶ形式が3つあります。問題Bはある外国人の先生のスピーチと質問を聞いて適切な答えを選ぶ問題と、英語で答えを記述する問題が1つずつあります。形式は2017年から変わっていないため、日頃から英語の発音に耳を慣らしておくとともに、質問に対する答えを英語で簡潔に書く練習を数多く行うことが全問正解の鍵です。

2 対話文の読解(約1430語):小問数12

魚はなぜ水の中で浮いていられるのかという疑問から始まる対話文です。理科系のテーマを扱うことが多い都立国立高らしい難度の高い大問でした。比重、密度、飛行機の揚力に関する説明がなされ、その理解を試される問題や、それらを理解したうえで文法知識を活用して答える問題も出されています。また、例年出される内容一致問題は選択形式ではなく、正しい選択肢をすべて選ぶ形式であったため、より正確な読解が求められました。

3 物語文の読解(約1440語):小問数8

主人公が家族とのキャンプ中に出会った少年と交わした、幼いころの約束をめぐる物語文です。大問2と比較すると内容は掴みやすい文章でしたが、構造を見抜くことが難しい整序英作文、広範囲から探す必要のある抜き出し、そして例年よりも長い50~60語の英文記述が出題されました。これらにより、時間・難度の両面で苦戦した受検生が多かったと思われます。こうした出題にも対応できるように、日本語のない整序英作文の練習や、長めの英文を書く練習をしておくとよいでしょう。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 対話文 物語文      
2025年 対話文 物語文      
2024年 対話文 物語文      
2023年 対話文 物語文      
2022年 対話文 物語文    

数学

1 小問集合

平方根の計算、二次方程式、箱ひげ図、確率、作図の5問からなる小問集合でした。〔問1〕〔問2〕〔問4〕は基本問題で、〔問3〕は四分位数に関する正確な知識が求められました。〔問5〕は作図において頻出の問題設定なので、類題を解いたことがある受検生も少なくないでしょう。

2 二次関数

2つの放物線に関する問題でした。〔問2〕は条件を満たす直線の式を求める問題、〔問3〕は座標平面上の図形の面積に関する問題で、いずれもシンプルな設定でした。計算ミスに注意しながら、確実に完答したいところです。

3

円と接線に関する出題でした。〔問1〕は角度の大きさを文字で表す問題、〔問2〕は三角形の相似の証明問題で、類題演習の経験がある受検生も多かったことでしょう。〔問3〕も前の小問までの流れを上手く利用できれば正解を導けたと思われますので、手早く完答したい大問でした。

4 空間図形

三角柱の辺を軸に回転移動させてできる図形や点に関する問題でした。〔問1〕は図形の回転移動の典型問題で、〔問2〕は辺が動いてできる図形の面積が問われました。〔問3〕は3回の操作を行うため、移動後の点の把握にやや戸惑った受検生もいたかもしれませんが、適切に図を描きながら丁寧に解き進めたいところです。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年            
2025年            
2024年          
2023年              
2022年              

国語

1 漢字の読み取り

例年通り、四字熟語を含む5問が出されました。2026年は日常生活でも目にするような語句が大半を占めていたため、失点は極力避けたいところでした。

2 漢字の書き取り

一部、中学生になじみの薄い語句が出されていますが、それ以外の標準的な難度のものを得点できたかどうかがポイントでした。

3 額賀澪『風に恋う』

低迷している吹奏楽部を立て直し、全日本吹奏楽コンクールを目指していこうとする学生たちを描いた小説文からの出題でした。記号選択6問と抜き出し2問という構成で、テンポよく解き進める必要がありました。記号選択は登場人物の様子や心の動きに注目できていれば答えやすいものが中心でした。例年同様、生徒が対話する形式で文章の表現技法を問うものも出されました。

4 山竹伸二『共感の正体』

「道徳性」について論じた文章からの出題です。記号選択3問と記述1問、条件作文という構成でした。例年と比べると設問数が少なくなっています。例年出ていた抜き出しに代わって制限字数20字以内の記述が出ましたが、落ち着いて文中の根拠を探せば対応可能でした。また、条件作文の制限字数が例年の「200字以内」から「240字以内」に増えたのは大きな変化と言えます。

5 河添房江『唐物の文化史』

日本における唐物の受容に関する文章からの出題でした。記号選択4問、抜き出し1問という構成で、語句の知識が問われるものも含め、難度はそこまで高くありませんでした。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 額賀澪『風に恋う』 山竹伸二『共感の正体』 河添房江『唐物の文化史』
2025年 青山美智子『リカバリ-・カバヒコ』 戸谷洋志『SNSの哲学』 川本皓嗣『俳諧の詩学』
2024年 川端裕人『てのひらの中の宇宙』 河野哲也の文章 久保田淳『藤原俊成』
2023年 瀧羽麻子『博士の長靴』 外山滋比古『日本語の論理』 大岡信『私の古典詩選』
2022年 武田綾乃『君と漕ぐ4』 品川哲彦『倫理学入門』 山口謡司『〈ひらがな〉の誕生』

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