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埼玉県公立高等学校(学校選択問題) 2023年出題傾向リサーチ

出題傾向リサーチ

英語

1 リスニング問題:小問数11

例年通り、No.1~No.3は短い会話を聞いて、質問の答えとなるイラストや図を選ぶ問題、No.4~No.5はそれぞれ放送された英文に関する質問の答えを選ぶ問題、No.6はスピーチの内容に関する3つの質問の答えを選ぶ問題、No.7は放送された会話に関する質問の解答になるよう、与えられた英文の空所を補う問題です。放送は2回ずつ流されます。内容は学力検査問題と同じですが、No.7の記述問題は問いに異なる部分があり、また放送ごとのリード文が学校選択問題では問題用紙に書かれていません。

2 対話文の読解(約880語):小問数3

中学生が社会科見学で訪れるべき場所についての対話文です。2022年に出題された条件英作文はありませんでした。表をもとに本文中の空欄を埋める問3は、複数の条件を整理して計算する必要があり、正確に情報を読み取る力が求められました。

3 エッセイの読解(約900語):小問数11

傘の歴史を調べた高校生によるエッセイです。本文の内容に関する質問に答える問1の英文記述と問2の和文記述では、質問に出てくる表現をヒントに、本文から該当箇所を探す必要がありました。問6は要約文中の空所に適切な2語を補う問題で、この形式は4年連続で出されました。(2)は本文の内容を把握したうえで、適切な表現に書きかえる必要があり、悩んだ受検生が多かったと思われます。

4 自由英作文:小問数1

例年と同様、テーマを示す英文を読み、その文中の質問に対する自分の考えを、理由が伝わるように40語以上50語程度で記述する問題です。住みたい地域という身近なテーマなため、いかにミスの少ない正しい英語を書けたかどうかで差がついたと考えられます。

数学

1 小問集合

小問数は10問で、2022年と比較すると難度は下がりました。いずれも基本問題なので、手早く確実に正解したいところです。(10)は、与えられた箱ひげ図とヒストグラムが対応しない理由を記述する問題で、データの活用に関する確かな知識が求められました。

2 小問集合

(1)作図、(2)証明の2問構成でした。(1)は天体と関連させた作図の問題でした。理科の知識がなくても解けるように問題文に説明があったので、解法に困る受検生は少なかったと思われます。(2)は平行四辺形の内部にできる三角形の合同を証明する問題で、シンプルな設定でしたが、記述の構成に悩んだ受検生も多かったことでしょう。

3 有限小数と無限小数

分子を1とする分数が有限小数になるのか、無限小数になるのかについて考察する問題でした。(1)(2)ともに基本問題なので、完答を目指したい大問でした。

4 二次関数

放物線と直線によって作られる台形について考える問題でした。(2)①は台形の面積がどのように変化するのかを考察する問題で、結論の理由も記述する必要がありました。この問題に時間をかけすぎないように注意しながら、解答を作成したいところです。

5 空間図形

直方体の辺上を動く点について考察する問題でした。(1)(2)はどちらも基本問題なので、確実に正解したいところです。(3)は適切な平面を取り出して考える必要があり、時間内に正答までたどり着けた受検生は少なかったと思われます。