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東京都立戸山高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 リスニング問題:小問数5

問題Aと問題Bの二部構成です。問題Aは設問ごとの対話文と質問を聞いて、与えられた選択肢から答えを選ぶ形式が3つあります。問題Bはある外国人の先生のスピーチと質問を聞いて適切な答えを選ぶ問題と、英語で答えを記述する問題が1つずつあります。形式は2017年から変わっていないため、日頃から英語の発音に耳を慣らしておくとともに、質問に対する答えを英語で簡潔に書く練習を数多く行うことが全問正解の鍵です。

2 対話文の読解(約1620語):小問数14

ゆで卵のように、ものが加熱によって固まるしくみについて、実験を交えながら高校生と教師が話している文章です。大問2・3ともに、理科系の長文が出題されやすいのは都立戸山高の特徴です。受検生にとっても身近な話題でしたが、物質の模式図も含まれていて、本文を正確に理解するのは難しかったと思われます。本文中の空所に数値を入れる問題は、本文に加えて実験結果の表も参照する必要がありました。本文の要約文中の空所に入る語を答える形式は都立戸山高では頻出ですが、文脈だけでなく品詞も意識することができたかどうかがポイントでした。

3 説明文の読解(約1120語):小問数9

建築物やデザイン模様などに「幾何学」の考え方がどう応用されているのかについての説明文です。下線部の語句の難度が高いものもあり、前後の文脈から意味を推測したうえで解答する必要がありました。本文中の英文を並べかえる問題は都立戸山高では定番ですが、2026年は比較的解答しやすい内容でした。幾何学の考え方が応用されている身の回りのものについて、40語以上50語程度の英語で答える自由英作文は、具体例を想像するのに苦労した受検生も多かったと思われます。大問2と合わせて、2025年よりも長文語数が300語以上増加したため、速読力が求められたと言えます。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 対話文 説明文      
2025年 対話文 説明文      
2024年 対話文 説明文      
2023年 対話文 説明文      
2022年 対話文 説明文      

数学

1 小問集合

連立方程式、二次方程式、確率、作図の4問からなる小問集合で、例年より1問少ない問題数でした。大問1が4問となったのは、自校作成問題が始まって1年目の2003年以来のことです。どの小問も例年通り基本的な内容でした。ミスをしないように注意し、完答を目指したい大問です。

2 二次関数

2つの二次関数のグラフ上の点を結んだ図形に関する問題でした。〔問1〕は基本的な問題でした。〔問2〕(1)はやや時間のかかる設定ですが、大問1の問題数が少ない分、丁寧に調べたいところです。(2)についても、都立戸山高の受検生にとっては見慣れた設定だったと思われますので、確実に正解したい問題でした。

3

円周上の点を結んだ図形に関する問題でした。〔問1〕の証明は条件を整理していけば取り組みやすかったものと思われます。〔問2〕〔問3〕は、〔問1〕の証明の過程で得られた図形の性質を活用して、手早く解き進めたいところです。

4 空間図形

さまざまな四角錐に関する問題でした。都立戸山高の大問4は2025年まで7年連続して立体と動点がテーマとなっていて、2026年は動点問題ではないものの、例年通り小問ごとに変わる状況に対応していく必要がありました。〔問1〕と〔問2〕(2)は立体の形状に自信を持てなかった受検生もいたかもしれません。対称面を取り出し、平面図形として処理できたかどうかが鍵でした。〔問2〕(1)は解法に悩むことは少ないものの、答えの値が煩雑になるため計算ミスにも注意が必要でした。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年              
2025年              
2024年              
2023年              
2022年              

国語

1 漢字の読み取り

例年通り、難度の高い読み取りが5問出されました。受検生の語彙の豊富さが試されました。

2 漢字の書き取り

四字熟語を含む書き取りが5問出されています。読み取りと同様、非常に高難度の語句が含まれています。標準的なものは確実に正解したいところです。

3 牧野信一『香水の虹』

他家へ嫁いだ姉を想う少女の心情変化を描いた小説文からの出題でした。古風な文体で書かれた文章ですが、主人公の心情が明確に描写されていて読み取りにくさは感じられません。50字以上60字以内の記述では、文中の根拠を的確にふまえ、傍線部に対応する心情を答える必要がありました。記号選択にまぎらわしい選択肢は少なかったので、なるべく素早く解答し、大問4以降に時間を残したいところです。

4 山下範久の文章

資本主義と自然の関係について述べた論説文からの出題でした。記号選択の難度が高かったことに加え、制限字数60字以内の記述が出されているため、時間のかかる大問だったと言えます。また200文字の課題作文は予備知識がないと書きにくい内容であったため、差がついたことでしょう。

5 竹内整一『「おのずから」と「みずから」』

「はかない」という言葉を軸に日本の美意識について論じた文章でした。記号選択が4問で、長さのある選択肢ばかりでまぎらわしいものも多く、ある程度時間をかけて丁寧に取り組む必要がありました。一方、抜き出しでは探す範囲が明確に指定されていたので、素早く正解したいところでした。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 牧野信一『香水の虹』 山下範久の文章 竹内整一の文章
2025年 上林曉『孤独先生』 朝倉友海『ことばと世界が変わるとき』 渡邉裕美子の文章
2024年 宮本百合子『雨と子供』 濱良祐『曲がり角の向こう』 渡辺秀夫『かぐや姫と浦島』
2023年 滝口悠生『長い一日』 寺田寅彦『万華鏡』 上野洋三『芭蕉の表現』
2022年 中勘助『夏目先生と私』 桑子敏雄『環境の哲学』 高橋睦郎『読みなおし日本文学史』

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