学校紹介

【ICU高】
きめ細かな英語の授業が魅力 海外大学進学も徹底サポート

【ICU高】<br />きめ細かな英語の授業が魅力 海外大学進学も徹底サポート

世界約30カ国からの帰国生と日本全国からの国内生が学ぶ国際基督教大学(ICU)高等学校は、1978年に設立されました。それ以来、生徒各自のレベルに合わせた独自の英語教育を行ってきました。その実際について、外国語科教員のMichael Ellis先生にお話を伺いました。

情報科の不破芳宣先生(左)と、数学科・情報科の山﨑かれん先生(右)

「協働学習を取り入れながら、4技能をバランス良く高いレベルへと引き上げる授業を展開しています」(Michael Ellis先生)

オールイングリッシュの授業を
習熟度別クラスで週6コマ実施

――英語の授業はどのように進めているのでしょうか。

Ellis まず、入学前に新入生全員にプレイスメントテストを受けてもらい、その点数に応じて四つのクラスに分けます。高1の授業はオールイングリッシュで行われ、各クラスとも週6コマが設定されています。日本語よりも英語の方が(りゅう)(ちょう)な生徒が多い上位のクラスは、英語圏の現地校の授業に相当するカリキュラムで学びます。一方、一般生、国内生、非英語圏からの帰国生向けのクラスは、「外国語としての英語」(EFL:English as a Foreign Language)というカリキュラムに基づく授業が行われます。

――生徒の英語力によって単にクラスを分けるだけでなく、そのレベルに応じて現地校相当とEFLという二つのカリキュラムを用意しているのですね。

Ellis レベルごとにクラス分けをしても、生徒の英語力には幅があります。同じ英語圏の現地校出身者だからといって、英語力も同レベルとは限りません。言語運用能力は非常に複雑だからです。例えば、読み書きは得意なのに口頭での意思伝達が苦手なケースもあれば、その反対の場合もあります。特に、文法力と語彙は個人差が大きいため、全てのレベルでDifferentiated Instruction(レベルや興味に合わせた個別指導)という、より細かな対応を行っています。多読の授業では生徒に合うレベルの本や興味を持った本を自ら選んでもらっているのですが、これもその一環です。

さらに、協働学習も積極的に取り入れています。身近な仲間同士で強みや弱点を把握し、助け合いながら学習すると教室の雰囲気が良くなり、生徒の伸びが早いからです。

――上位クラスではどのような授業が行われているのでしょうか。

Ellis 上位クラスのELA(English Language Arts)では、ノンフィクションや新聞を読むこともありますが、中心に据えているのは文学です。長編作品を丸ごと1冊、1学期をかけて精読し、人間・人生・社会・自分自身についての思考を深め、語ることこそ、生徒たちがアイデンティティーを形成する上で非常に重要な要素となるからです。エッセイライティング、アカデミックライティング、プレゼンテーション、ディスカッションといった英語のスキルも文学を通して学びます。

選択科目も豊富で、発表やスピーチを重視する「Oral Expressions」「Debate」の他、マスコミやメディアの表現を学ぶ「Media Studies」、国際理解を深める「International Perspectives」、国際系の分野を専門的に学ぶ「Advanced Placement」などがあります。

その他のクラスのELAでも文学作品を扱いますが、そちらは言語スキルの習得をより優先したカリキュラムとしています。国内生が多い初級のELAでは、英語4技能をバランス良く学べるよう、教員によるレクチャーではなく、タスクに基づいて生徒が常に活動するスタイルで言語指導を行います。例えば、生徒が英語で書いた日誌をペアワークで共有すれば、書く練習がリーディングや会話にまで発展します。生徒のバックグラウンドを意識せず、一人一人のニーズやレベルに合わせたアプローチで、総合的な英語力を習得していくのです。

多様な価値観を尊重し合う生徒たち
校内の雰囲気は自由でオープン

――そもそも貴校ではどのような生徒が学んでいるのでしょうか。

Ellis 在校生の約7割を占めるのが帰国生ですが、幼少期の海外生活で培ったアイデンティティーを大事にしている「隠れ帰国生」も一般入試で入学してきます。多彩なバックグラウンドを有する生徒が多様な価値観を尊重し合いながら学んでいるため、自由でオープンな雰囲気が形成されています。生徒と教職員との距離が近く、フレンドリーな関係であることも特徴の一つに挙げられるでしょう。もちろん、バックグラウンドがさまざまでも、教員は「帰国生だから」「一般生だから」という「決めつけ」はしません。

また、本校の校風のキーワードである「自由」は、決して「何をしても許される」という意味ではありません。生徒一人一人の“自分らしさ”の裏には、責任感や「自立しなくては」という健康的で前向きなプレッシャーが存在しています。そんな姿も、ICU生ならではだと感じます。

――海外で生活したことのない一般生の学校での様子をお聞かせください。

Ellis 一般生は「マイノリティーであること」を自ら選択して本校に入学します。そのため、「本格的に英語を学びたい」「広い世界を知りたい」という積極的な生徒が多いです。

私は主に初級レベルの英語の授業を担当していますが、一般生はモチベーションが高く、伸び代が大きいですね。「日本の中学校ではできなかった学びやアクティビティーを、ICU高校でやっとできるようになった」と何事にも意欲的に取り組む姿を見ていると、私も新鮮な気持ちになります。

主体性を重視する環境で
学びを深め、リーダーシップも

――貴校らしい取り組みには、他にどのようなものがあるでしょうか。

Ellis 「総合的な探究の時間」では、高2生を主体に、全学年が縦横に関わり合いながら自分の探究を深めていくプログラム「クロスプロジェクト」を行っています。自ら課題を見いだし、答えのない問いについて深く掘り下げていく中で、自分の興味・関心を突き詰めていく過程を重視しています。

クラブ活動や生徒会、新入生歓迎会などの学校行事も、生徒が主体となって運営しています。話し合いを重ねながら試行錯誤する中で、自然とリーダーシップが育まれます。

また、海外大学を目指す生徒が多く、校内で海外大学の説明会やSAT®(※)を実施するなど、サポート体制の拡充に力を注いでいます。

――最後にメッセージをお願いします。

Ellis 語学力は地道な作業を継続することによって少しずつ伸びていくものです。すぐに著しい成長が見えなくても、日々の努力を忘れずに頑張ってください。中には海外と日本の生活で生じるギャップに苦労している帰国生もいるでしょう。その貴重な経験を逆に誇りに思い、自分自身を愛してください。それを面接でぜひ発揮してほしいですね。

※SAT®…アメリカの大学/高校に進学する際に評価の対象となる学力テストの一つ

学校プロフィール

〒184-8503 東京都小金井市東町1-1-1

JR「武蔵境」駅よりバス約12分・徒歩6分、同「三鷹」駅よりバス約20分・徒歩6分
京王線「調布」駅よりバス約20分・徒歩8分

TEL 0422-33-3401(代)  URL www.icu-h.ed.jp/

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