スペシャル

東京都立青山高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 リスニング問題:小問数5

問題Aと問題Bの二部構成です。問題Aは設問ごとの対話文と質問を聞いて、与えられた選択肢から答えを選ぶ形式が3つあります。問題Bはある外国人の先生のスピーチと質問を聞いて適切な答えを選ぶ問題と、英語で答えを記述する問題が1つずつあります。形式は2017年から変わっていないため、日頃から英語の発音に耳を慣らしておくとともに、質問に対する答えを英語で簡潔に書く練習を数多く行うことが全問正解の鍵です。

2 対話文の読解(約1430語):小問数9

高校生が食べ物に関するプレゼンテーションのテーマについて話し合う対話文でした。本文中の空所に5語以上の英語を補う設問が、2025年の1問から2026年は2問へと増加しました。さらに、本文中の2つの空所に共通して入る3~5語の英語を記述する新形式の問題も追加され、文脈把握力と英文記述力が例年より重視されました。

3 物語文の読解(約1670語):小問数9

英語教師が学生時代の恩師から教わった大切なことについて綴った、エッセイ風の物語文でした。2025年は2つの空所にそれぞれ10語以上の英語を補い日記を完成させる設問が出されましたが、2026年は文脈に合う5語以上の英語を本文中の空所に補う設問が2問出されました。また、やや抽象的な表現を含む本文中の1文を、3~8語の英語で分かりやすく書きかえる問題も登場し、2025年から出題傾向に変化が見られました。

4 条件英作文:小問数3

2025年と同じ形式の条件英作文が出されました。グラフを読み取り、空所に4語の英語を補う設問と、短い対話文中の2箇所の空所に、テーマへの賛否それぞれの立場から、10語以上で意見を補う設問でした。いずれもAI(人工知能)を題材としていて、日頃から社会的な話題に触れ、自らの意見を持つ姿勢が求められます。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 対話文 物語文      
2025年 対話文 物語文      
2024年 対話文 説明文      
2023年 対話文 説明文      
2022年 対話文 説明文      

数学

1 小問集合

式の値、方程式と未定係数、さいころの確率、データの活用、作図の5問から構成される小問集合でした。いずれも難度は高くないので、手早く解き進めて、満点を目指したい大問でした。

2 双曲線と図形

例年と異なり、双曲線上にある点を利用してできる図形について考察する問題でした。二次関数の問題ではありませんでしたが、いずれも与えられた条件から丁寧に解き進めていけば対応できる問題でした。

3

円に内接する四角形と円の接線や平行線でできる図形について調べる問題でした。〔問1〕は角度に関する基本問題です。〔問2〕(1)は例年通り証明問題で、2024年、2025年同様、選択肢から証明するものを選ぶ形式でした。等しい角度を丁寧に調べ上げ、確実に得点を積み重ねたいところでした。(2)は複数の相似形を利用する必要があり、難度は高かったと思われます。

4 直方体の利用

直方体の表面上の線分を含む図形について考察する問題でした。私立校でも頻出の典型的な問題で、類題を解いたことがある受検生が多かったと思われます。手早く解いて、ほかの大問を解く時間を確保したいところでした。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年            
2025年            
2024年          
2023年          
2022年            

国語

1 漢字の読み取り

例年通り、計5問が出されました。標準的な難度のものが中心で、学習成果が反映されやすい内容だと言えましょう。

2 漢字の書き取り

こちらも標準的な難度のものが計5問出されました。日常生活の中でもよく目にするような語句が問われています。

3 小川国夫『試みの岸』

1930年頃の静岡県沿岸地方を舞台にした小説文です。登場人物の心情の機微を見落とさないように、丁寧に読み進めていく必要がありました。記号選択5問と抜き出し1問からなる6問構成で、大半は心情理解に関するものです。一部の設問では文章全体を見通すような広い視野が要求されているため、ここで差がついたと考えられます。

4 吉岡洋『AIを美学する』

ドイツの哲学者・カントの思想を下敷きにしながら、「技術」のあり方について考察した論説文です。文章内容と選択肢がともに複雑だったため、時間を要する大問だったと言えます。記号選択のほか、抜き出しや記述など設問形式は多岐にわたります。制限字数200字以内の条件作文では高水準の表現力が求められました。

5 寺澤行忠『西行 歌と旅と人生』

平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した歌人・西行に関する文章です。読み取るべき情報の量が多いため、ある程度時間をかけて取り組む必要がありました。複数の抜き出しがさらに時間を圧迫しますが、完答の問題も含まれているため、総じて得点を伸ばしにくい大問だったと言えましょう。語句の意味に関する知識問題は正解しておきたいところです。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 小川国夫『試みの岸』 吉岡洋『AIを美学する』 寺澤行忠『西行 歌と旅と人生』
2025年 上田健次『中野「薬師湯」雑記帳』 保坂和志『世界を肯定する哲学』 若山滋『文学の中の都市と建築』
2024年 竹内真『図書館のピーナッツ』 上村博の文章/小林太市郎の文章 野内良三『無情と偶然』
2023年 瀧羽麻子『虹にすわる』 小川仁志の文章/東中竜一郎の文章 鈴木健一『古典詩歌入門』
2022年 山本甲士『わらの人』 加藤尚武の文章/岩佐茂の文章 高橋和夫『日本文学と気象』

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