スペシャル

西大和学園高校(東京ほか) 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 リスニング問題:小問数8

例年通り、2人の人物による対話文を聞いて、2つの設問に答える形式でした。設問Aは対話文に関する質問に対して適切な答えを選択する問題で、対話文、質問ともに2度放送されました。設問Bは対話文の内容に関する正誤問題でした。

2 並べかえ英作文:小問数3

例年通り、日本文が与えられている並べかえ英作文でした。接続詞、関係代名詞、間接疑問文など、複雑な構造をもつ英文を正しく表現する力が求められました。3問すべてに正解するには、基本的な文法知識が確実に備わっている必要があります。

3 和文英訳:小問数3

例年と同様に、与えられた日本文を英訳する問題でした。比較、現在完了など、中学校で学習する文法単元の知識で対応できました。一方、英語にしづらい日本語が一部用いられていたため、英語でどう表現すればよいか悩んだ受験生も多かったと思われます。

4 説明文の読解(約780語):小問数7

人間の糖分への欲求と脳の働きとの関係について述べた説明文でした。代名詞の内容を明らかにして日本語で説明する問題と、5つの文を意味が通る順番に並べかえる問題は、該当箇所とその前後の緻密な読解が要求されました。また、並べかえ英作文は与えられた単語数がやや多く、熟語の知識と正確な文脈の理解が求められました。

5 物語文の読解(約810語):小問数10

冬に憂鬱になる女性が、亡き父が生前、家の芝生に植えた花を見て前向きになっていくという物語文でした。省略を含む英文や、抽象的な表現から状況や心情を読み取る設問が多いため、読解に時間を要したと思われます。主人公と父の絆を象徴する表現を本文中から抜き出す問題は、物語を俯瞰的に捉えていないと正解を導き出せない難問でした。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 説明文 物語文
2025年 説明文 物語文
2024年 説明文 物語文
2023年 説明文 物語文
2022年 説明文 物語文

数学

1 小問集合

(1)式の値、(2)不定方程式、(3)一次関数と平行四辺形、(4)くじ引きの確率、(5)整数の5問からなる小問集合でした。(2)はあまり見かけない形の不定方程式であり、類題演習の有無で差がつく問題だったと思われます。計算ミスに注意しながら解き進めたい大問でした。

2 平面図形

(1)2つの重なったおうぎ形、(2)直角三角形の回転で、それぞれ小問が2つある大問でした。(1)は等しい角に印をつけるといった、平面図形の基本的な取り組み方が分かっていれば解ききれたことでしょう。(2)では例年通り、取り組みやすい証明が出題されました。

3 二次関数

等積変形が絡んだ二次関数の大問でした。典型的な設定でしたが、(3)は解く過程で値が複雑になり、条件に当てはまるものが複数あると時間内に見抜くことができた受験生は多くなかったかもしれません。(4)は解法により差がついたと思われます。

4 空間図形

直方体の頂点と、その辺の中点を結んでできる図形に関する大問でした。(1)は三角形の求積の問題で、三角形の特徴を見抜くことができれば難しくなかったと思われます。(4)は見慣れない形の立体について体積を求める問題で、正しく空間を把握する必要がありました。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年
2025年
2024年
2023年
2022年

国語

1 キャサリン・ホーリー『信頼と不信の哲学入門』

「信頼」のメカニズムについて、具体例を提示しながら説明した文章です。筆者の主張がはっきりしているので、取り組みやすい難度だったと考えられます。ただし、文章全体にわたって注意深く読む必要があるため、時間を取られやすい大問でもありました。また、制限字数60字以内と70字以内の記述が1問ずつ出されていて、ここで点差がついたと思われます。書くべきポイントを意識せずに、漫然と解くだけでは得点に結びつきません。そのほか、漢字の書き取りが5問出されています。

2 鯨井あめ『きらめきを落としても』

主人公が高校時代の憧れの先輩と再会した場面を描いた文章です。文章量は多いものの、テンポよく読めるものだったので、読むこと自体に難しさはありません。制限字数70字以内の記述が1問出されていますが、ほかの大問の難度を考えると、この大問は時間をかけすぎずに解き終えたいところです。2026年は、この文章のタイトルを考えさせる問題が出たのも特徴的でした。知識分野では、語句の意味が3問出されています。

3 『夜の寝覚』

平安時代後期成立の、貴族の恋愛模様を描いた物語からの出題で、約2ページという長めの文章でした。また、リード文や注釈を参考にして注意深く読み解きながら、人物関係を把握する必要もあり、受験生にとって取り組みづらい大問だったと言えます。文章の細部まで理解できていないと、制限字数5字程度の記述2問、80字以内の記述1問はもちろんのこと、記号選択も正解することができないため、大問全体の難度は高かったと言えます。知識分野では、古典文法や古文単語が出されています。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 キャサリン・ホーリーの文書 鯨井あめ『きらめきを落としても』 『夜の寝覚』
2025年 戸谷洋志『未来倫理』 南綾子の文章 『石清水物語』
2024年 阿古真理の文章 三羽省吾『厭世フレーバー』 『堤中納言物語』
2023年 みうらじゅん『マイ仏教』 宮木あや子『手のひらの楽園』 『大鏡』
2022年 中島敬介の文章 尾崎世界観の文章 『落窪物語』

理科

1 地震(地学)

地震に関する基礎知識と計算の問題でした。計算問題は典型的な内容が多く、難関校を目指して勉強した受験生は比較的対処しやすかったことでしょう。なるべく最小限の失点でおさえたいところです。

2 生態系(生物)

(1)~(5)は生態系全般と炭素の循環についての問題で、基礎知識からやや発展的な内容まで出題されました。(6)は受験生にとって見慣れない公式を用いて計算する問題でしたが、与えられたデータを丁寧に分析することで対処可能でした。

3 電流(物理)

電気回路に関する、基礎から応用レベルの計算問題でした。回路の装置や部品の種類が読み取りにくい形式で書かれていたため、基礎問題であっても一手間かかる構成でした。(3)以降は受験生には見慣れない性質をもつ部品も登場し、回路図と説明文を読み解く力が必要でした。問題量も多かったことから、電気回路に対する理解度によって、要する時間や得点に大きな差がついたものと思われます。

4 電気分解(化学)

電気分解に関する問題で、基礎から標準レベルまでの知識、計算、読解が幅広く出題されました。原子の質量比を用いた計算問題が出されましたが、難関校の入試で頻出する形式なので、対策をしてきた受験生にとっては対応しやすかったものと思われます。(9)は受験生が初めて見るような内容を含み、限られた時間内で正解までの筋道を立てるのは難しかったことでしょう。

物理分野 化学分野 生物分野 地学分野
2026年 電流 電気分解 生態系 地震
2025年 化学変化 動物 天体
2024年 電流 気体、化学変化 微生物、顕微鏡、動物、生殖 地質、岩石
2023年 力、運動とエネルギー 気体、化学変化 遺伝 岩石、火山
2022年 電流 化学変化 微生物、細胞 天気

社会

1 地理総合

グローバル化に関する文章を参考に、主に世界地理から出題されました。問われている知識は標準的なものが多く、統計資料の判断も大問2と比較して難度が低いので、確実に得点したい大問と言えます。

2 地理総合

観光をテーマにした文章を参考に、日本地理・世界地理から幅広く出題されました。大問1と同様に統計資料を分析する問題が多くみられましたが、州別の森林面積や6次産業化に関するものなど、他校の入試問題であまり見られない表・グラフが多く用いられ、受験生には知識の正確な活用と分析力が求められました。

3 歴史総合

古代から近代までの日本史と世界史が多岐にわたって出題されました。問われている知識は標準的なレベルのものがほとんどでしたが、例年と同様に正誤判断や年代整序の形式は選択肢の数が多く、正確な理解が必要でした。問題数も多いことから、最も得点差がついた大問だったと予想されます。

4 公民総合

2025年の出来事を題材とした政治、国際社会に関する出題でした。国際政治や防災対策など、社会問題に対する興味関心の深さを測る問題が出されました。例年通り、公民分野の小問数は少ない構成でした。

日本地理 世界地理 日本史 世界史 政治 経済
2026年 産業・人口 世界地理総合 古代~近代 古代~近代 選挙・国際政治
2025年 地形図・気候・産業 世界地理総合 古代~現代 近世~現代 憲法 家計・金融・財政
2024年 電力 世界地理総合 古代~現代 中世~現代 国際政治・社会保障 為替・貿易・社会保障
2023年 地形図・気候 世界地理総合 古代~現代 古代~現代 選挙・地方自治・憲法 為替・貿易
2022年 地形図・気候 世界地理総合 古代~現代 古代~現代 国会・内閣・国際政治 労働・価格

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