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慶應義塾高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

空所補充選択(約270語):小問数10

地球における水の循環について述べた説明文で、文中の空所に入る語句を4つの中から選んで答える問題です。主に文法や語法の知識が問われ、前後の文脈から判断する問題は1つのみでした。難度は標準的ですが、テンポ良く確実に解き進めるには、幅広い文法知識を理解しておく必要がありました。

誤文訂正(約270語):小問数10

生徒が学校に携帯電話を持参することの是非について述べた文章で、本文中に引かれたA~Dの下線部から誤りを含むものを選んで正しい形に直す、2024年から3年続く形式です。大問Ⅰ同様、さまざまな文法や語法の知識を重視している、慶應義塾高の出題意図が見てとれます。難度はこちらも標準的ですが、大問ⅠとⅡあわせて10分程度が理想的な時間配分だったと思われ、正確さとスピードが求められました。

説明文の読解(約220語):小問数10

福沢諭吉が戊辰戦争の戦火のなか、慶應義塾で経済学の講義を続けるさまを描いた日本画をモチーフとした説明文で、文中の10ヵ所の空欄に入る語を自分で考えて答える形式です。すべての空所に頭文字が与えられ、うち1ヵ所は末尾の文字も与えられていました。答えとなる単語は中学校レベルの語がほとんどですが、前後の文脈理解と、適切な品詞の判断が必要でした。

エッセイの読解(約1350語):小問数20

日本学者のドナルド・キーンによる、若い頃に日本語を学んだ経緯と、太平洋戦争中に読んだ日本兵の手記についての回想録です。内容把握の形式は14問あり、場面ごとの描写や情報を細かく整理・分析し、選択肢と照らし合わせながら読み解く必要がありました。英文記述は3問あり、うち1問は受験生自身が本文内容から推測して解答するもので、高い読解力と記述力が求められました。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 説明文 エッセイ        
2025年 説明文 エッセイ    
2024年 対話文 物語文      
2023年 説明文 物語文    
2022年 説明文 物語文    

数学

1 小問集合

(1)因数分解と式の値、(2)二次方程式、(3)連立方程式、(4)回転体の体積、(5)整数の5問からなる小問集合でした。いずれも基本から標準レベルなので、手早く処理して正解を重ねていきたいところです。

2

円と角の二等分線についての問題でした。慶應義塾高の受験生であれば、過去の入試問題などで類題を解いたことがあったと思われます。完答を目指したい大問でした。

3 確率

変則的なさいころの出た目の和について考察する問題でした。前半の設問は基本的な内容です。後半の設問は与えられた条件からさいころの目を特定する内容でしたが、丁寧に調べていけば十分対応可能な問題でした。

4 二次関数

座標平面上における放物線と直角三角形の外接円についての問題でした。シンプルな設定、かつ高校入試で頻出の内容なので、ミスなく確実に完答しておきたい大問と言えます。

5 空間図形

座標平面上に貼り付けられた展開図を組み立ててできる四面体についての問題でした。新しい問われ方ではありますが、難度自体は決して高くないので、落ち着いて取り組めば十分対応できたと思われます。

6 平面図形

正方形の折り返しについての問題でした。2025年に続いて、必要な線を図に書き入れる形式の出題でした。(2)は(1)の利用がポイントでしたが、解法に戸惑った受験生も多かったことでしょう。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年              
2025年          
2024年            
2023年            
2022年        

国語

1 中島岳志『教養はどのような時に役立つのか』

2025年は、2024年よりも記述の総字数が減少していましたが、2026年はさらに減少し、大問1と大問2を合計して約100字となりました。全体を通して、時間にはやや余裕があります。大問1は、実学や理工系の専門知識ではない、文学などの教養が何の役に立つのかというテーマについて考察した文章からの出題でした。旧仮名遣いで書かれた古い文章が複数箇所引用されていますが、全体を通して論旨は明快で、読みにくさはありません。制限字数50字以内の記述が1問、20字以内の記述が2問出されました。そのほか、記号選択、抜き出しがバランスよく出されましたが、解答の根拠を見つけやすいものが多く、高得点を狙いたいところです。漢字の書き取り5問はいずれも中学生にはなじみの薄い言葉で、難問でした。また、文学史が1問出されましたが、標準的な難度でした。

2 高島俊男『メルヘン誕生 向田邦子をさがして』

作家が自己の内面を反映させた作品を書くことの意味について、向田邦子と夏目漱石を例にとって考察した文章からの出題でした。本文および注で十分に説明されているため、2人についての知識がなくても理解しやすい文章でした。記述は制限字数15字程度の1問のみで、内容理解に関する設問は抜き出しが中心でした。抜き出す内容をしっかりと予想してから落ち着いて探し、着実に得点を重ねたいところです。知識では、漢字の書き取り5問のほか、語句の意味に関する記号選択が4問出されました。特に語句の難度は高く、選択肢も判断しづらいものが含まれました。慶應義塾高を目指す受験生は、応用レベルの漢字や語句の学習をしっかりと進めておく必要があります。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 中島岳志の文章 高島俊男『メルヘン誕生』
2025年 伊藤亜紗『手の倫理』 尼ヶ崎彬『日本のレトリック』
2024年 伊藤雄馬『ムラブリ』 出口智之『森?外、自分を探す』
2023年 司馬遼太郎『峠』 斎賀秀夫『敬語の使い方』
2022年 早川文代『食語のひととき』 会津八一『「南京新唱」自序』

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