【学校説明会報告書】早稲田佐賀高等学校
「SAPIX主催学校説明会」が今年も始まりました。トップバッターは早稲田佐賀高校です。佐賀県唐津城の傍らにあり、2、3分で浜辺に行ける風光明媚な立地の同校には、男女ともに寮があり、早稲田大学への推薦枠もあることから、関東からの進学者が多くいます。今年も教頭の覚前先生にお越しいただき、一時間たっぷりお話しいただきました。
基本情報
【学校名】
早稲田佐賀高等学校
【所在地】
〒847-0016
佐賀県唐津市東城内7-1
【交通アクセス】
JR唐津駅徒歩15分・スクールバス5分
【ホームページ】
https://www.wasedasaga.jp
【創立】
2010年
【SAPIX偏差値】
47
地図
スクールライフ
【男女別】
共学校
【附属中学】
あり
【附属大学】
あり
【学年規模】
200~220名
【制服】
あり
【プール】
なし
【食堂】
なし
【購買】
あり
【寮】
あり
【帰国入試】
あり
【登校時間】
9:00
各種データリンク
【入試結果】
https://www.wasedasaga.jp/admission/admission_hs/#a-anc08
【進学実績】
https://www.wasedasaga.jp/course/result/
【募集要項】
説明会内容
【説明会名称】
SAPIX主催学校説明会
【説明会日時】
2026年5月30日(土) 13:00~14:00
【説明会実施会場】
SAPIX代々木ホール
- 大隈重信が佐賀県出身であることにちなんで2010年に佐賀県唐津市に設立された早稲田大学の系属校。唐津城の「なか」に学校がある。唐津湾に面する立地だが津波の心配は一切ない。海抜5メートル、唐津城は32メートル。
- 建学の精神は早稲田大学にならって、①学問の独立(現在・未来のあらゆる課題に挑戦できる基礎的な学力と実践的な応用力を育成)、②進取の精神(様々な事象を積極的に取り入れ、そこから新しいものを創造する精神を育成)、③地球市民の育成(日本、そして世界の将来に貢献する人間性豊かなリーダーの育成)。教育方針は「確かな学力と豊かな人間性を兼ね備えたグローバルリーダーの育成」。
- 佐賀空港よりも福岡空港の方がアクセスがよい。福岡から地下鉄・JR 筑肥線で来る。佐賀県・唐津市から全面的なバックアップを受け、地域交流も盛んにおこなっている。国内外からいろいろな生徒が集まって切磋琢磨している。出身地ランキングは1位福岡県、2位東京都、3位神奈川県、4位佐賀県。
- 2023年まで早稲田大学への学校推薦型選抜試験(内部進学)の推薦枠は在籍数の約半数120名だったが、現在は制限がなくなり、13学部148名と6割を上回ってきた。校内での推薦条件(誠実さ・学習意欲・定期考査・実力テスト・将来計画・活動履歴・英語習熟度・プレゼン動画等)を満たしたうえで、早稲田大学の推薦入試(面接・レポート・学力確認テストの成績等)で合否が決まる。他大学は医学部や国公立大学を目指す生徒が多い。MARCHクラスの指定校推薦の基準を満たすと早稲田大学へ行けてしまうのであまり利用者はいない。
- 確かな学力を身につけるために実践力・思考力の元になる基礎学力を大切にしている。学習定着度の確認のために多くのテスト(朝テスト・授業内テスト・単元テスト・実力テスト・定期テスト)を行っている。思考力・実践力を鍛える授業(記述多めの授業プリント、観察・実験、レポート、ディスカッション、創作活動)が日々行われている。
- 探求学習の一環である「起業家教育プロジェクト」では早稲田大学の附属校・系属校の学校対抗戦「優勝」の快挙。
- 受験対策講座(東大対策講座、医学部対策講座、医療系小論文講座、国立記述対策講座、難関私大講座)も充実している。
- 早稲田大学13学部の教授が早稲田佐賀に来て、学部説明会や模擬授業を実施してくれる。大学に入学してからのミスマッチを防ぐためにも重要。
- 学びの楽しさを体感する希望制探求学習講座「ワセクエ」を年間100講座前後開講予定。「早稲田佐賀公式おみやげ開発プロジェクト」「将来のキャリアについて考える」「裁判傍聴」「世界情勢を分析する」「林業を考える」「韓国との文化交流」など。
- 運動部9(硬式野球部・競走部・テニス部・サッカー部・バスケットボール部・ラグビー部・剣道部・応援部・弓道部)、文化部7(吹奏楽部・美術部・書道部・放送部・サイエンス部・写真部・ESS部)、サークル3(茶道サークル・広報サークル・サスティナ部)。強化指定部は活動時間が長いが、早稲田大学推薦の優遇はない。きちんと勉強してもらう。
- 留学には「進級留学」と「個人留学」があり、「進級留学」では休学せずに留学することで帰国後も元の学年に復帰できる。成績基準があり、さらに早稲田大学への推薦では理系を選択することができない。「個人留学」では休学して留学するため、帰国後はひとつ下の学年に戻ることになる。最近こちらが増えている。
- ニュージーランドのオタゴ大学への指定校推薦入試制度を導入。
- 高1タイムテーブル。5:30朝学習(希望者)、6:50起床、7:10朝点呼、7:00~7:40朝食、9:00登校完了、19:00門限、16:20~20:25入浴、17:30~20:10食事、20:30~21:15全体学習①、21:50~22:50全体学習②、23:55まで延長学習、23:00消灯。携帯電話は家庭との連絡ツールとして持ち込みを許可しているが、21:45にすべて預かる。
- 附設寮八太郎館は、大隈重信の幼名にちなんで命名された。同じ志を持つ仲間達と切磋琢磨しながら生活することで、自主性・協調性・正しい生活習慣・学習習慣を身につけることを期待している。
- 中1~高1までは4人部屋、高2からは個室。
- 毎日男性2名、女性1名の教員が宿泊して学習指導にあたる。さらに昼は学校で授業や部活動を行い、夜は寮での生活や学習を指導・援助する「寮主任教員」が男性7名、女性3名いる。寮長2名、寮母4名、清掃やランドリーを担う寮スタッフ約60名、調理長1名、管理栄養士5名、食堂スタッフ約40名、警備員2名(夜間常駐)を含め、100名を超える大人に支えられている。
- 朝、夜、休日の昼は寮の食堂で食事が提供される。学校がある日の昼は、寮から学校にお弁当が配送される。食事のアレルギー対応はしていない。自分で目視して除去してもらう。
- 寮における生徒会「八太郎会」が主催して、いろいろな行事・イベントを実施している。
- 寮生活は集団生活なので、自分の思い通りにならないことが多く、順風満帆とはいかない。高 1 生は4人部屋。保護者は寮生活で頑張ろうという「意志(なぜ親元を離れて寮生活をするのか)」と「覚悟(いったん入寮すれば途中であきらめない)」を確認してほしい。自分のことは自分でできる、友達と仲良くできることが必要な適性となる。「寮教育」の基本は、「自己管理能力を育てる」「思いやりの心を育てる」こと、ルールや時間を守りながら集団生活を行っていく。
- 寮は高級ホテルではないので個々のわがままは聞けない。寮に入れれば自立できるようになるのではなく、自立した生徒に入寮してほしい。トラブル事例としては、「挨拶ができない」「規則を守れない」「自己管理ができない」「整理整頓ができない」「他人の物を勝手に使う」「カッとなるとすぐ手が出る」などが挙げられた。
- 詳細は9月下旬に発表される募集要項で確認してほしい。
- 2026年は志願者数が過去最高で専願者も多かった。そのため合格者を絞らざるを得ず、難しい入試だったと言える。
- 2026九州入試平均点:国61.0、英53.8、数48.0、理22.6、社30.3、合格点215.7。2026首都圏入試平均点:国61.0、英67.2、数59.2、理24.8、社33.4、合格点245.6。
- 募集人員は全入試合計120名。九州入試80名(一般枠40名、地域枠40名)、首都圏入試40名(一般枠40名)。2027年から「地域枠」が新設され、この入試による入学者は在学期間中は自宅から通学するものとする。「寮を希望するが、合格に届かない場合は自宅からの通学」という選択肢もある。
- 2027年度入試は、1月入試に加え2月入試でも数学を1.2倍換算で判定する。
【学校概要】
【教育内容】
【寮生活】
【入試概要】
前年からの変更点
- 九州入試80名→九州入試80名(一般枠40名+地域枠40名)。地域枠は自宅から通学する生徒。
- 数学の1.2倍換算について、1月入試のみ→1月入試・2月入試。
参加者の着目ポイント
- 国公立大学が各県にあり医学部指向が強い九州の学校なので、国公立医学部を目指す上位者と切磋琢磨しながら早稲田大学への内部進学を目指せるところが良い刺激になっていると思います。
- 寮教育に定評がある学校なので、引き続き寮定員が逼迫(ひっぱく)しているとのことです。毎日きちんと学習時間が確保されているので勉強習慣が身につきそうだと思いました。
- 寮がある学校ではスマホ全面禁止のところが多い中で、夜間預かりとはいえ所持が許可されているところに高校生にとっては良いバランスになっているのではないでしょうか。
- 本ページ掲載の情報はSAPIX中学部の独自取材によるものです。受験など重要な情報は生徒募集要項や学校ホームページで必ず確認してください。
- SAPIX中学部では学校説明会に参加することを推奨しています。本ページはあくまで「参考」と捉え、実際に学校に足を運んでみましょう。