スペシャル

慶應義塾女子高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 リスニング問題:小問数6

6年ぶりにリスニングが出題されました。会話とそれに関する質問が放送され、適切な英語と絵柄を選択する形式が4問、11語以内の英語で答える形式が2問でした。会話と質問は標準的なスピードで読まれ、2回ずつ放送されました。

2 説明文の読解(約650語):小問数9

ニュートンがイギリスの通貨偽造の取り締まりに貢献したことについて述べた説明文で、内容把握に関する設問が中心でした。自然な日本語に訳す必要がある英文和訳や、例年出される、本文の内容について英語で答える問題などがあり、解答作成に時間を取られた受験生も多かったと思われます。

3 対話文の読解(約520語):小問数13

ハゲワシの保護についての対話文で、文章自体は読みやすいレベルでした。本文中の空所に入る文として「適切でないもの」をすべて選ぶ問題は新傾向でしたが、落ち着いて取り組めば正解できたと思われます。下線部の理由となる英文を完成させる設問は、読解力、熟語の知識など複合的な力が求められました。

4 説明文の読解(約640語):小問数11

「判官びいき」の心理について述べた説明文でした。本文中の並べかえ問題は、与えられた語句の数は少ないものの、正しい語順を完成させるのに思考を要するものでした。また、本文中の省略された表現を答える問題や、文構造が複雑な長文を和訳する問題がありました。受験生は速読力に加えて、抽象的な英語を明解な日本語に訳す力をつけていきましょう。

5 自由英作文:小問数1

下校途中に見つけた興味深いものについて50語程度の英語で書く自由英作文でした。社会的なテーマに対し賛否・意見を述べる形式だけでなく、日常の生活やできごとなどについてもアンテナを張り、自分の視点を盛り込んで英作文できるよう対策をしておきましょう。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 説明文 対話文 説明文    
2025年 対話文 説明文 対話文 説明文      
2024年 説明文 説明文 対話文 説明文      
2023年 説明文 対話文 説明文      
2022年 説明文 対話文 説明文      

数学

1 小問集合

[1]平面図形、[2]確率からなる小問集合でした。[1]については適切な解法を見出しやすい設定であり、短時間で正解したい問題でした。[2]は(1)については手早く正解できる一方、(2)は丁寧に場合分けして考える必要がありました。

2 文章題

正多角形を並べてできる図形の周について考える問題でした。[1]、[2]は式を立てやすく、迷わずに解答を導くことができたと思われます。[3]は成り立つ規則をうまく利用できたかどうかで差がついたかもしれません。

3

ひし形と円に関する問題でした。与えられた条件から導かれる角度、長さに関する性質を丁寧に検証することがポイントで、[3]については設定に合わせ図を描き直して考える必要がありました。慶應女子高の受験生であれば、できれば全問正解したい大問でした。

4 二次関数

二次関数と座標平面上の四角形の面積に関する問題でした。いずれの小問も標準的な問題で、戸惑うことなく解き進めることができたと思われます。正確に計算し得点を重ねたい大問でした。

5 空間図形

正四面体の内接球と外接球に関する問題でした。受験生にとって見慣れたテーマではありましたが、問題設定がやや複雑で、問われているものを正確に把握するように注意する必要がありました。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年              
2025年                
2024年                
2023年                
2022年              

国語

1 澤田瞳子『京都の歩き方 歴史小説家50の視点』

歴史に向き合う際の心構えについて論じた文章です。論旨は明確で読み取りそのものに難しさはありませんが、3つの大問のうち最も設問数の多いパートであったため、時間配分には注意が必要でした。記号選択・抜き出し・知識はおおむね取り組みやすい難度だったので、これらを中心に得点の土台を固め、記述で得点を積み重ねていくことがこの大問のポイントです。情報を正確に読み取り、具体的に記述することが求められました。

2 『土佐日記』

平安時代の日記文学からの出題でした。特徴的なのは一部の設問が大問1の文章内容とリンクしていることで、大問1と大問2のどちらを先行して解いたかで取り組みやすさが大きく変わります。記述は全2問で、いずれも言葉のニュアンスを大切にしながら丁寧に説明していくことが求められました。また、2022年を最後に姿を消していた有名古典の冒頭文に関する知識問題が4年ぶりに復活しています。知識は直近の出題傾向のみにとらわれず、幅広く対策をしておく必要があります。

3 北山忍 『文化が違えば、心も違う?文化心理学の冒険』

日本人の特徴を例に挙げながら、文化が人にもたらす影響について論じた文章でした。入試頻出のテーマなので、きちんと演習を積み重ねてきた受験生であれば落ち着いて対応できたと考えられます。記述4問はいずれも傍線部を具体的に説明し直すもので、例年の慶應女子高の傾向を踏襲したものと言えましょう。知識分野についても例年どおり文法問題(品詞分解)が出されていますが、近年は比較的シンプルな設定が続いているため、ここでの失点は避けたいところでした。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 澤田瞳子『京都の歩き方』 『土佐日記』 北山忍『文化が違えば、心も違う?』
2025年 山崎正和『世紀を読む』 『十訓抄』 夏目漱石『彼岸過迄』
2024年 竹久夢二『新方丈記』 長谷川眞理子『進化的人間考』
2023年 齋藤孝の文章 『建礼門院右京大夫集』 菊池寛『マスク』
2022年 長谷川櫂『理想なき現代の喜劇』 内田樹『日本習合論』

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