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東京都立日比谷高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 リスニング問題:小問数5

問題Aと問題Bの二部構成です。問題Aは設問ごとの対話文と質問を聞いて、与えられた選択肢から答えを選ぶ形式が3つあります。問題Bはある外国人の先生のスピーチと質問を聞いて適切な答えを選ぶ問題と、英語で答えを記述する問題が1つずつあります。形式は2017年から変わっていないため、日頃から英語の発音に耳を慣らしておくとともに、質問に対する答えを英語で簡潔に書く練習を数多く行うことが全問正解の鍵です。

2 対話文の読解(約1270語):小問数9

環境問題の解決策についての対話文です。頻出の「会話の流れをふまえる」英作文では、会話前後における登場人物の心情変化を30~40語で過不足なくまとめる必要がありました。また、例年正答率が高い記号選択でも2026年は選択肢に抽象度の高い表現が用いられたため、差がついたと思われます。

3 説明文の読解(約1320語):小問数8

「時間とは何か」についての説明文で、抽象的な内容の大意を把握できるかどうかがポイントでした。都立日比谷高の説明文では、本文の流れや全体を俯瞰して解答する必要がある英作文が頻出ですが、2026年の出題は例年よりも参照すべき場所が限定的で探しにくい難問で、ここに時間を取られた受検生は多かったと思われます。

4 自由英作文:小問数1

都立日比谷高の自由英作文は複数のイラストや資料から情報を読み取り、客観・主観両方の視点からまとめる必要があるのが特徴で、2026年も2つの資料を参考に自分の意見を述べる問題でした。多くの大問で「自分で内容を考えて」書く英作文が出題されていて、要求される英文の総語数は100語前後、配点は全体の約30%を占めるため、英作文対策は必須です。さまざまな事柄について「シンプルな英語でどう書くか」を考え、実際に書き、添削を受けるというサイクルを作ることが有効です。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 対話文 説明文      
2025年 対話文 説明文      
2024年 対話文 説明文      
2023年 対話文 説明文      
2022年 対話文 説明文      

数学

1 小問集合

平方根の計算、連立方程式、さいころの確率、二次関数、作図の5問構成でした。計算や調べるのに手間がかかる問題が多いため、丁寧さが求められました。

2 反比例

双曲線と直線に関する問題でした。反比例が大問で出題されたのは2011年以来ですが、内容自体は例年と同様で関数の標準レベルの問題でした。いずれの小問も確実に正解したい問題です。

3

〔問1〕は角度、〔問2〕(1)は相似の証明、(2)は線分の比を文字で表す問題でした。〔問1〕は頻出問題で、〔問2〕(1)の証明も書きやすいものなので、丁寧に記述して正解したいところです。一方(2)は与えられた条件をどのように利用するのかを悩んだ受検生も多かったと思われます。

4 空間図形

山に見立てた正四角すいの模型を題材に、立体の表面上の線分の長さについて考察する問題でした。3年連続で会話文形式でしたが、〔問1〕〔問2〕の難度は標準的なので、落ち着いて読み進めて正解したいところです。〔問3〕はやや難度が高いため時間内に解ききれなかった受検生も多かったと思われます。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年            
2025年          
2024年            
2023年              
2022年              

国語

1 漢字の読み取り

四字熟語1問を含む5問が出されました。受検生にはなじみの薄い語句も含まれています。

2 漢字の書き取り

例年通り、漢字の書き取りが5問出されました。同音異義語との混同に注意を要するものも含まれています。

3 恩田陸『蒲公英草紙』

名家の娘とその話し相手を務める主人公が、二人の芸術家の制作した肖像画を鑑賞する場面を描いた小説文からの出題です。平易な文体かつ会話文が多く、読みやすい文章であったと言えます。一方、5問ある記号選択ではまぎらわしい選択肢を含むものが複数あったため、大きな差がついたと思われます。

4 柏木博『ファッションの20世紀』

ファッションについて述べた論説文からの出題です。抽象度の高い文章で、難解な表現が多く使用されていたため、読みづらさを感じた受検生が多かったと考えられます。記号選択4問と制限字数80字以内の記述1問は、いずれも傍線部周辺の正確な読み取りを要するものでした。例年通り、制限字数250字以内の課題作文も出されています。

5 饗庭孝男『芭蕉』

松尾芭蕉の芸術論について述べた文章からの出題です。大問4と同様に抽象度の高い文章であり、筆者の主張を正確に把握するには、現代語訳や注釈を丁寧に読み込む必要がありました。文章内容の理解に関するものとしては、記号選択4問のほか、抜き出しが1問出されています。文法に関する知識が1問出されましたが、標準的な難度だったので、しっかりと得点したいところです。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 恩田陸『蒲公英草紙』 柏木博『ファッションの20世紀』 饗庭孝男『芭蕉』
2025年 砥上裕將『一線の湖』 山崎正和『柔らかい個人主義の誕生』 白洲正子『西行』
2024年 河﨑秋子『温む骨』 大塚淳の文章 中西進『万葉のことばと四季』
2023年 山本兼一『花鳥の夢』 若林幹夫『地図の想像力』 尼ヶ崎彬『花鳥の使』
2022年 朝井リョウ『スター』 村上陽一郎『文明の死/文化の再生』 森本哲郎『月は東に』

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