スペシャル

灘高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

1 説明文の読解(約830語):小問数16

スウェーデン出身の若い男性の、落語家への道のりを描いた説明文です。高度な前置詞の知識が必要な並べかえ英作文は、灘高特有の出題でした。

2 リスニング問題:小問数5

休日の過ごし方に関する英文を2回聞き、内容に関する質問に記号で答える問題です。

3 適語句選択:小問数3

短い英文の空所に入る語句を記号で答える問題です。分詞構文や倒置表現の知識が問われていますが、満点を狙いたい大問です。

4 共通語補充:小問数4

2つの文の空所に入る共通語を答える問題です。幅広い語彙の知識と慎重な判断が求められる難問でした。

5 同意文完成:小問数3

2つの英文が同じ意味になるように空所に適切な語を補う形式で、2021年以来の出題でした。基本から応用レベルまで出題されています。

6 説明文の読解(約510語):小問数8

社会に出てからの友人作りの困難さとその対処法に関する説明文です。抽象的な内容を自然な日本語で表現する英文和訳問題もあり、難度の高い大問でした。

7 正誤:小問数3

短い文章の中から文法的な誤りを3つ選び、記号で答える問題です。

8 物語文の読解(約490語):小問数5

アボリジニーとの交流を通して、調査隊が遺産の真の意味に気づかされる物語文です。複数の登場人物の存在や、現地の慣習と遺産との関係性を読み解く必要があり、正確な読解が難しい大問でした。

9 和文英訳:小問数3

英語でどのように言えばよいか悩む表現が問われています。柔軟な発想力が必要です。

10 自由英作文:小問数1

動物と1日だけ話せるとしたら、どの動物を選ぶか、またその理由を述べる問題です。解答用紙の大きさから考えると70語以上は書く必要があると思われます。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 説明文 説明文 物語文
2025年 エッセイ 説明文 エッセイ
2024年 エッセイ エッセイ エッセイ
2023年 物語文 エッセイ 物語文
2022年 エッセイ エッセイ エッセイ

数学

1 小問集合

(1)因数分解、(2)二次方程式、(3)確率、(4)平面図形の4問でした。(1)~(3)は例年と比べて取り組みやすく、作業量も多くありませんでしたが、(4)は難度が高く、苦戦した受験生も多かったことでしょう。

2 動点

三角柱の辺上を動く2点の問題でした。いずれの小問も各変域における立式自体の難度は高くないので、丁寧に計算をして正解を積み重ねたいところです。

3 平面図形

おうぎ形と内接する円についての問題でした。(1)は複数の解法が考えられますが、図形の特徴をとらえて、正解したい問題です。(2)は(1)ができれば方針は立ちやすいと思われます。

4 証明問題

2円の交わりによってできる図形についての問題でした。(1)は等しい角度を追っていけば結論は導きやすく、(2)も(1)との関連が分かりやすい設問だったので、丁寧に記述して正解したいところです。

5

正八面体の外接球に交わる線分の長さについての問題でした。(1)(2)ともに類題演習の経験がある受験生が多かったと思われます。時間をかけずに完答したい問題でした。

6 確率

サイコロと経路の確率でした。(1)の4回移動は基本問題ですが、5回移動と(2)の6回移動は数え方に工夫が必要なため、どのように場合分けするかによって差がついたと思われます。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年            
2025年            
2024年        
2023年            
2022年          

国語

1 平松洋子『味というもの』

「味」という言葉について筆者の考えを述べた随筆文からの出題です。筆者の体験談や具体例を中心に文章が展開していくため、読み取りに難しさを感じた受験生は少なかったと思われます。2025年に出た抜き出しや記号選択がなくなり、計9問出された漢字以外はすべて字数制限のない記述になったため、要求される記述の量が大幅に増加しています。文中の比喩を説明するものや文章全体をふまえてまとめるものなど、さまざまな形式に対応することが求められたため、記述量の増加と相まって苦戦した受験生も多かったことでしょう。

2 神野紗希の文章

夏目漱石と正岡子規の関係性を俳句を引用しながら説明した文章と、「涙」に関する筆者の意見を述べた文章からの出題です。複数の文章を組み合わせた新傾向の出題だったため、戸惑った受験生も多かったと思われますが、どちらの文章も平易な言葉で書かれているので、読み取りに難しさはありません。字数制限のない記述が6問出された点は例年通りですが、大問1と同様に要求される記述量が増加しています。2つの文章をふまえるものが1問出されていて、2つの文章の正確な理解が求められているため、ここで差がついたと思われます。

3 『発心集』

鎌倉時代成立の説話集からの出題です。記号選択・記述ともに、古文単語の細かな知識を問うものはなく、読解問題のみの構成であるため、文章の内容を正確に掴むことができたかどうかで点差がついたと思われます。灘高の古文は2022年以降、説話からの出題が続いているので、物語の内容から教訓を読み取る訓練を積み重ねることが重要です。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 平松洋子『味というもの』 神野紗希の文章 『発心集』
2025年 北村匡平『遊びと利他』 高瀬隼子『犬と散歩をした話』 『続古事談』
2024年 谷川嘉浩『スマホ時代の哲学』 梯久美子『水俣、石牟礼さんへの旅』 『閑居友』
2023年 若松英輔『沈黙のちから』 アーサー・ビナードの文章 『宇治拾遺物語』
2022年 信岡朝子『快楽としての動物保護』 赤坂憲雄『旅学的な文体』 『和歌威徳物語』

理科

1 光(物理)

凸レンズによる実像の位置や大きさに関する標準~応用レベルの問題でした。難関校でよく出される計算問題を前提に、さらに分析や考察を行っていく形式でした。図形や数式を扱う能力と、やや複雑な条件を整理する力が問われています。

2 人体(生物)

筋繊維をテーマとする標準~応用レベルの問題でした。問1~3は知識問題で、なるべく時間をかけずに取り組みたいところです。問4、5は文章と図を読み取って答える形式のため、読解力と分析力が必要です。また、やや書きにくい記述問題が含まれています。

3 イオン、化学変化(化学)

中和とイオンの個数に関する問題で、基本事項を確認する問題の合間に、考察を必要とする応用問題がある形式でした。問5の題材は多くの中学生になじみはないものの、過去の入試問題で出されたことがあり、演習経験のある受験生は少し有利だったことでしょう。問7は難関校で頻出の計算問題なので、よく準備した受験生は対処しやすかったものと思われます。

4 天気(地学)

放射熱に関して図と文章を分析する問題で、知識で解くものが1問も出されないというやや珍しい構成でした。説明された条件を数式として表現する力が求められるうえ、説明文がやや難解でした。また、一つのミスが複数の問題に影響する可能性があるため注意深く解く必要があります。

5 電流(物理)

電気回路に関する計算問題でした。灘高の入試問題としては比較的取り組みやすい回路図であったものの、応用レベルの問題です。さまざまな文字や単位が含まれるため、丁寧に対処して失点を回避したいところです。

物理分野 化学分野 生物分野 地学分野
2026年 光、電流 イオン、化学変化 人体 天気
2025年 仕事、電流、力 原子と分子、気体、化学変化 動物、植物 地震
2024年 電流、エネルギー、水圧 イオン、化学変化 植物 天体
2023年 運動とエネルギー、電流 化学電池 植物、生態系 天気
2022年 運動とエネルギー、水圧 化学変化 人体 地質

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