スペシャル

法政大学第二高校 2026年 教科別入試問題分析

英語

リスニング問題:小問数8

問題の構成が変化しました。例年の対話・短い英文・書き取りの3題構成から、2026年は書き取りがなくなり、対話が軸の問題が2つに増えました。また2026年は、ある目的地までの所要時間を、放送内容から考えて答える問題が出されました。

物語文の読解(約990語):小問数7

脳内に大量のデータをアップロードしたことで起きる主人公の葛藤を描いた、近未来的な物語文です。現代の日常生活とは異なる設定や状況を理解できたかどうかが重要でした。2025年と同様、内容把握に関する問題が大部分を占めています。選択肢を最後まで注意深く読み、正誤を判断する必要があります。

説明文の読解(約540語):小問数7

新生児の記憶のしくみについて述べた説明文です。文章に含まれる表現は比較的易しく、落ち着いて読めば内容を理解することができたと思われます。一方で、選択肢はすべて英語で、難度の高い英単語が複数含まれました。

語彙・同意文完成:小問数7

例年出題されていた多義語の問題の代わりに、A:BとC:Dが同じ関係になる場合のDに入る語を答えるという新傾向の形式が出題されました。英語の定義が表す英単語を答える形式には、やや難しめのスペリングの単語も含まれました。

同意文完成・整序英作文・条件英作文:小問数7

構成は例年通りですが、条件英作文が1問減り、それに伴い整序英作文が1問増えました。2025年よりも語数が減り、かつ不要語が含まれる形式になっています。難度には大きな変化はなく、2024年から連続して仮定法に関する出題がありました。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2026年 物語文 説明文  
2025年 物語文 説明文  
2024年 説明文 説明文  
2023年 物語文 説明文    
2022年 エッセイ 説明文  

数学

1 計算問題

例年通りの4問構成で、問1は式の展開、問2は因数分解、問3は連立方程式、問4は二次方程式でした。計算の工夫をして、ミスなく解き進めたい大問でした。

2 小問集合

問1は整数、問2は割合の文章題、問3は接する円の関係、問4は円と角度についての問題でした。問3は類題演習をしていても、文字式の処理に手間取られたかもしれません。

3 確率

点が立方体の辺上を移動する問題と同じ設定でした。典型的な設定ではありますが、問2は解法が分かっていても経路が複雑で、失点してしまう可能性があったと思われます。

4 平面図形

長方形に内接する2円についての問題で、それぞれが独立している設定でした。問3については、相似比を利用しても求める数値が複雑になるため、不安になったと思われます。また、求めるべき面積がどこなのか迷った受験生もいたのではないでしょうか。

5 二次関数

二次関数と正三角形が絡む問題でした。傾きと角度の関係をおさえられていれば解答できることでしょう。問2は考え方を書く問題で、2021年から出題されています。問3は複数の解法が考えられますが、いずれも計算の手間はかからないので、完答を目指したいところです。

6 空間図形

正八面体に関する問題でした。類似問題を解いたことがある受験生であれば、時間をかけずに得点できたと思われます。

計算問題 整数 作図 証明 文章題 平面図形 関数 二次関数 場合の数 確率 データの活用 空間図形
2026年          
2025年            
2024年              
2023年            
2022年      

国語

1 国語の知識

例年同様の対義語・漢字の読み取り・口語文法に、2026年は敬語の知識も加わり、合わせて10問出されました。いずれも標準的な難度であり、日頃から知識分野の学習をしてきた受験生であれば高得点を狙える内容でした。幅広い知識を身につけることが大切です。

2 澤康臣『事実はどこにあるのか』

ジャーナリストの著者による、SNSが社会にもたらす弊害について述べられた文章からの出題でした。身近な具体例も挙げられていて、読解はそれほど難しくありません。日頃から社会問題に関心を持っているかどうかで、内容理解に差がついたものと思われます。接続詞補充・語句の意味・内容一致の記号選択などの設問が9つと、120字以内の記述が1問という構成でした。2026年は、筆者の主張をふまえたうえで、自分の意見を述べるという、例年とは異なるタイプの設問ではあったものの、筆者の主張がきちんと理解できていれば、しっかり対処できたものと思われます。

3 岡本かの子『鮨』

戦前に書かれた小説ではありますが、難解な語句や抽象的な表現は少なく、読解に苦労することはありません。母子の心情を丁寧に読み取ることが求められました。設問は語句の意味・空欄補充・内容一致の記号選択などが中心で、例年と変化はありませんでした。問4は100字以内の記述が出されましたが、傍線部前後の単純な抜き出しではなく、前後の文脈をふまえて、自分の言葉で換言することが求められているため、難度は高く、得点に差が出たものと思われます。普段の学習から記述の対策は充分にしておきましょう。

文章1 文章2 文章3 文章4
2026年 澤康臣『事実はどこにあるのか』 岡本かの子『鮨』
2025年 三宅香帆の文章 佐多稲子『狭い庭』
2024年 信原幸弘『「覚える」と「わかる」』 開高健『パニック』
2023年 内田樹『武道論』 佐江衆一『勝敗に非ず』
2022年 榎本博明の文章 木内昇『茗荷谷の猫』

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