【慶應女子高 合格者インタビュー】
“SAPIX の先生方に恩返しを” その思いを胸に第一志望校合格へ
慶應義塾女子高校進学
お茶の水校卒業 R.Kさん(新宿区立牛込第三中学校出身)
合格校:早大本庄学院、栄東高、広尾学園高、早稲田佐賀高

海外提携塾から中2でSAPIXに入室
親身な指導で苦手教科も安定
――SAPIXに入室したきっかけを教えてください。
K 私は小5の時に家族と共にインドネシア・ジャカルタに住むことになり、小6からは現地のSAPIXと提携した塾に通っていました。中2の6月に日本に戻る際、お世話になった塾の先生方にSAPIX中学部を勧めていただいたことがきっかけで、帰国後は自宅から通いやすいお茶の水校に入室しました。
――実際に通ってみていかがでしたか。
K ジャカルタの塾と同じく少人数制で、先生方が一人一人に丁寧に寄り添ってくださる恵まれた環境でした。体調や様子の変化を察して、先生にさりげなく気遣いの言葉をかけてもらったこともありました。一方で、ジャカルタのクラスのにぎやかさとは対照的に、授業中はみんなとても静かで驚きました。最初は少し戸惑いましたが、すぐにその雰囲気にも慣れ、集中して勉強に取り組めるようになりました。
――特に印象に残っている出来事はありますか。
K 帰国生ということもあり、もともと国語があまり得意ではなかったのですが、中3の春から成績が低迷し始めました。志望していた慶女では古文が必ず出題されるため、特に苦手だった古文の克服が課題でした。そんな中、国語の仙田先生が「古文を特訓しよう」と個人指導の時間を設けてくださいました。問題が思うように解けなかった時も、良かった点を必ず伝えてくれながら、「ここを直せばもっと成績が伸びるよ」と具体的なアドバイスをもらえたことがやる気につながり、入試直前には成績が安定するようになりました。
中3春に多忙さから成績が急落
先生からの励ましが前を向く力に
――成績が大きくダウンしてしまった時期はありましたか。
K 中3の5月ごろです。部長を務めていたバレーボール部の活動に加え、学級委員や修学旅行の実行委員長も務めていて、学校生活がとても忙しい時期でした。さらに体調も優れず、塾も休みがちになっていました。そんな状態でサピックスオープンに臨んだ結果、応用クラスに入れるかどうかのぎりぎりのラインまで成績が下がってしまったのです。国語だけでなく、比較的得意だった数学まで大きく下がり、かなりショックを受けました。
――どのようにして乗り越えたのでしょうか。
K 数学を担当されていた新井先生が「4月の実力診断サピックスオープンではしっかり結果が出ているので、今回の成績はそこまで気にしなくてもいい。これから部活や行事が落ち着けば学習時間も増えるはずだから、これを踏み台にして今やるべきことをしっかりこなしつつ、プラスアルファでできることを探していこう」と声を掛けてくださいました。そのおかげで必要以上に落ち込むことなく、部活引退後は気持ちを切り替えて受験勉強へとシフトすることができました。
――学習する上で心掛けていたことはありますか。
K 分からないことがあれば、とことん先生に質問することです。浅い理解ではなく、自分が納得できるまで説明してもらっていました。授業中に分からなかったことはその日のうちに先生に質問に行き、家庭学習で出た疑問はその部分に付箋を貼り、メモをして必ず次の機会に解消するようにしました。時間がたつと理解が曖昧なままになってしまうため、すぐに行動に移すことが大切だと思います。
一念発起して夢を現実に
新たな自分を発見した高校受験
夏休みに作成した勉強シートと、直前に入れ直した知識をまとめたプリント。クラスメートからの激励のメッセージは、入試当日の緊張を和らげてくれるお守りに。努力の積み重ねと仲間の言葉が受験を支えてくれました
――慶應女子高を志望した理由をお聞かせください。
K 実は、初めは共学校を志望していて、女子校にはあまり興味がありませんでした。ところが中2の秋、友人に誘われて慶女の十月祭(文化祭)を訪れたことで、女子校の印象が大きく変わりました。生徒の皆さんがとにかく楽しそうに活動していて、その表情がキラキラと輝いて見えたのです。行事や授業内容、活発な部活動、かわいい制服など、学校を知るほどに魅力を感じ、「自分もこの中に入りたい」と思うようになりました。といっても、慶女は偏差値が高く、当時はまだ「入れたらいいな」という憧れのような存在でした。
第一志望として本気で目指そうと決めたのは、中2の3月です。英語の先生が「来年の合格体験記に載って私を“エモい気持ち”にさせてくださいね」とお話しになりました。その言葉を聞き、「慶女に受かって、絶対に先生をそういう気持ちにさせたい!」という夢が膨らみました。今、その夢をかなえられたことが本当にうれしいです。
――慶應女子高の入試について、アドバイスをお願いします。
K 慶女は全教科で解答用紙が巻物のように長く、記述も多いので、当日は圧倒されるかもしれません。でも、いつもどおり落ち着いて取り組めば大丈夫です。また、今年は予想されていなかった英語のリスニングがあり、動揺した受験生も多かったようです。こうした出題形式の変更にも冷静に対応できるよう、心の準備をしておくと良いと思います。
――受験を経て、過去の自分と変わったと感じるところはありますか。
K 一番大きく変わったのは精神面です。以前の私は勉強に対する抵抗感があり、物事に継続して取り組むのも得意ではありませんでした。けれども、受験を通して絶対にやり遂げようと努力を続ける力、いわば“根性”が身に付いたと感じています。インドネシアに行く前には中学受験を考えていたのですが、その頃は成績が振るわなくてもそれほど危機感を持てずにいました。高校受験ではSAPIXの先生方に時には活を入れていただきながら、その期待に応えたい、第一志望の高校に必ず合格したいという決意が芽生え、逃げずに真正面から勉強に向き合うことができました。
――高校入試はKさんにとってどのようなものでしたか。
K 大げさかもしれませんが、別人になれたような経験でした。まだ15年の人生ですが、高校受験は自分を大きく成長させてくれた出来事だったと思っています。
後輩の受験生へ
中3になると思い出に残る学校行事もあり、受験勉強との両立に悩むこともあるでしょう。成績が下がってしまうこともあるかもしれませんが、大切なのはその後にどう行動するかです。皆さんの周りには、真摯に寄り添ってくれる先生方がいます。つらいときや、どうしていいか分からないときは、遠慮せず頼ってください。自分で解決しようとする力も大切ですが、時には大人の力を借りることも大事な選択です。最後まで努力を尽くして入試に向かってください。応援しています。
