体験記・コラム

[受験歳時記] 第54回「体験記」

SAPIX中学部では今年も受験体験記を親子2分冊で発行し、その一部をWebでも紹介している。体験記は、書き手にとっては自分が自分に取材した記念文集であり、読み手にとっては自分に適うエピソードを掘り起こすときの参考文集である。

【2021年 高校入試総括】「安全志向」と「地元重視」で受験倍率低下も、公立・私立ともに上位校の激戦の様相は変わらず

新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたこの1年。オンライン授業など、通常とは違う学習環境に戸惑った受験生も少なくなかったことでしょう。例年とは異なる状況下、今春の首都圏における高校入試にはどのような傾向が見られたの…

[受験歳時記] 第53回「一粒の米」

ステイホーム期間中、コンビニのおにぎり1個の米粒を数えた人がいるそうで、聞けばその数え方が涙ぐましい。一粒ずつピンセットでつまんでは400字詰め原稿用紙の枡目に貼りつけていき、6枚目の用紙の途中2112粒まで達したという。

[受験歳時記] 第52回「生きた教材」

新学年最初の定期試験が近いのか、右も左も鞄を机代わりにして歴史の教科書を広げている。ほぼ車両1両分が間隔を空けて座る高校生たちの「動く歴史学習室」と化している。まだまだ真新しい教科書のようだが、そのうちページの端がめくれだし、少しずつ丸みを帯び、手に馴染み始める春である。

[受験歳時記] 第51回「過去に学ぶ」

新学年最初の定期試験が近いのか、右も左も鞄を机代わりにして歴史の教科書を広げている。ほぼ車両1両分が間隔を空けて座る高校生たちの「動く歴史学習室」と化している。まだまだ真新しい教科書のようだが、そのうちページの端がめくれだし、少しずつ丸みを帯び、手に馴染み始める春である。

[受験歳時記] 第50回「アナウンス」

JR高崎線、夜の桶川駅。電車が着くとマイクを通して人を気遣う声が流れる。「桶川〜、桶川〜」のアナウンスが、時に「お怪我は?お怪我は?」と聞こえてくるのだ。疲れた日にはとりわけ心に染みて、マスクの下から「おかげ様で今日も一日無事でしたよ」とそっと小声で返してみたくなってくる。

[受験歳時記] 第49回「くすぐり効果」

共働きで育児奮闘中の若い父親。ある日、まだ幼い子どもが風邪で微熱がある。水分補給にジュースを飲ませようとするといやいやをする。牛乳は? またもいやいや。じゃあ何がいいのと聞くと、日頃の苦労が一気に吹っ飛ぶ答えが返ってきた。小さな指をこちらに向けて「パパ」。

[受験歳時記] 第48回「ガラスの天井」

元日の朝、目が覚めたら牛がいた。胸の上に抱いたまま眠ってしまったらしく、牛のぬいぐるみがブドウの実を嵌め込んだような大きな眼で待ちくたびれたように「モー起きようよ」とせがんでいる。初日の出を拝んだ後の二度寝になるので、丑年は目覚めのいいスタートとなった。

[受験歳時記] 第47回「年の瀬」

冬空の下、堤防沿いの空き地から威勢のいい声がする。何家族かが集まって河原で餅つき大会をしているらしい。丹念に捏ね、こまめに均し、潰しては水を打ち、折り畳んではひっくり返す。次第に粒立ちを失っていくにつれ、もち米は、臼の中でつやつやと肌を光らせ始める。

[受験歳時記] 第46回「一体感」

「あっ、しまった!」 いったん、出掛けはするものの、慌ててマスクを取りに戻ることがある。漢字の世界では、内、肉、傘、齟齬(そご)の順に、1人、2人、4人、8人と倍々で密になり、「人」の字は重要な構成要素のようだが、人間世界でも人の数や距離に敏感になって、久しい。

[受験歳時記] 第45回「食欲の秋」

家に帰るなり、「お腹が空いたあ、目が回る〜」とテーブルに突っ伏したかと思うと、その後、たらふく食べ終えるや「食べ過ぎたあ、苦しい」とソファに倒れ込む。こうして子どもは、毎夕食の前と後に決まって一度ずつ「悲鳴」を上げながら大きくなっていくらしい。そして一方母親は、お釜の底を驚きの表情で覗き込みながら「まるでお相撲さんを育てているみたいね」と心嬉しく笑顔を浮かべている。

[受験歳時記] 第44回「黄色い傘」

五つの黄色い小さな傘が一列になって歩いて行く。遠くから見るとタンポポの列のようだが、ただし炎天下だ。2mの間隔を保つためらしい。雨を遮り、日差しを遮るだけでなく、この通学区域では、密接を避けるという三つ目の用途として傘が利用されているそうだ。

[受験歳時記] 第43回「体験記」

ホームドラマの1シーン。「早く起こしてって頼んだのに!」と不満顔の息子。勢いよく玄関のドアを閉めて出て行った。やがて夕方、遠足から帰ってきた息子。バスの中で歌った歌か、ハミングする声が洗面台から聞こえてくる。朝はドアを蹴立てるように出掛けたのに、すっかりご機嫌で帰ってきた。よほど遠足が楽しかったみたいだね、と母親は口元を緩ませる。

[受験歳時記] 第42回「ご褒美」

ある番組のリスナーからのお便りに、こんな話が紹介されていた。つい先日までは、毎日、いつもの時刻、いつもの電車、いつもの車両に乗っていた。すると決まって途中駅から乗ってくる、顔だけは毎日見かける人がいた。しかし、最近は自粛で週1度しか出かけないのでずっと見かけずにいた。規制が明け、久々にいつもの電車に乗ると、その日も例の人が途中駅から乗ってきて、つかつかと近づいてくるや初めて声を掛けてきた。

「2020年 高校入試総括」安定した進学指導重点校の人気。一方で、都立からMARCHへの流れも進む

東京都は2020年度から、授業料助成の支給対象を年収760万円未満の世帯から910万円未満の世帯へと拡大します。国による就学支援金を加えた私学の授業料実質無償化は、従来の高校受験マップに大きな変化をもたらしています。では…

[受験歳時記] 第41回「父と息子」

レジ前の床に間隔を空けて張られた何本かの赤いテープ。高校生らしき男子がそれらを指差し、薄ら笑いを浮かべながら2メートル後ろの父親に言った。「これって、意味ある?」。すると父親は、しばらく息子をまっすぐ見てからこう答えた。「人間は今、見えない脅威を相手に、丸腰で立っているということを、これからも長く覚えておきなさい」。赤いテープはそれを教えている。ふざけ半分の子どもの問いに対しては、父親はきっぱり断言の人でありたい。子どもが一人前になるまでは、家庭の中の社会の先生であり続けるということなのだろう。

「帰国をネガティブに考えずポジティブに」H.Kさん(慶應義塾女子高校 進学)保護者様より

H.Kさん(慶應義塾女子高校 進学)保護者様より 日本へ帰国した翌日、入室テストを受けSAPIXの春期講習にホテルから文句ひとつ言わないで通いはじめたその時から、我が娘の高校受験は始まっていました。受験まで1年をきってい…

「SAPIXに育まれて」M.Sさん(都立青山高校 進学)保護者様より

M.Sさん(都立青山高校 進学)保護者様より 小6の秋に父親の転勤で2年間を過ごした金沢から東京に引っ越して来ました。知人もおらず、両親とも東京出身ではないため東京の学校や入試制度も分からず、以前横浜で小さな時に通塾して…

「地道な3年間の後、予想を超えた成果」R.Sさん(慶應義塾高校 進学)保護者様より

R.Sさん(慶應義塾高校 進学)保護者様より SAPIXに通い始めたのは小5の終わりでした。最初の1年間は算数と国語だけでした。算数は得意でしたが、それでも毎週大抵は難問があり苦労していたようです。国語は歯が立たないよう…

「やはり継続は力なり」A.Mさん(筑波大学附属高校 進学)

A.Mさん 筑波大学附属高校 進学併願合格高校:慶應義塾女子高校、栄東高校、豊島岡女子学園高校 私は中3の夏に帰国し、SAPIXに入室した。第一志望が国立だった私にとっては、英語のアドバンテージよりも理社ができないという…

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