体験記・エッセイ

[受験歳時記] 第39回「カメラの視点」

「厭(いや)」と「面(つら)」を重ねて書くと「靨(えくぼ)」という漢字になるが、意味と成り立ちがこれほどかけ離れている文字も珍しい。嫌いな顔がよりによって、かわいいポイント大幅アップの頬の窪みを意味するとはなんとも不思議だったが、「厭」には「押し潰す」という意味があると知り、合点がいった。可愛らしさにつられ、ふっくらしたお餅のような頬のへこみにそっと指先を触れてみることは、なるほど柔らかなほっぺたを上から押し潰すように見えなくもない。漢字で書くなら「笑窪」がいいが、いっそ、ひらがなの「えくぼ」のほうが、ホットケーキの柔らかさに、ふんわり笑顔も添えられたような指先の感覚が伝わる気もする。

[受験歳時記] 第38回「卒業」

中学校の校庭の脇道を行くと、卒業式の本番だろうか、「蛍の光」の歌声が聞こえてきた。そういえば二番の歌詞に出てくる「心のはし」を、長く「心の橋」だとばかり思っていた。正しくは「心の端」であり、互いに抱く気持ちはいっぱいでも、それら全てを伝え切るには「幸(さき)く」の一言に託すしかない、という意味らしいと知ったのは、後年かなり経ってからのことだ。別れの時の尽きぬ思いをあえて言葉に委ねれば、「お幸せに」としか言いようがないというところだろうか。

[受験歳時記] 第37回「スカーフ」

前の座席の女の子は飛行機が初めてか、しきりに辺りを見回しては、隣の母親に耳打ちし、何やらねだっている模様。気配を察した客室乗務員、しばらく中腰でその親子に話し掛けていたが、再び身を起こしたのを見て、驚いた。それまでの一点の華やかさが消えていた! 襟元を飾っていたスカーフがないのだ! どうやら自分のスカーフをほどき、女の子の首に巻いてあげたらしい。花びら模様も施されたオシャレな機内サービスだった。

ようこそ校舎へ! 南浦和校 リニューアル特別編

落ち着きのある、住みやすい街として知られる南浦和。JR京浜東北線とJR武蔵野線の乗り換え駅とあって、県内有数の乗降客を数えます。そのJR南浦和駅東口から徒歩4分のところにあるのが、SAPIX中学部 南浦和校です。2019…

[受験歳時記] 第36回「ルーティン」

梢(こずえ)の先端の枝先まで色付き終えた並木道。その立体絵画のような木々の装いに母親は思わず声を上げた。「まあ、きれいな紅葉!」すると、野球帽の下から手を引かれた男の子の声がした。「ママ、こうようってなあに?」「黄色だった葉っぱが赤くなることよ」「ふ~ん」と答えてしばらくすると、今度は坊やが顔を輝かせて声を上げた。「ママ、いま、あそこの信号も紅葉したよ」

[受験歳時記] 第35回「サイレント」

梢(こずえ)の先端の枝先まで色付き終えた並木道。その立体絵画のような木々の装いに母親は思わず声を上げた。「まあ、きれいな紅葉!」すると、野球帽の下から手を引かれた男の子の声がした。「ママ、こうようってなあに?」「黄色だった葉っぱが赤くなることよ」「ふ~ん」と答えてしばらくすると、今度は坊やが顔を輝かせて声を上げた。「ママ、いま、あそこの信号も紅葉したよ」

[受験歳時記] 第34回「グッドラック」

電車が止まると、黒いリクルートスーツの集団がどっと乗り込んできた。吊り革に掴まり、就活の感想をにぎやかに述べ合う学生たち。その様子を、二人の男性が口元に薄笑いを浮かべながら眺めている。

[受験歳時記] 第33回「次の人、隣の人」

前を歩いていた子が急にしゃがみこむと、母親は「汚いから触っちゃだめよ」とたしなめた。紙屑を手に立ち上がった坊やは、驚いた顔をして答えた。「でもパパとお散歩するとき、パパ、いつもこうしてるよ」

ようこそ校舎へ! 三鷹校

教育熱が高い地域にある校舎 JR中央・総武線三鷹駅から徒歩3分の便利な場所に立地する三鷹校。飲食店や商店が並び、大規模なマンションも立つ駅前の中心地は昼夜を問わずにぎわいますが、その周辺の住宅街には大小の公園や畑が点在し…

[受験歳時記] 第32回「暮らしの音」

テーブルの上のアイスコーヒー。風に押された白いストローが、グラスのふちをクルッと回った瞬間、ビュンと勢いのある音を立てた。続いて吹きつけた風を受けて、またもやビュンと威勢よく鳴った。まるで「俺はここにいるぜ」とでも主張するかのように、1本のストローが偶発的な自然音を奏でてくれる。読みかけの本の中身に、またすんなり戻っていけそうな楽しい演奏だ。

ようこそ校舎へ! 日吉校

高校受験は“努力の受験” 「高校受験は“努力の受験”だと思います。頑張った人が報われるという意味で」と語るのは、日吉校室長の今野拓実先生です。「高校の入試問題の傾向を概観すると、勉強したことがきちんと身に付いていれば、基…

ようこそ校舎へ! 練馬校

駅近くで通塾に便利な立地 西武池袋線・有楽町線・豊島線、都営地下鉄大江戸線の4路線が乗り入れている練馬駅から徒歩2分という、非常に便利な場所に立地する練馬校には、練馬区の他、板橋区・豊島区・新宿区・中野区・東久留米市・清…

[受験歳時記] 第31回「小さな芽」

読ませるコラムには「型」がある。思わぬところから攻め入り、急所を突く「からめ手(裏門)型」、最初だけ登場し、流れを作って姿を消す「しつけ糸型」、ほんのひと口で味を伝える「ひと粒チョコ型」……。何気ない短い言葉が、ある日、じんわり効いてくる。後になって沁みてくる。いつかの図工の先生の「最初の線は消さないように」のひと言にも、「最初の小さな発見は重大な視点を含む」と絶妙な解説を加えただけで完結、その短さが含蓄なのだろう。

[受験歳時記] 第30回「マラソンゴール」

ある“お仕事ドラマ”の一場面。広告会社の若手社員、明るい性格で取引先からも可愛がられていたが、断れない愛想のよさにつけこまれ、エスカレートする無理難題を次々押し付けられてしまう。救われない気持ちで対応する姿も痛々しい。ひとまずトラブルが収まった後でも、一連のつらかった日々を思い出しては時々泣き出してしまう。そんな悔しさに震える若手社員の話を受けとめながら、肩をぽんっと叩いて励ます先輩社員の一言がよかった。「よし、次、行こう」と。

ようこそ校舎へ! 西船校

遠くからでも「あえてSAPIX」 西船橋駅は、JR、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道が乗り入れるターミナル駅です。この駅から徒歩2分という恵まれた立地のSAPIX中学部 西船校には、さまざまな地域から生徒が集まります。「船…

ようこそ校舎へ! 東京校

講師同士で授業設計を工夫 SAPIX中学部 東京校がある日本橋人形町は、江戸の下町情緒が残る、落ち着いた雰囲気の街です。東京メトロ日比谷線・都営浅草線の人形町駅から徒歩わずか2分という便利な立地のため、通塾範囲が広く、生…

[受験歳時記] 第29回「サプライズ」

テレビ局が投票所から出てくる若者にマイクを向ける。投票率低迷のなか、こうしてきちんと選挙権を行使する若者の考えを聞いてみようということらしい。国民の権利だからとか、有権者として当然だからとかいった声が返ってくるものと思いきや、一つ聞き逃せない回答があった。「何世紀にもわたり、無数の人が血を流し、命を落としてやっと勝ち取ったのが僕らの今の選挙権なのだ、と昔から父親が言い続けていたから」と。一票の意義を歴史で語り、今という時代を生きた教材として説明できる父親は未だ健在らしい。

「文武両道と初志貫徹」S.Kさん(慶應義塾高校 進学)保護者様より

S.Kさん(慶應義塾高校 進学)保護者様より 「ちゃんと原理原則から教えてくれる。今までの勉強と全然違う」と興奮していたのを今でも覚えています。 合格発表の掲示板前で私は息子の横顔を見ていました。最初は喜びと安堵、そして…

「出会いに感謝」Y.Hさん(早稲田大学高等学院 進学)保護者様より

Y.Hさん(早稲田大学高等学院 進学)保護者様より 息子と一緒に、二度とない経験ができたと思います。「サピで良かったね」「絶対SAPIXでないと受からなかったよ」と、家族で話しながら、この出会いにたくさん感謝しています。…

「マイペースから実った合格」Y.Kさん(筑波大学附属駒場高校 進学)保護者様より

Y.Kさん(筑波大学附属駒場高校 進学)保護者様より 中学での様々な経験を糧に、これからの新しい出会いを楽しみに自分が好きだと思えることを息子なりのペースでよいので見つけていってほしいと心から思っています。 ちらちらと雪…

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