SAPIXの偏差値と成績表のひみつ。公開模試の上手な活用法

公開模試はただ受けるだけではなく、その結果をどう生かすかが大切です。そのためには、模試の「偏差値」と「成績表」の活用が欠かせません。

このページでは、難関国私立・公立高校を目指す中学生を対象に、SAPIX中学部の偏差値と成績表の特長、およびその上手な活用法をご紹介します。また、ページの最後には特別コンテンツとして「模試の解き直しのこつ」も掲載しています。ぜひ、模試を受験する際の参考にしてください。

ひみつ①「偏差値」編

ひみつ①:「偏差値」編

偏差値ってなに?

例えば、Aさんがテストで数学80点、英語60点を取ったとします。点数だけを見ると数学の成績の方が良かったことになりますが、実際はどうでしょう。もし平均点が数学85点、英語45点だったとすると、実は英語の成績の方が良かったことになります。このようにテストの難易度にはバラつきがあるため、得点だけでは成績の良しあしを判断することはできません

そこで重要な物差しとなるのが、「偏差値」です。偏差値は、平均値が常に「50」となるよう計算されます※。そのため、偏差値を見れば、受験者全体の中で自分がどのあたりにいるのかが分かり、その推移を振り返れば成績のアップダウンも一目瞭然です。ちなみに、平均点を偏差値50とし、標準偏差を10とすると、偏差値70は成績最上位から約2・3%(1000人中23位)、偏差値60で約15・9%(1000人中159位)に入る計算になります。

※偏差値の計算式

10×(個人の得点-平均点)÷(標準偏差)+50=偏差値

SAPIXの偏差値の特長

難関校の合格ラインが細かく明確に分かる

一般的な模試で算出される偏差値に比べて、SAPIXの偏差値は10から20程度低く出ます。例えば、開成高の合格ラインは、一般的には偏差値78前後とされていますが、SAPIXの偏差値では64。また、都立日比谷高の合格ラインが一般的に偏差値73前後なのに対して、SAPIXの偏差値では男子58、女子52が目安とされています。これはSAPIXの模試を受験する生徒層の学力が高いためです。

一般的な模試では、学力の高い生徒がグラフ右側にだんご状に固まってしまい、偏差値の差が出にくくなりますが、SAPIXの模試では、母集団自体のレベルが高いことにより、生徒ごとの偏差値の差がより明確に見えるようになるのです[下図参照]。

SAPIXの模試と一般的な模試の違い(イメージ)

偏差値がぶれないので過去の成績と比較できる

模試を受ける生徒が毎回大きく入れ替わると、全体の学力レベルにバラつきが出るため、偏差値にぶれが生じます。一方、SAPIXの模試は、ベースとなる母集団であるSAPIX生がある程度固定されています。こうして学力レベルがほぼ一定に保たれるため、偏差値の信頼性が揺らぐことがなく、時系列で結果を比較することが可能になるのです。

模試の結果を分析し対策しよう

SAPIXの模試のメリットはオリジナル問題にもあります。入試の予行演習としてだけではなく、例えば中2の冬、中3の春など、その時期に必要な知識と学力が身に付いているかどうか、判定できる設問になっています。

各単元や各設問の到達率を見れば、分野ごと、出題形式ごとの得意・不得意が明らかになります。だからこそ、模試を受けっぱなしにするのではなく、まずは結果を自分自身が分析し、それ以降の学習法を決めていくことが重要です。公開模試で自分の位置を知って対策を立てることが、志望校に合格するための重要なステップになります。

皆さんも、SAPIXの公開模試で自分の実力を確かめ、しっかり対策しましょう。

【公開模試のご案内】第4回 サピックスオープン 志望校合格力判定付

対象 高校受験をお考えの中学3年生
実施日 2020年11月3日(火・祝
申込期間 2020年9月25日(金)13:00~2020年10月31日()15:00
受験料 5,500円(税込)
詳細 試験要項・申込方法はこちら

SAPIX中学部 2021年度 公開模試スケジュールはこちら

ひみつ②「成績資料」編

SAPIX中学部の公開模試を受験した方には、主に二つの成績資料を提供します。インターネットを通じて成績を確認できる「成績速報」と、より詳細なデータが記載された紙冊子の「総合成績表」。「成績資料編」ではそれらの概要と、活用方法をご紹介します。

成績資料1「成績速報〈マイページ〉」

模試を受験した後、3日以内にオンライン上のマイページで成績速報が公開されます。解き直しは、受験時の記憶が新鮮なうちに行うのが最も効果的。成績速報では得点以外に、自分の採点済み答案なども確認することができますので、解き直しの参考にしましょう。

マイページ成績速報【総合成績表】例

模試実施後3日以内にマイページで成績速報を公開

マイページ上の志望校判定 例

成績速報公開後は、マイページ上で何校でも志望校判定を行うことが可能

+α活用術
成績速報公開後は、志望校登録した学校を自分が実際に取った点数で判定することはもちろん、あと何点取れば合格可能性が上がったかという判定も可能です。この機能を使えば、どの問題は正解すべきだったか、そのためには時間配分をどうすべきだったかといった、受験における「作戦」を振り返ることもできますので、ぜひ、役立てましょう。

成績資料2「総合成績表」

さまざまな視点から自分の立ち位置を確認

総合成績表を見れば得点・偏差値・順位だけでなく、総合成績・科目別・男女別など、さまざまな視点から他の受験者と比較することが可能です。また、一つの科目の中でも、分野ごと、大問・小問ごとの正答率も見ることができるため、客観的な視点から自分の立ち位置を確認できます。科目別の学習アドバイスも付いているので参考にして、今後の勉強の方針を立てましょう。

小問別正答率 科目別の学習アドバイス

小問別正答率・科目別の学習アドバイス

+α活用術

成績を向上させるには偏差値を基準としましょう。偏差値とは、他の受験者と自分を比較し、数値化したものだからです。偏差値が上がればそれだけ、志望校合格の可能性も高めることができます。「自分の弱点は分かったけれども、どれから優先して克服すれば良いか分からない……」という方は、問題ごとの全体正答率に着目しましょう。もしあなたが全体正答率の高い問題を間違えてしまったとしたら、他の受験者はできていた問題をミスしてしまったということですので、周囲との差が生じて偏差値は下がります。一方で全体正答率の低い問題を間違えてしまっても、他の受験者もあまりできていないので、周囲との差は少なく、偏差値に大きな影響は出ません。 よって、間違えてしまった問題のうち全体正答率がより高いものを優先的に解き直していけば、効率良く成績を上げることができるでしょう。

模試を継続して受験することでより正確な分析が可能に

継続して模試を受験すると、データが蓄積されていき、自分の成績の推移が分かります。それを確認すれば、得意・不得意分野や科目ごとの得点バランスなどを調べることができます。自分の得意・不得意分野などをしっかりと把握し、より効率良く成績をアップさせましょう。

項目別蓄積

項目別蓄積

成績推移グラフ

成績推移グラフで見つめ直そう

+α活用術

年間を通じて実施されるSAPIXの模試は、その時期に必要な知識と学力が身に付いているかどうかを判定できる設問になっています。つまり、模試を受験すると、その時点での自分の学習到達度を確認できるのです。到達度を踏まえれば学習計画を立てやすくなるので、この点からも継続して模試を受験することがお勧めです。

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特別コンテンツ「解き直し」実践編

解き直しの意義

模試を受験するメリットは何でしょうか? その一つは、学習到達度をチェックできること、そしてもう一つは、間違えた問題を分析し、自分の弱点を補強できるということです。

そのために重要なのが「解き直し」です。解き直しをすることによって、その時点での学力を客観的に把握することができます。志望校に合格するためには、今後どのような学習が必要で、何を補強しなければならないか。それを明確にするために欠かせないのが、解き直しなのです。

こうして自分の穴を埋めるためにやらなければならないことをはっきりさせたら、次は中長期的な視野に立って学習計画を作成することになります。

解き直しの心構え

解き直しは、なるべく模試を受けた当日にするようにしましょう。設問に対して自分がどうアプローチをしたか、その感覚が残っているうちに取り組んだ方が効果的だからです。

さらに、今回間違えた問題と同じような問題が次に出たときに解けるようにするためにも解き直しは必要なものです。「よくあるミスだ」とか、「今回はたまたま間違えただけ」と放置していては先に進めません。解けなかった問題としっかり向き合い、「自分はこういうミスをする傾向がある」と自覚することが重要です。そうすれば、「この前は同じような問題をこう間違えたから、今度は気を付けよう」と意識できるようになります。

模試の結果については、どれだけ正答できたかよりも、どれだけ解けなかったかの方が重要です。どの問題を、なぜ間違えたのか。改善すべき点を明確にして、点数を上乗せするために何をしなければならないのかをあぶり出す。解き直しにはそんな心構えで臨みましょう。

解き直しの方法

解き直しをする際には、なぜ解けなかったのかを分析し、何を改善するべきかを明らかにする必要があります。いきなり解説を読むのではなく、まずはもう一度自分の力でじっくり解いてみて、どこでつまずいたのかをはっきりさせましょう。つまずいたところの解説と自分が考えた過程を照らし合わせて、どうして解けなかったのか、どのような力が足りなかったのかを把握します。計算間違いなどのケアレスミス、知識不足、考え方の理解不足、時間配分ミスなど、さまざまな理由があるはずです。

その対策として有効な方法の一つが、自分専用の解き直しノートを作り、繰り返し見返すこと。このノートはただ正答を書き写すだけでは意味がありません。覚えなければいけないこと、注意しなければいけないこと、自分がつまずきやすいポイントなどをノートにまとめます。そのノートを繰り返し見返して、苦手な部分を克服していきましょう。

【ご案内】模試申込者 限定コンテンツ「科目別 解き直しのこつ」

SAPIX中学部の公開模試(サピックスオープンまたはサピックスチャレンジテスト)をお申込みいただいた方限定で、「科目別 解き直しのこつ」をマイページで配信します。

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