「チーム筑駒2020」A.Tさん(筑波大学附属駒場高校 進学)保護者様より

A.Tさん(筑波大学附属駒場高校 進学)保護者様より

中3の夏、筑駒高出身の兄の影響で「僕も筑駒高に行きたい。でも、今のままだと演習量が絶対的に足りない」と言う次男が選んだのはSAPIX。それまで彼は生徒会副会長と運動部の副部長を兼任し、引退試合を終えた夏期講習から入室した。兄や父から「受けるなら勝ちに行け。記念受験は許さない」と厳命された。

次男はSAPIXの授業について「中学の授業より100倍楽しかった」と言っている。とはいえ、入室時のキャッチアップは想像以上につらかったらしい。彼は元々理数系は得意だったが、国語や英語は周回遅れで、特に苦手だった国語では偏差値30台前半を他塾試験で何度か取っていた。8月の内部テストの結果では思うような結果が出せず、9月開講のSS特訓は開成高・筑駒高の基礎クラスとなった。夏から秋にかけ、世間が甲子園やラグビーワールドカップに熱狂する中、彼は黙々と勉強し続けていた。

SAPIXを選んで良かったことは、先生方が個々の生徒へ弱点克服のためどのような問題へ取り組めば良いかを具体的に指示してくれることと、授業のない日も校舎の教室が開放されて先生方への質問が可能なことだった。彼はほぼ毎日SAPIXへ通い、先生方に質問を重ね、自宅にいるときも父や兄へ解法を尋ね、その添削指導を受けていた。彼の熱意と努力には家族も驚いていたが、先生に言われた「毎年君のように中3夏休みから入室して、成績を上げ、最後は筑駒高に合格しているお子さんがいる」という言葉を励みにしていたらしい。秋から冬にかけ、彼は疲労のせいか時に頭痛を訴えつつも、「これだけやれば自信になるから」と膨大な演習量をこなしていた。彼がストップウォッチを押して過去問に取り組んでいる時は、母親の私が彼の存在に気付かないほど集中していた。

ところで、筑駒高入試には5教科に加え内申点がある。残念ながら彼の内申点は低く、筑駒高に関しては推定で数十点のビハインドがあった。しかし、彼は「入試当日の学力でビハインドは挽回する」と、冷静に各教科分野別に何点ずつ取りに行くか、目標点を細かく設定していた。

入試日に彼を筑駒高に送り届け、見上げた冬空は今にも泣き出しそうな曇天だった。近くの駒場野公園では、梅の蕾が綻びかけていた。冬来たりなば春遠からじ……。振り返れば幼少期の次男は発達が遅く、保育所時代は日常会話が困難だった。小学生の頃は癇癪持ちで、壮絶な親子バトルを繰り広げていた。そんな彼も中学生になると成長し、約半年の短期決戦で勝負に出た。彼もここまでよく頑張ったと思う。そして、そんな彼を一丸となって支えてくれた先生方や家族にも感謝したい。

筑駒合格、おめでとう。

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