慶應義塾高校 2020年出題傾向リサーチ

英語

慶應義塾高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 同意文完成:小問数9

各組の英文が同じ意味になるように、空所に適語を補う問題でした。典型的な問題が多く出されましたが、5は与えられた英文の意味を理解したうえで、要素を漏れなく示すように適切な別の表現を考える必要があり、難問でした。

2 誤文訂正:小問数9

各英文の中で、誤りを含む部分を記号で選び、その箇所全体を正しく直す問題でした。ⅠとⅡの文法問題は、素早く処理する力と高い正答率が求められます。

3 適語補充(約290 語):小問数10

ビートルズが世に与えた影響についての説明文を読み、その流れに合うように、本文中の空所に適語を補う問題です。前後の流れや文法的な知識から、正しく答えを導きやすい2.4.6.7.9.10 を手堅く正解したいところです。時間をかけて読んでも正答率が上がる問題ではないため、Ⅲで時間をかけすぎてⅣが読み終わらないという事態は避けなくてはなりません。

4 物語文の読解(約2655 語):小問数23

ホラー映画の殺人犯のように家に侵入して友人を脅かそうとしたところ、本当に犯罪に巻き込まれるという内容の物語文です。出題形式は2019 年と同じです。文の途中で何度か物語の視点が切り替わるため、それぞれの登場人物が置かれた状況を理解することが必要でした。設問Aに「当てはまるものなし」の選択肢がなくなったため、曖昧な選択肢で悩む必要がなくなり、取り組みやすくなったと言えます。しかし、長文読解の総単語数は増加傾向にあり、2018 年から約1000 語増えているため、より高度な速読力が必要です。

数学

慶應義塾高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 数学

1 小問集合

(1) 平方根の小数部分、(2) 約分、(3) 式の値、(4)集合の文章題、(5) 確率、(6) 標本調査でした。ほかの大問が時間を要するので、手早く処理したいところです。

2 二次関数

座標平面上の放物線と正方形に関する問題でした。煩雑な文字式の計算が続くため、丁寧な処理が求められました。

3 速さの文章題

2地点間を2人が移動する問題でした。慶應義塾高の受験生であれば、類題演習の経験があるでしょう。確実に正解したいところです。

4 売買の文章題

2種類の商品を2店舗で購入する問題でした。条件の多さに加え、立式後の計算が煩雑なため高い処理能力が必要でした。

5 円・平面図形

円や相似な図形の性質を用いて、線分の長さの関係式を求める問題でした。小問のつながりを意識して解くことができたかどうかがポイントでした。

6 空間図形

複雑な展開図を組み立て、立体の表面上での最短経路を考察する問題でした。位置関係と最短経路の把握に時間がかかるため、対応するのは難しかったと思われます。

7 点の移動

座標平面上を動く3点について考察する問題でした。動き方が複雑であり、必要な場合分けも多いため、制限時間内に解ききることは難しかったと思われます。

国語

慶應義塾高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 内山節『「里」という思想』

人々が多層的な世界の中で生きていることを指摘しながら、社会のとらえ方に新たな視点を提示した文章です。文章はⅠとⅡに分かれていますが、どちらも同じ出典に拠るため、論旨は一貫していて読みにくさはありません。設問形式は、記述・記号選択・脱文挿入・空欄補充・抜き出しと多岐にわたります。制限字数70字以内の記述は、解答に盛り込むべき内容が明確であったため、短時間で処理する必要がありました。また、抜き出しにおいても、参照すべき文章の範囲が指定されていたため、取り組みやすい難度だったと言えます。知識問題については、例年よりも設問数が抑えられていて、標準的な漢字の書き取り5問と、空欄補充1問のみの構成でした。総じて高得点を狙いやすい大問だったと言えますが、ケアレスミスには十分に注意しなければなりません。

2 吉野弘『詩のすすめ 詩と言葉の通路』

「生命」のあり方をテーマにした詩と、その詩に対して作者が自ら解説を加えた文章からの出題でした。解説文は比較的長めでしたが、最初から最後まで詩に関する補足説明が中心なので、受験生にとっては取り組みやすい内容だったと考えられます。ただし文章が長く、抜き出し問題の捜索範囲が広くなるため、時間配分には十分に注意する必要がありました。特徴的だったのは問8の空欄補充で、詩中の空欄部分を自分の言葉で補うという内容でした。詩だけではなく、解説文も正確に読み取らないと正解はできません。知識問題としては、漢字・表現技法・慣用句の知識・語句の意味などが出されましたが、難問や奇問はなかったため、受験生の基礎知識が試されたと言えます。

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