早稲田大学高等学院 2020年出題傾向リサーチ

英語

早稲田大学高等学院 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 物語文の読解(約1030 語):小問数26

50 問という小問数の多さに加え、長文の総語数の大幅な増加により、高得点を取るためには、以前にも増して解答のスピードが大きなポイントになりました。大問Aは、飛行機に乗ったある教授と見知らぬ少女との会話から、ある「疑惑」が浮き上がり、「真相」が最後に明かされる物語でした。語彙レベルはそれほど高くありませんが、少女の発言やそのほかの描写から、「真相」にたどり着けたかどうかが得点を大きく左右したと思われます。下線部の解釈に関して適切な内容を選ぶⅣや、物語の続きを想像した英文の一部を作文する?などは、ここ5年では出されていない新傾向の問題でした。とはいえ、そのほかは語彙問題、空所補充といった文法問題、内容把握問題が従来通りまんべんなく出されていて、過去の入試問題で演習をくり返すことが有効であることに変わりはありません。

2 エッセイの読解(約1135 語):小問数24

筆者が8歳のときにもらったクリスマスプレゼントを題材とした、「クリスマスの持つ本当の意味」について描いたエッセイでした。早大学院では例年、設問として「本文を読んだ親子の会話」という形式の短い読解問題が本文に加えて出されることが多くありますが、2020 年は本文中の下線部について、「筆者の父の視点から補足説明する文章」という形が2つ出されました。ただし、全体的に見れば、過去の入試問題で演習経験を積んできた受験生にとって目新しい出題形式は少なく、大問Aよりは解きやすかったと思われます。大問Aに時間をかけすぎず、大問Bにもしっかり時間をかけることができたかどうかで差がついたと言えましょう。

数学

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1 小問集合

(1) は九九を題材とした整数の問題、(2) は方程式の係数と解の関連性について考察する問題でした。(1) は誰もが知っている題材ながら、問題の着眼点が独創的だったので戸惑った受験生も多かったかもしれません。(2) も慎重に調べる必要があったため、この大問に時間をかけすぎないよう時間配分を意識する必要がありました。

2 二次関数

放物線と直線・接線に関する問題でした。(3) までは与えられた接線の式の求め方を利用することで、早大学院の受験生であれば、正解にたどり着きたいところです。(4) は特別角の存在に気づくと短時間で処理ができました。ほかの大問のことを考えると、ここに時間を使ってもよかったと思われます。

3

立方体に内接する球を切断する問題でした。(1)(2)は早大学院の受験生であれば類題を解いたことがあったと思われます。短時間で正解したいところです。(3) は解くのに適切な四面体が発見しにくいため、正答できた受験生は多くなかったと思われます。

4 場合の数

道順を考える問題でした。大問1と同様に典型的な題材ではありますが、その条件は特徴的なものでした。条件を理解して、(1) は即座に答えを求め、(2) で止まらずに(3) に進む判断ができたかどうかが重要だったと思われます。(4) は(3) がヒントとなっていますが、それでも答えを導くのは困難でしょう。

国語

早稲田大学高等学院 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 中野剛志『国力とは何か』

被災地復興の理念に矛盾するイデオロギーについて論じた文章からの出題でした。論理展開を丁寧に読み解く必要はありましたが、専門用語は少なく読みにくさはありません。2019年に増加した「適切でない(合致しない)もの」を選ぶ記号選択が減少し、従来の抜き出し中心の設問構成に戻りました。また、2019年に出されていた短めの記述問題は、2020年は出されませんでした。漢字や四字熟語の知識問題はいずれも標準的な難度なので、手堅く得点につなげたいところです。

2 松村圭一郎『贈り物と負債』

「贈り物」と「商品」の違いについて論じた文章からの出題でした。具体例や身近な経験に関する説明を落ち着いて読んでいけば、筆者の主張をとらえることは難しくありません。例年通り、抜き出し中心の設問構成でしたが、正解を見つけるまでに手間を要するものもあり、時間配分に注意が必要でした。記号選択は計3問で、設問ごとに「適切なもの」を選ぶ場合と「適切でないもの」を選ぶ場合とがあるため、注意深く取り組むことが求められます。

3 『古本説話集』

2019年に引き続き、説話集からの出題です。紫式部が新しい物語を書くことになったきっかけについて描かれたものでした。傍線部の主語を判断する問題では、登場人物の関係を正確に把握しながら読み進めることが求められています。早大学院で頻出の敬語知識も2問出されていましたが、2019年と同様に複数の用法の中から文脈に合ったものを選ぶ必要がありました。文学史の知識を要する空欄補充は目新しい形式でしたが、有名な作品なので確実に正解したいところです。

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