渋谷教育学園幕張高校 2020年出題傾向リサーチ

英語

渋谷教育学園幕張高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 正誤問題:小問数6

英文中に下線が引かれた4ヵ所から、語法・文法上の誤りを含む部分を記号で選び、正しく直す問題です。幅広い単元から出題されています。

2 並べかえ英作文(約275 語):小問数5

例年通り、長文中の空所に入る英文を、語句を並べかえて完成させる問題です。どの小問も動詞の語法や構文を発見しやすく、2019 年より難度は下がりました。

3 英文記述:小問数2

対話文中の空所に入る英文を流れに沿って記述する問題です。空所前後の発言から、記述すべき内容はある程度しぼられます。2020 年開催の東京オリンピックがテーマでしたが、同様の英作文は過去にほかの高校の入試問題でも出されていて、英作文練習でこのテーマへの見識を深めていた受験生は書きやすかったと思われます。

4 説明文の読解(約395 語):小問数8

最新テクノロジーを利用した、デジタル広告看板の説明文です。問2は、テクノロジーを利用した広告が目指す姿を正確に捉えられたかどうかを試す問題でした。

5 物語文の読解(約640 語):小問数10

難産の牛を救った獣医への報酬を巡る、依頼主と獣医との間のやり取りを描いた物語です。問2は比喩表現の解釈が問われました。内容把握の面では、最終文から物語の主題を掴むことが大切です。

LISTENING COMPREHENSION :小問数8

Part1は、問題用紙に書かれている英文が、放送された内容に合っているかどうかを判断する形式、Part2は、放送内容に関する英語の質問に対する答えを選択肢から選ぶ形式です。Part1は2019 年と同じく放送回数が1回でした。

数学

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1 小問集合

(1) 文字式の計算、(2) 式の値、(3) 円、(4) 二次方程式でした。(1)(2)①は標準的な問題でしたが、(2)②は工夫が必要なため、手間取った受験生も多かったと思われます。(3) は面積比に注目して手早く処理したいところです。(4) は計算の仕方によっては、三次方程式が出てきてしまうため、戸惑った受験生もいたかもしれません。

2 場合の数

じゃんけんの勝敗についての場合の数を求める問題でした。設定が複雑であり、丁寧に数える必要のある手間のかかる問題でした。時間内に(3) まで正解するのは困難だったと思われます。

3 二次関数

図が与えられていない二次関数の問題でした。(1)の線分比の使い方に悩んだ受験生がいたかもしれません。(1) を解くことができれば、(2)(3) は時間をかけずに正解できたはずです。

4 平面図形

正十二角形の内部にある図形の長さや面積を求める問題でした。各小問が誘導になっているため、それを利用することができたかどうかがポイントでした。計算が大変ですが、丁寧に処理し、正解したい問題でした。

5 空間図形

立方体4個の上に立方体1個を重ねた立体を切断する問題でした。見慣れない設定のため、切断面を描くことができなかった受験生も少なくなかったと思われます。そこさえ突破できれば標準的な問題です。立体の切断面の作図に関する理解を要するものでした。

国語

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1 岡潔『宗教について』

世界的に著名な数学者が「宗教的世界」の必要性について論じた文章でした。論旨は一貫して明確ですが、孔子の言説や芭蕉の句など、複数の引用箇所を含めて読みこなすには相応の読解力を要します。特に記述問題では俳句の解釈や文章全体を見通す視点が求められるため、読解の精度に応じて得点が大きく左右されたと言えます。一方、記号選択問題は選択肢自体が長かったものの、きちんと文章内容に照らしていけば正答を導くことは難しくありません。そのほか、漢字と文学史の知識が問われましたが、いずれも取りこぼせない難度でした。

2 永井荷風『松葉巴』

明治時代の短編小説の後半部からの出題で、義理と人情、理想と現実の間にある葛藤を描いた作品です。現代の小説文と異なり改行も少なく、使われている語彙も百年以上前のものであるため、受験生にとっては非常に読みづらさのある文章だったと言えます。そのため知識問題の難度も高く、総じて得点しづらい大問でした。記号選択および記述問題は、文章の解釈にさえ手間取らなければ十分に得点できる難度です。

3 『宇治拾遺物語』

3年連続で鎌倉時代の説話集からの出題でした。文章後半では人物同士のやりとりの様子が和歌を交えて描写されているため、誤読しないよう十分に注意する必要がありました。注釈や設問自体をヒントとして活かすことが正答につながるという点では、2019年と同様の傾向です。文章を読み始める前にまず注釈を確認したり、主語や動作主を確認しつつ読み進めたりするなどの基本を守ることが大切だと言えます。

理科

渋谷教育学園幕張高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 化学変化(化学)

化学変化についての問題でした。前半は基礎的なもので、取りこぼしは避けたい内容です。後半は文章読解を中心とした難関校で見られる形式の問題でした。気体反応についての理解度の差が得点差となった可能性があります。

2 電流(物理)

コンデンサの充電をテーマにした問題です。中学生にとって珍しいテーマですが、設問内容は典型的なものが中心でした。コンデンサの性質についても文章の内容を読み解くことで理解することは十分に可能で、高得点を取りたい大問です。

3 地震(地学)

説明文をもとに、なじみのない言葉や図表を分析していく地震についての問題でした。基礎知識はもちろんですが、説明文や設問の選択肢の内容を読み解く力が求められました。

4 遺伝(生物)

メンデルの法則と自由交配について、説明文の誘導に従って計算していく形式の問題でした。難度は高くありませんが、誤った理解のまま計算を進めると失点を重ねてしまう構成でした。ここでも大きな得点差がついたと考えられます。

社会

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1 歴史総合

日本史における5つの画期をテーマとした歴史の総合問題でした。2019 年と違い、語句記述問題がなく、正誤問題と文章記述問題で占められました。特に7つの文章記述問題はすべて字数が指定されていて、限られた時間で過不足なく解答を作成するためには語句の意味や背景まで深く理解している必要がありました。また、正誤問題は世界史に比べて日本史のほうが難度が高く、中学範囲を超えた知識も問われました。解答にかなりの時間を要するため、時間配分に気をつけなければならず、大問2、3から解き始めるといった工夫も必要でした。

2 公民総合

平成から令和の出来事に関する会話文をテーマとした公民の総合問題でした。3つの大問の中ではもっとも取り組みやすく、文章記述問題も大問1と違い、しっかりと対策をしていれば正解できるものでした。参議院議員通常選挙に関する問いは、時事的な要素が強く、特に比例選挙区において当選者を求める問題は最新の選挙制度を理解していなければ正解できないものでした。

3 地理総合

鹿児島県の指宿市や長崎県の雲仙岳などの特徴的な地形をテーマとした地理の総合問題でした。2019年に続き日本地理中心で、自然災害に関するものも継続して出題されました。なお、2020 年はほぼ世界地理からの出題はありませんでした。初めて見るような問題であっても、本文・写真・地形図をよく検討すれば正解を導けるものもあり、時間に余裕をもってこの大問に取り組めたかどうかが鍵となりました。

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