開成高校 2020年出題傾向リサーチ

英語

開成高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 エッセイの読解(約865 語):小問数13

障害を持つ筆者(小学生の少女)が苦難を通してたどり着いた人生観を述べたエッセイでした。開成高らしくさまざまな形式の出題がありましたが、5つの空所に適切な英文をそれぞれ選択して答える問4は差がついたと思われます。

2 説明文の読解(約425 語):小問数11

走者の足が地面に着地する際のメカニズムを詳しく述べた説明文でした。前置詞に関する知識が求められる問1、2は全問正解したいレベルです。長い英文を短い日本語でまとめる問4、5は難問でした。

3 適語補充:小問数5

2つの英文にそれぞれある空所に入る共通語を補う問題でした。単語の意外な意味(用法)が問われ、特に(2)、(4) は難問でした。

4 適語補充:小問数5

2つの英文にそれぞれある空所に入る同音異義語を補う問題でした。典型的ではない意味で用いられた英文もあり、苦戦した受験生が多かったと予想されます。

5 誤文選択:小問数2

6つの英文のうち文法的または語法的な誤りを含むものを2つ選ぶ問題でした。確実に正解したい問題です。

6 英文完成:小問数2

日本文を参考に英文の空所に指定された語数の英語を補充して正しい英文を完成させる問題でした。基本的な文法事項、熟語の知識が問われました。

7 リスニング:小問数:15

4パート構成で、放送時間は15 分でした。写真を選択する問題や、対話の詳細に関する問題などさまざまな方向から放送を聞き取り、理解する力が試されました。

数学

開成高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 数学

1 因数分解、連立方程式

2019 年は二次関数の大問でしたが、2020 年は再び計算系の小問集合となりました。(1) 因数分解、(2) 係数が無理数である連立方程式で、注意深さが必要になるものの、開成高の受験生であれば確実に正解したい問題でした。

2 二次関数

開成高をはじめとする難関校を目指す受験生にとっては、練習したことがあると思われる設定でした。(4) は証明問題ですが、決して難しくはありません。大問1と同様に、完答を目指せる問題です。

3 自然数の積と場合の数

2桁の自然数の積について考察する問題でした。整数の性質をふまえたうえで、条件を満たす自然数の組を調べる力が問われました。解法の方針は立てやすいですが、調べて数えるときの勘違いやミスの有無で差がつきそうな大問でした。

4 三角錐

三角錐の辺上の点を結んでできる図形についての問題でした。題材は立体ですが、問われた内容は平面図形の理解とその活用でした。(3) までは確実に正解したいところです。(4) は複数解答のため、完答できた受験生は多くなかったと思われます。

国語

開成高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 三谷尚澄『哲学しててもいいですか?』

「悟り世代」と呼ばれる現代の若者の心性について述べた文章からの出題でした。論旨は明快で、受験生にも身近な若者論であったため、読みやすい文章でした。記述3問は、難解な傍線部を換言するもの、筆者の考えを説明するもの、筆者の判断の理由を説明するものと、バリエーションに富んだ内容でした。問いの文言から設問の意図を正確に掴み、文中の表現をうまく使って記述することが重要です。5問出された漢字の書き取りは、易しくはないもののいずれも高校入試で頻出の漢字なので、失点は避けなければなりません。

2 門井慶喜『銀河鉄道の父』

童話作家の宮沢賢治をモデルとした小説文からの出題でした。賢治が自らの人生について抱いている思いと、童話を書くという営みとの関連を、的確に読み取ることが必要です。2問ある記述は、いずれも理由説明でした。1問は「ひとつには」「それにくわえて」などの目印となる言葉に添って文章内容を整理していけば答えられるものでしたが、もう1問は全文から賢治の心境を読み取らないと正解が困難なもので、得点に差がついたと思われます。

3 『鹿島詣』

松尾芭蕉の紀行文からの出題で、芭蕉が句を詠むまでの経緯が詳しく説明されています。難しい古文単語や文法的に分かりづらい文は少なく、一見易しい印象ですが、誤解しやすい部分が問題にされているため、芭蕉が置かれた状況を丁寧に読み取らないと高得点は望めません。2問ある記述のうち1問は、俳句に描かれた情景を説明する問題でしたが、句自体が解釈しにくく、難問でした。

理科

開成高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 電気分解、中和(化学)

塩酸の電気分解および、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和反応に関する問題です。気体に関する知識、中和における計算やイオンのグラフなど、どれも典型的な内容なので、この大問での失点は避けたいところです。

2 天体(地学)

前半は木星や金星の位置や見え方を図から判断するもので、標準問題です。問4は惑星のやや細かい知識の問題、問5、6は、地球、惑星、恒星について、その動きや見え方について問題文の条件を正確に理解して分析する難度の高いものでした。

3 光(物理)

凸レンズに関して、主に作図や計算問題です。与えられる情報がやや多いため、理解して立式するまでに時間がかかる問題も多くありました。凸レンズの光の進み方をしっかり理解できていれば高得点が狙える大問です。相似を利用した計算問題が多かったことから、得点差がついたと思われます。

4 人体(生物)

主にヒトの血液循環について、文章とグラフから分析・考察していく問題です。難度は高くありませんが、グラフや図を正確に読み取って、慎重に解く必要がありました。問5は基本的な知識問題なので、取りこぼしを避けたい内容でした。

社会

開成高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 社会

1 歴史総合

中国の皇帝に関する文を題材とした問題で、記号選択、語句を記述する形式ともに教科書に掲載されている標準的な知識で、対応できるものがほとんどでした。ただし、漢字指定の有無や文字数といった設問条件をはじめ、「問われていることは何か」ということを意識しながら解き進める必要がありました。知識量よりもいかに失点を防ぐかが試された大問であったと言えます。

2 地理総合

世界の諸地域と日本との比較を題材とした世界地理・日本地理の総合問題でした。さまざまな国の統計から、その国の基本的な特徴が読み取れるかどうかが試されました。日頃から一つ一つの統計を丁寧に確認する習慣がついている受験生は解きやすいと感じたはずです。宗教に関するものや中東の地図を題材としたものなど、これまでの傾向を踏襲した出題も多かったため、過去の入試問題で十分に演習を積んだうえで臨む必要がありました。

3 公民総合

人口問題のほか、国際政治、財政、社会保障などに関する内容が問われました。同傾向の問題が2017 年にも出されていることから、大問2と同様に過去の入試問題をふまえた対策が必要でした。文章記述の問題は、内容を的確に理解していなければ、指定された解答用紙の範囲内でまとめることが難しいものでした。

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