筑波大学附属高校 2020年出題傾向リサーチ

英語

筑波大学附属高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数6

2019 年に続き、二人の人物の対話とそれについての質問を聞いて、その答えを選択肢から選ぶ形式で出題されました。対話文と質問が一度しか放送されないので、注意が必要でした。

2 物語文の読解(約1050 語):小問数12

トルコからアメリカに引っ越してきた少年の物語です。解答の根拠となる記述が本文の空所や傍線部から離れた所にある問題が多く、本文全体を通して登場人物の心情の変化を正しく読み取る必要がありました。問6の下線部の意味を選択肢から答える問題や、問8の適切な語句を本文中から抜き出す形式は頻出です。加えて、問9では本文の要約を完成させる問題が新しく出されました。長文の語数は2019 年より増え、素早く読み解く必要がありました。

3 物語文の読解(約930 語):小問数10

15 歳の誕生日に与えられる魔法の呪文を選ぶのに悩む少年の物語です。問3は解答の根拠となる記述を本文から見つけ、それを15 字以内で簡潔にまとめる問題でした。文中の単語を並べかえる問7は、turn の使い方と名詞をどう修飾するかが鍵でした。本文だけでなく問題の選択肢にも難しい単語が多く、高度な単語の知識が必要でした。

4 和文英訳:小問数4

例年通り、対話文の一部が日本語となっていて、それを英訳する形式でした。会話調の日本文を英語でどう表現するかがポイントとなりました。「開発する」、「優勝チーム」など難度の高い単語の知識も必要でした。

数学

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1 確率

例年の小問集合とは異なり、確率の大問でした。複数のさいころを投げて出た目の積の約数の個数に関して問われました。約数の個数についての理解があれば、(1)(2) ともに基本的な内容なので、短時間で正解したいところです。

2 動点

三角形の周上を3つの点が動く問題でした。(1) から(3) まで点の動きを丁寧に調べていけば正解できる問題でしたが、(3) はより慎重さが求められました。

3 平面図形

三角形の垂心の周りにできる相似な三角形についての問題でした。難関校では頻出なタイプの問題です。類題を解いたことがある受検生であればいずれの問題も短時間で正解できたことでしょう。

4 空間図形

直方体の箱の中に複数の球を接するように入れる問題でした。(1)(2) は平面において複数の円が接する標準レベルの問題です。(3) も考え方自体は難しくないため、丁寧に計算することができれば完答も目指せる問題です。

5 整数

連続する自然数の和や積について考える問題でした。考え方は(1)(2) ともに同じです。題意を正確に理解し、文字を使って立式することができたかどうかで差がついたと思われます。

国語

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1 伊藤亜紗『ままならない体と言葉』

言葉を滑らかに話せない「吃音」の症状を抱える当事者の立場から、音読という行為について論じた文章からの出題でした。記述や記号選択を中心とする設問構成で、抜き出しや空欄補充なども出されています。記述5問のうち3問は文章内容についてまとめるもので、標準的な難度だったため手堅く得点する必要がありました。一方、10字以内の表現を自分で考えて空欄部を埋める問題と、文章内容をふまえて自分の考えを述べる問題は高難度で、苦労した受検生も多かったと思われます。なお、字数制限のない記述の解答欄はいずれも1行分しかなかったため、必要な情報をコンパクトにまとめる難しさがありました。記号選択は3問で、いずれもまぎらわしい選択肢が含まれていたため、文章内容と照らし合わせながら吟味することが必要です。また、例年と同様に漢字の書き取りが3問出ています。いずれも標準的な難度だったため、取りこぼしは極力避けたいところでした。

2 瀧羽麻子『瀬戸内海の魔女』

瀬戸内海のホテルでアルバイトをしている中学生の主人公が、宿泊客である老女とやりとりを交わす場面を描いた小説文です。記述は50字以上60字以内のものと字数制限のないものの2問でした。形式に違いはありますが、いずれも主人公の心情を適切にまとめることが要求されています。謎の多い老女と対峙する中で揺れ動く主人公の心理を読み取れたかどうかがポイントでした。上記以外の設問はすべて記号選択で、その多くは文章内容を読み取れていれば問題なく対応できるものでしたが、文章の特徴についての問題といった難度の高いものも含まれていました。

理科

筑波大学附属高校 2020年出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 天体(地学)

南中高度や時差についての典型問題です。慎重に計算し、ミスは最小限にしたい大問でした。

2 電流(物理)

回路の基本的な性質が理解できていれば、十分に対応できる問題でした。

3 動物(生物)

セキツイ動物の基礎知識の問題が中心です。すべて正解したい大問でした。

4 物質の特徴(化学)

混合物のろ過や蒸溜に関する応用問題です。細かい知識が必要とされたため、難度の高い大問でした。

5 天気(地学)

天気に関する標準レベルの大問でした。季節ごとの気圧配置についてやや深い理解が求められていて、難しく感じた受検生も多かったと思われます。

6 運動とエネルギー(物理)

糸でつながった物体の運動を摩擦力がはたらく状況で考える応用問題で、難関校の入試では頻出の内容です。そのため、類題を解いたことがあるかどうかで得点差がついたと思われます。

7 植物(生物)

裸子植物とシダ植物についての基礎知識の問題が中心です。(2) のみ、やや細かい知識が問われていました。

8 化学変化(化学)

原子の質量比に関する類題を解いてきた受検生であれば、十分に対応できる内容でした。ただし、(4)で扱われている物質は、高校入試では珍しいものであったため、戸惑った受検生も多かったことでしょう。

社会

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1 世界地理

切り取られた地図上の地点における雨温図を判断する問題は、緯度・経度をふまえて地図をイメージする力が必要で、かつ世界各地の気候を細部まで理解していなければ解けない難度の高いものでした。例年出される図法に関する問題は、標準的な難度でした。

2 日本地理

北海道を題材とした問題で、複数の資料を見比べながら手早く処理していく必要がありました。統計から考察する問題には、出題の意図を汲み取らなければ正解できない難度の高いものもありました。

3 日本史(古代~近世)

各時代の法令に関する史料を題材としたものでした。史料は定番のものが大半で、まんべんなく学習している受検生であれば高得点が狙える内容でした。史料の解釈に関する記述問題は、短くまとめる記述力が試されるものでした。

4 日本史・世界史(近世~現代)

統計に関する出来事を題材に、江戸時代以降の歴史についての出題でした。例年通り受検生にとっては初見の資料が多く、各年代の出来事と資料の数値を結びつけて判断していく力が必要でした。

5 政治

日本国憲法の条文を題材とした出題でした。教科書に記載されている基本的なレベルの問題が中心だったため、得点源にしたい大問でした。

6 経済

価格に関する問題は身近な話題を題材としていて、社会への関心を試すものでした。計算問題は設問数がやや多かったものの、問題文をよく読めば解答できる内容だったため、この大問までに十分な時間を確保できていたかどうかが重要でした。

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