東京学芸大学附属高校 2020年出題傾向リサーチ(一般中学)

英語

東京学芸大学附属高校 2020年出題傾向リサーチ(一般中学) 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数4

出題形式は例年通りで、まとまった英文が放送された後、その内容について英語の質問が4問放送されます。問題用紙に記載されているのは質問に対する4つの選択肢のみなので、1回目の放送で注意深く質問を聞き取る必要があります。リスニング問題は試験開始直後に始まり、英文と質問はそれぞれ2回ずつ放送されます。

2 説明文の読解(約730 語):小問数6

ある曲が頭から離れない現象についての説明文で、例年出題される説明文と比べると難解な文章でした。問1の言いかえ問題は、前後の文脈を把握しつつ、解答欄に合う形で正しく当てはめる必要があり、思考力が求められました。問3の内容把握は新傾向で、学芸大附高の内部進学入試でも出題された形式です。

3 物語文の読解(約1110 語):小問数8

安全に子育てができる場所を探すアヒルの一家の物語文でした。英文の内容を正しく描写するイラストを選ぶ問題は新傾向でしたが、標準的な難度でした。学芸大附高の入試で以前よく出ていた、与えられた語を順に用いる英作文が復活しましたが、補う語数に指定がありました。長文の総語数が大幅に増えたため、例年以上に速読力が求められました。

4 説明文の読解(約590 語):小問数9

人間の食事に関する説明文でした。文脈に合うように本文中の空所に入れる英単語を選ぶ問題や、並べかえ英作文、内容把握など、多くは例年通りの出題形式でした。一方で、代名詞を含む下線部の内容把握が求められた問6は、従来の日本語で要約して答える形式ではなく、4択での出題となりました。

数学

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1 小問集合

(1) 平方根の計算、(2) さいころ2個の確率、(3) 平均値と中央値、(4) 座標平面における反射の4問構成でした。構成と難度は例年と変わらないため、ミスなく完答したい問題です。

2 一次関数

座標平面の直線上で、条件を満たす点の座標を求める問題でした。(1) は基本問題ですが、(2)(3) は類題を解いたことがあるかどうかで正答率や所要時間に差がついたと思われます。

3 角の二等分線と線分比

三角形の角の二等分線についての会話文で、空欄に適する数値や証明の中の語句を答える問題でした。扱っている内容は典型的な線分比の問題であるため、空欄の前後を丁寧に読むことで確実に正解したいところです。

4 二次関数

放物線と正三角形を組み合わせた問題でした。特別な直角三角形の辺の比と一次関数の傾きに関する問題に習熟していれば、短時間で完答できる内容でした。

5 直角三角形の折り返し

直角三角形を小問ごとに異なった設定で折り返す問題でした。(1) は相似を利用する基本問題ですが、(2)(3) は適切な図を自ら描く必要がありました。難度は高くないので、三角形の相似・三平方の定理を適切に用いることができるかどうかが鍵でした。

国語

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1 伊藤亜紗の文章

「見える人」と「見えない人」の空間認識の相違について論じた文章でした。具体的な状況が平易な言葉で説明されているため、読みやすさにつられて読解がおろそかにならないように注意が必要です。2020年は漢字の書き取り5問と記号選択7問からなる計12問の構成で、2019年に見られた抜き出し問題や知識問題は出されませんでした。いくつかの設問では解答の根拠が傍線部から離れたところに位置していたため、慎重な判断が求められます。

2 岩城けい『さようなら、オレンジ』

アフリカからの移民で2児の母でもある主人公が、友人の協力を得ながら祖国についてのプレゼンテーションを行うという内容の小説文でした。設定がやや複雑なことに加えて、途中で語り手の視点が切り替わるため、動作主体を注意深く読み取る必要があります。計6問の記号選択は、いずれも傍線部中に抽象的あるいは比喩的な表現を含んでいるため、文脈に留意して慎重に解釈していかなければなりませんでした。また、例年の傾向通り、文法問題も出されました。

3 『徒然草』

鎌倉時代成立の随筆文『徒然草』の第151段と第193段から出題されました。各章段の長さは5行程度ですが、いずれもやや抽象的な内容です。問7では2つの章段に共通するテーマを見抜く必要があり、深く正確な読解が求められました。そのほかの設問はすべて文脈に即して判断していくことになりますが、古典文法や古文単語の知識があるとスムーズに読解することができるため、基礎事項の定着は欠かせません。

理科

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1 力、運動とエネルギー(物理)

力学に関する総合的な理解度を測る問題です。力の合成・分解の正確な理解が求められました。

2 電気分解(化学)

電気分解に関する基礎知識の出題が中心の大問です。ミスなく対応したい内容でした。

3 顕微鏡、植物(生物)

顕微鏡と植物の分類に関する問題です。一部、植物の知識について発展的な内容が出されました。

4 植物(生物)

植物のはたらきに関する問題です。やや解答しづらい記述問題が出され、戸惑った受験生も多かったと思われます。

5 地震、岩石(地学)

前半は計算をしたうえで分析を進める地震の問題でした。後半は岩石に関する基礎知識の問題でした。

6 電流(物理)

電流と熱量に関する問題です。電力のしくみについての理解度で差がついたと思われます。

7 物質の特徴(化学)

水とエタノールの実験に関する問題です。問題文の内容や条件を見落とすことなく正確に解き進める必要がありました。

8 動物、生殖(生物)

動物や生殖に関する問題です。取りこぼしは最小限にとどめたい内容です。

9 天体、天気(地学)

天体と天気に関する総合問題です。特に天体は学習量の差が出やすい内容でした。

10 運動とエネルギー(物理)

物体の運動に関する応用問題です。限られた時間で状況を理解する必要がありました。

社会

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1 世界地理

ペリーの日本遠征記が題材とされ、アフリカ大陸についても問われました。正しい航路を選ぶ問題や時差を答える問題はミスなく素早く解く必要がありました。

2 日本地理

すべて統計資料を分析して解答する問題で構成されていました。統計資料は頻出のものがほとんどでしたが、鍵となる数値を注意深く見極めなければ解答できないものもありました。

3 日本史

古代遺跡の写真、手紙や法令、伝記といった歴史資料が題材とされました。設問条件、資料、選択肢を丁寧に読み比べて解く必要がありました。

4 世界史

さまざまな地域・時代の地図が題材とされました。受験生にとって初見の地図がほとんどでしたが、基本的な知識をもとに地図を読み取ることができれば解答できるものでした。

5 経済

金融や労働を中心に出題されました。具体的な内容まで踏み込んだものが多く、丁寧な学習と時事への関心の高さが試されました。

6 政治

選挙と国会の単元を中心とした出題でした。比例代表制における議席の配分を計算するものもあり、十分な時間を残してこの大問に取り組めたかどうかがポイントとなりました。

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