語彙・文法知識の習得を優先。英作文は添削が必須

解説者:SAPIX中学部
英語科 磯金俊一
「書く」ということを料理に例えるならば、語彙は材料で文法知識はレシピにあたります。この双方が無ければ、料理にあたる英文を作ることはできません。語彙や文法知識の学習をしっかりと行いながら、その進度に合わせて、まずは20~30語程度の短い英作文の練習から取り組むと良いでしょう。
ただし、自分で書いた英文の誤りを自力で見つけるのは困難なので、第三者による添削は必須です。また、文法知識の裏付けの下で構文を覚えたり、「結論→理由→まとめ」といったエッセイの様式を学んだりすることも有効です。
気持ちを強調するポイントは「形容詞・助動詞」にあり
私は生徒に英作文を指導する際に、自分が伝えたい気持ちを「強調」するようにアドバイスしています。そのキーワードとなるのは「形容詞」と「助動詞」で、往々にしてこの二つの品詞に話者の気持ちがこもると考えています。この考えに従うと、例えば、
A. Do you think it’s necessary to tell her that I am sorry?
B. I think you should.
のようなやり取りがあった場合、necessaryとsorryの形容詞、そしてshouldの助動詞が、「話し手の気持ちを伝える=強調すべき語句」にあたります。また、形容詞に絞って言えば、good(良い)のようなプラスの評価を伝える場合でも、great、fantastic、marvelous、splendid、outstanding、exceptionalなど幅広い言葉があります。こうした形容詞、助動詞を使いこなすことは、自分の考えや気持ちを表現する上で重要な要素であると考えています。