西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ

本校入試(奈良県)

英語

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数5

2018 年の対話文から2019 年は短い英文(ある山の案内)を聞いて設問A、設問B に答える形式に変更されました。設問A は英語での質問に対して、最も適当な答えを選ぶ形式でした。設問Bは登山ルートの中で最長と最短のものの所要時間の差を計算して英文を完成させる問題でした。

2 エッセイの読解(約650 語):小問数4

母親と大学を訪れた日のできごとについてのエッセイでした。設問は例年通り、選択肢から本文の内容に合う英文を4つ選ぶ形式でした。選択肢は話の流れの順に出されていて、該当箇所を見つけ、丁寧に吟味すれば正解にたどり着くことができます。

3 説明文の読解(約565 語):小問数10

アナログ時計の利点に関する説明文でした。例年通り、日本語記述の問題が出されました。2018 年は字数制限が30 字以内でしたが、2019 年は30 字以上40 字以内に変更されました。また、難度の高い単語の意味を漢字で答える問題が出されました。2019 年は内容一致問題は出されず、本文から抜き出された段落を適切な位置に入れる問題が出されました。

4 エッセイの読解(約570 語):小問数9

父親の死によって主人公が大切なことに気づくという内容のエッセイでした。設問は内容理解に関するものがほとんどで、そのほかには英文和訳、並べかえ英作文が1問ずつ出されました。

5 和文英訳:小問数3

2019 年は対話文中の下線部を英訳する問題でした。解答に必要な文法事項は不定詞、現在完了など中学校で学習する範囲のもので、取り組みやすかったと思われます。

数学

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1 小問集合

(1) 式の値、(2) 整数、(3) 関数の変化の割合、(4) 確率、(5) 整数の文章題の5問構成でした。(4) は適切な場合分けや計算で上手く処理をしたい問題でした。(5)は文字を用いて適切な立式をすることがポイントでした。西大和学園高の受験生であれば完答を目指すことができたはずです。

2 図形系小問

(1) 円と角度、(2) 平面図形、(3) 直角三角形と円、(4) 証明の4問構成で、例年通り標準的な難度の問題でした。(1) から(3) までスムーズに解き進められます。計算ミスに注意して、しっかり得点したい問題です。この大問を手早く処理できたかどうかで残りの問題にかける時間に差ができたと思われます。

3 二次関数

平行四辺形の性質や面積の分割などが問われる二次関数の標準的な問題でした。問題自体は典型的なものが中心であるため、しっかり得点を重ねたいところです。正確な処理能力が求められる問題でした。

4 空間図形

五面体についての問題でした。(1) から(3) までは標準的なレベルのため確実に得点したい問題です。(4) はやや捉えにくい形をした立体ですが、小問ごとのつながりを意識すれば十分対応できたことでしょう。

国語

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 平田オリザの文章

社会的弱者を救済していくうえで文化が果たすべき役割について論じた文章です。筆者の主張ははっきりしているので、取り組みやすい大問だったと考えられます。文章全体にわたって注意深く読むことができれば、受験生を悩ませるような記号選択はありません。ただし、制限字数50字以内と100字以内の記述が2問出されていて、ここが大問1攻略の鍵となりました。書くべきポイントを意識せずに、漫然と記述するだけでは得点に結びつきません。そのほか、接続語補充4問と漢字の書き取り5問が出されています。

2 有吉玉青『身がわり 母・有吉佐和子との日日』

有名作家の娘として生まれた筆者の心の葛藤を描いた随筆文です。文章量は標準的で、文章自体もテンポよく読めるものでした。設問は内容理解や心情説明に関する記号選択が中心でしたが、制限字数60字以内と80字以内の記述が2問出されているため、時間配分には十分注意しなければなりません。

3 『雨月物語』

江戸時代後期に書かれた怪異小説からの出題です。受験生にとって場面がイメージしにくい箇所からの引用で、冒頭のあらすじをヒントにしながら読み進める必要があります。それでも細部の理解ができていないと、制限字数30字以内の記述はもちろんのこと、記号選択や抜き出しも解答できないため、大問全体の難度は高かったと言えます。知識分野では基本レベルの古文単語の意味が問われているため、確実に正解しておきたいところでした。

理科

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 人体(生物)

人体の刺激に対する反応について基礎的な問題が中心ですが、一部、発展的な知識の問題も含まれています。失点は最小限にしたいところです。

2 化学電池(化学)

化学電池や燃料電池についての基本的なしくみの理解を確認する問題です。やや発展的な知識問題が含まれていますが、化学電池の内容が分かっていれば、十分対応可能でした。

3 岩石(地学)

マグマや火成岩のでき方について、知識問題と表の数値を分析する問題です。高度な知識を必要とする問題も含まれていて、高得点をねらうには難しい大問です。

4 電流(物理)

電気回路の複雑な内容の計算問題です。(5) までは文章の流れに沿っていけば、十分に対応できる問題ですが、(6) ~ (9) については難度が高くなっています。特に(8)(9) は、(7) までの内容をふまえ、その場で考察する力が求められました。

社会

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 社会

1 地理総合問題

2020 年東京五輪に関する地理の総合問題でした。日本地理は統計の読み取りが中心で、出題内容・出題形式共に頻出のものが多く確実に得点したいところでした。ハイサーグラフで世界各地の気候を問う形式は、近年さまざまな学校で出題が増えているため、対策をとっておく必要があります。

2 日本地理(地形図)

地形図の問題でした。2地点間の平均勾配を求める問題は、一見、難しく見えますが、等高線の基本的な読み取りと設問条件にあわせた計算ができれば得点可能な問題でした。山頂付近の見え方を問う記述は地形図を俯瞰して立体的に捉える力が試されました。

3 世界地理総合

世界の半島を題材とする各国の産業や地形に関する総合問題でした。各国の経済成長や労働に関して問うものが目立ちました。全体的に基本問題が中心でしたが、国名の変更に関する問題は、時事に深い関心を持っていなければ正解できない難度の高いものでした。

4 歴史総合

前半は日本史が中心で、内容に関して詳細な知識がなくても、「どの時代に」「何が起きたか」がおおまかに整理できていれば得点できるものでした。後半は日本史と世界史の融合問題で、教科書でもよく目にする有名な写真や絵を題材としていて、前半に比べると、時代の認識よりも出来事の内容を正しく理解しているかどうかが試されました。

5 公民総合

政治と経済の総合問題でした。政治分野は衆議院の優越や議員定数など、基本事項ではあるものの定着しづらい単元が問われていたため、公民分野においても十分な学習量が確保できていたかどうかで差がつくものでした。経済分野は得点しやすいものが中心でした。

県外入試(東京・東海・中四国・福岡)

英語

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数5

誕生日パーティーの準備についての対話文を聞いて答える問題でした。2018 年は対話文を聞いてそれに対する設問A、設問B に答える形式でしたが、2019年は5つの質問に記号で答える形式に変更されました。試験開始10 分後に始まるのであらかじめ問題を読んでおく必要があります。対話文と質問が2度放送されるので、1回目は内容を大まかに聞き取り、2回目で自分の解答が正しいかどうか確認する必要があります。

2 説明文の読解(約840 語):小問数20

シベリアで発見されたマンモスについての説明文でした。例年出されていた本文の内容と一致するものを選ぶ問題から、和訳や抜き出しを含む総合問題に変更されました。設問の数が多く、段落ごとに内容を速く正確に読み取る必要があります。さらに和訳の問題ではfurther のような難解な単語が出されました。内容一致の問題はT、F で答える形式でした。

3 説明文の読解(約875 語):小問数12

なぜ左側通行の国と右側通行の国があるのかについての説明文でした。大問2と同様に設問が多く、段落ごとに内容を正確に読み取る必要があります。内容説明の問題では前後の流れから単語の意味を推測して10 字程度で答える問題でした。和訳の問題では主語、述語を正確に把握する必要がありました。内容一致の問題では段落ごとに該当箇所を見つけさえすれば正解できるものでした。

4 和文英訳:小問数3

例年通り、与えられた日本語を英語に直す問題が3問出されました。英語に直しにくい表現はありませんが、時制に注意する必要がありました。

数学

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 数学

1 計算分野の小問集合

(1) 式の値、(2) 平方根、(3) 放物線と直線、(4) 確率、(5) 食塩水の文章題でした。どの問題も西大和学園高の受験生ならば類題を解いたことがあったと思われます。(4) 以外は自信を持って解答できたことでしょう。

2 図形分野の小問集合

(1) 円、(2) 軌跡、(3) 球と三角柱、(4) 証明でした。(2) は直角という条件を点の動きに結びつけられるかどうかがポイントでした。(4) の証明は三角形の合同に気づけば解答に苦労しなかったと思われます。

3 二次関数

放物線と相似がテーマの出題でした。相似の利用に意識が向けば比較的容易に解くことができたと思われます。(5) は自分で図を描く必要がありました。必要な部分の図を取り出し、相似比と面積比の関係を活用できれば正解できたことでしょう。

4 空間図形

正六角錐における体積を求める問題でした。小問に従って解いていけば、三角錐の体積比の問題であることに気づけたことでしょう。ミスなく得点したい問題です。

国語

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1 大堀精一『小論文 書き方と考え方』

「異和感」と論理的思考について述べた文章からの出題でした。哲学的な内容であることと、詩が引用されていることで、読みにくさを感じた受験生も多かったのではないかと思われます。制限字数がそれぞれ50字、80字の記述問題は、どちらも文中の表現を自分なりにまとめる表現力が求められました。また、文章内容についての意見の中から正しくないものを選ぶ形式の記号選択問題があり、戸惑った受験生も多かったと思われます。

2 木内昇『てのひら』

母の老いに戸惑う娘を主人公とする小説文からの出題でした。主人公の微妙な心情の動きを丁寧に読み取ることができたかどうかがポイントでした。記述問題では、設問条件をふまえて求められている要素を的確にまとめることが必要でした。それに対して、記号選択問題はほとんどが標準的な難度だったため、2018年と同様にこの大問での大量失点は避けなければなりませんでした。

3 『義経記』

中世の軍記物語からの出題でした。注釈が多く、読むのに時間がかかった受験生もいたかもしれません。また、ところどころに訳しにくい箇所や単語があり、それが問題の難しさにつながっていました。この大問にも制限字数60字で難度の高い記述問題がありました。単語や文法の知識に加えて読解力も求められるのは例年通りで、古文の学習をおろそかにしていた受験生はこの大問で得点を伸ばせなかったと思われます。

理科

西大和学園高校 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 微生物、顕微鏡(生物)

微生物や顕微鏡に関しての知識を確認する問題です。高度な知識は問われていないため、失点を最小限に抑えたい大問です。

2 地震(地学)

地震についての基礎知識を確認する問題です。一部、計算問題や、その場で考察する問題も含まれましたが、難度は高くありませんでした。

3 化学変化(化学)

数種類の化学変化を題材にした問題で、主に計算中心で構成されていました。どれも難関校の入試によく出される内容で、難度も標準的なものなので、類題演習を十分に積んでいれば高得点を狙える大問です。

4 光(物理)

前半は光の反射、屈折、後半は水圧に関する問題でした。前半は基本的なしくみを問うものや、計算問題がありました。後半は水圧についての見慣れない考察問題で、思考力、分析力が必要なため、全体として得点差のつきやすい大問でした。

社会

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1 地理総合

例年見られる特定の州にスポットを当てた世界地理中心の出題ではなく、気候・エネルギーをテーマとした総合問題で、例年よりも日本地理からの出題が目立ちました。論点が細かい問題が多かったため、日頃から興味関心を持ち、内容を掘り下げて学習しているかどうかで大きく得点差がついたと考えられます。グラフを分析する問題では、単位の違いにまで意識を向ける必要があり、スピードに加えて慎重さも求められました。

2 日本地理(地形図)

2018 年に引き続き地形図の読み取り問題でした。2018 年に比べ難度が上がり、縮尺の読み取りや断面図の判別など、地形図を読み解くのに求められる、あらゆる力が試されました。扇状地の土地利用に関する記述問題は、さまざまな観点から検討を行うことで正答を導かなければならない難度の高いものでした。

3 歴史総合

日本史と世界史の融合問題です。正誤問題と時代の流れを把握できているかどうかが試される並びかえ問題が中心に出されました。全体的にオーソドックスな出題形式だったため、1つ1つを丁寧に吟味しながら慎重に解き進めることができれば、しっかりと得点できる大問でした。

4 公民総合

政治・経済の融合問題で、基本的なものが中心だったので確実に得点を積み上げたい大問でした。語句を記述する問題は定番のものではなく、時事への関心の深さが試されるものでした。

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