大阪教育大学附属高校池田校舎 2019年出題傾向リサーチ

英語

大阪教育大学附属高校池田校舎 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数13

例年通り3つのパートに分かれていました。[A]は放送文に対してT/F で正誤を答える内容一致問題、[B] は放送文の内容に関する質問に英語で答える記述問題、[C] は問題用紙に記載された英文中の空所を補うように放送文を書き取る問題でした。問題形式の出題順序に変更がありましたが、放送回数と形式ともに、2018 年と同様でした。

2 物語文の読解(約1330 語):小問数28

老婆と、その老婆と一緒に暮らす動物たちが主人公の物語文です。2018 年まで出ていた、本文の内容に関する質問に日本語で答える記述問題が姿を消し、新たにT/F で正誤を答える内容一致問題が加わりました。大阪教育大池田校舎では記述問題が毎年多く出されます。問4の代名詞の内容説明や、問7、8の登場人物の感情や行動の理由を説明する問題は、解答は日本語ですが、指定された字数でまとめる難しさがあります。問5、6の本文中で指定された一文の英訳問題と和訳問題も頻出です。例年、中学校で学習する文法事項や重要構文を含む箇所が指定され、文構造の正しい理解が求められます。また、問9のように、与えられた英文を物語の展開に沿うように並べかえる問題も頻繁に見られます。登場人物たちの行動を丁寧に追い、話の流れを正しく把握する必要があります。最後に、例年出題される自由英作文については、2018 年にテーマと語数に変化が見られましたが、2019 年は「困難にもかかわらず努力し続けてきたこと」が課題となり、2017 年まで続いた「自身の経験がテーマとなる傾向」に戻りました。指定語数も2018 年の40 語程度から、2017 年までの30 語程度に戻りました。

数学

大阪教育大学附属高校池田校舎 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 数学

1 小問集合

(1) 数の計算、(2) 二次方程式、(3) 円錐の求積、(4) さいころの確率の4問で構成された小問集合でした。計算問題はやや手間がかかりますが全体的な難度は低いので、工夫をしながら丁寧に解くことを心がけ、全問正解を目指したい大問です。

2 整数

平方数に関して考察する問題でした。(1)(2) は非常に基本的な問題ですが、(3) は説明する内容や方向性は分かっても、それを式や日本語で適切に表現することが難しい問題だったと思われます。

3 文章題

風速と風圧力の関係性の条件から式を作る文章題でした。条件を正確に読み取れれば、(1)(2) は正解できたことでしょう。一方で(3) は変化した条件を問題文から正確に読み取ることが求められ、冷静に処理できたかどうかで、得点差が生まれたと思われます。

4 平面図形

線分を折り曲げて作る三角形に関する問題でした。(1)(2) は基本的で高得点を取るためにはミスはできない問題でした。(3) は問題文の条件をどう活用するかがポイントで、入試に向けて積んできた学習の成果が試されたと言えます。

5 円と相似

円と三角形の相似を利用する問題でした。(1) は受験生が当たり前のように使っている円の性質を証明する問題でした。また(2)(3) も、基本的な円の性質を適切に利用できれば、解答までの方針が立てられたと思われます。よく知っているであろう図形的性質を、どう示し、どう活用するかが試される問題でした。

国語

大阪教育大学附属高校池田校舎 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 藤沢周平『一茶』

将来の進むべき道に迷う、若き日の小林一茶が、人生の方向性を決定する場面を描いた小説文でした。2017年以降の傾向通り、2019年も時代小説が出題されました。なじみのない言葉が出てきたり古典が引用されていたりして戸惑うかもしれませんが、文章の長さは標準的であり、注釈や古典には口語訳が付されているので、読解に特別時間がかかることはありません。記述は4問出されています。制限字数70字以内で主人公の心の底の思いをまとめるものは、古典の引用箇所をかみ砕いてまとめる必要があり、受験生の思考力・分析力によって差がついたと考えられます。漢字や文学史などの知識問題はいずれも基本的な難度であるため、失点は避けたいところです。

2 小熊英二の文章

人間の知性とAI(人工知能)について論じた文章でした。近年取りあげられやすいテーマであり、時事的な話題も含まれていたので、専門用語が多く使われているものの読みにくさはありません。制限字数40字以内の記述では、後略された文章内容を推察してまとめるというもので、受験生の思考力と分析力が試されました。国語の知識については、動詞と助動詞に関する標準的な難度の文法問題が出されています。大問1・2を通して、受験生の知識量が測られていると言えます。また例年の傾向通り、文章に関連する内容を制限字数300字以内でまとめさせる条件作文が出されています。制限時間が60分であることを考えると、課題について短時間で説得力のある意見をまとめる訓練を積んできたかどうかによって、得点に大きく差が生じたと考えられます。

理科

大阪教育大学附属高校池田校舎 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 天体(地学)

天体に関して幅広く理解しているかどうかを確かめる問題です。前半はやや見慣れない実験が取り上げられていて、状況を把握しながらじっくり解き進める必要がありました。後半は太陽に関する知識の問題で、取りこぼしは最小限にとどめたい内容です。

2 光(物理)

光の反射と屈折についての問題です。問題文中の内容を利用して、その場で考える力が求められました。難関校の入試問題では頻出のテーマで、類題の演習経験があればやや対応しやすい内容でしたが、(6) は高度な思考力を要する難しめの問題でした。

3 化学変化(化学)

酸化鉄の還元に関する問題です。前半は基礎的な知識事項を確認する内容で、取りこぼしなく解きたい内容でした。後半は原子の質量比を用いる計算問題で、難関校の入試問題としては典型的ではあるものの、計算量が多く丁寧に処理する力が求められました。

4 電流(物理)

前半は題意にあてはまる適切な回路をつくる問題、後半は大阪教育大池田校舎の入試問題では頻出の電流と磁界の変化に関する問題です。後半は状況を正確に把握したうえで考察する必要があり、やや難度の高い問題でした。過去の入試問題の演習量で得点差がつく内容と言えます。

5 植物、人体(生物)

植物の光合成に関する問題です。典型的な内容がほとんどなので、類題の演習経験を積んでいれば全問正解することも可能な大問でした。

社会

大阪教育大学附属高校池田校舎 2019年出題傾向リサーチ 傾向分析 社会

1 世界地理(自然)

世界全図からの出題でした。世界の地形・気候・鉱産資源の分布に関して問われました。

2 世界地理(人口)

世界の人口がテーマでした。人口上位国や各国の人口密度、発展途上国における人口増加などに関して問われました。

3 日本地理(各地方の産業)

各都道府県における産業の特色を整理しておく必要がありました。統計の分析問題は難関校では頻出のものでした。

4 世界地理(統計・イラスト)

資料をより見やすくするためにはどうするかを考える問題は、知識量よりも創意工夫が試されるものでした。

5 日本史(各時代の組織図)

各時代における行政機関の組織図を題材としたものでした。各時代ごとの正確な知識が必要でした。

6 世界史(移民・統計)

移民に関する問題でした。統計を用いた問題では、アメリカ合衆国の歴史を理解しているかどうかが試されました。

7 世界史(宗教史)

世界の宗教に関する問題でした。論述問題は宗教が拡大していく過程を理解していなければ正答できない難度の高いものでした。

8 政治(国際政治・紛争)

核兵器の軍縮や日本の国際貢献に関する問題でした。1990 年代から2000 年代にかけての比較的新しい時代からも出題されました。

9 経済(資本主義と労働事情)

企業と労働に関する問題でした。法律の名称を漢字で答えるものが2問出されるなど、知識量が試されました。

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