慶應義塾高校 2019年出題傾向リサーチ

英語

慶應義塾高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 同意文完成:小問数9

各組の英文の意味が同じになるように、空所に適語を補う問題です。典型的な問題が多くを占めますが、問6は、示された英文の意味を十分に解釈して書きかえる必要があり、単純に熟語を知っているだけでは解くことが難しいものでした。

2 誤文訂正:小問数9

各英文の誤りを含む部分を記号で選び、その箇所を正しく直す問題です。速く正確に解きたい大問です。

3 説明文の読解(約300 語):小問数10

日本でのマスク着用者に関する説明文を読み、その流れに合うように本文中の空所に適語を補う問題です。問1や問3は空所直前の語に注目し、補う単語やその形を絞る必要があり、注意力を要します。ただ、例年のⅢより読みやすい内容であることに加え、Ⅳの難度が高いため、比較的解答が容易な問2、4、5、7、10 を手堅く取りたいところです。

4 物語文の読解(約2115 語):小問数23

とある宿に泊まった青年と、宿の女主人とのやり取りを描いた物語です。出題の形式は2018 年と同じです。3問ある英文の和訳問題のうち、(ⅱ)と(ⅲ)は、多くの受験生が知らないであろう単語の意味を文脈から類推する必要があります。ストーリーを着実に追えていない場合、この類推ができずに苦戦した受験生も多かったと思われます。ここ3年で、慶應義塾高の読解問題の総単語数は700 語以上増加しました。速読と正確な内容理解が不可欠なため、継続した読解練習はもちろん、ⅠとⅡを素早く処理するための確固たる力も兼ね備えるよう、バランスのとれた学習が大切です。

数学

慶應義塾高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 数学

1 小問集合

(1) 平方根の計算、(2) 因数分解、(3) 確率、(4) 資料の整理でした。(1)(2) は煩雑な計算の処理が求められ、(3) は適切な数の組を丁寧に調べ上げる必要がありました。時間配分に工夫が必要だったと思われます。

2 整数

ルールに従って数値を求める操作を繰り返す問題でした。(1) の結果から規則性を発見できるかどうかがポイントでした。

3 三角形の成立条件

3辺の長さが文字式で与えられた三角形に関する問題でした。方針を立てるのは容易ですが、場合分けをして慎重な吟味をする必要がありました。

4 文章題

数直線上を動く2点の速さの問題でした。時間と進んだ距離の関係を正確に把握できれば、対応しやすい問題だったと思われます。

5

円と三角形の相似に関する問題でした。ある程度正確な図が与えられていたこともあり、取り組みやすかったと思われます。手早く完答したい大問です。

6 二次関数

座標平面上の放物線と円の融合問題でした。放物線と直線の関係式や三角形の面積比など、基本的な知識で十分正解できました。

7 空間図形

展開図と投影図から多面体を考察する問題でした。2つの図を組み合わせて正多面体から立体をイメージできたかどうかで、大きく差がついたと思われます。

国語

慶應義塾高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 中村明『日本の一文 30選』

著名な作品を題材にして、日本語表現の特徴を説明した随筆文でした。比較的読みやすい内容でしたが、文中の表現に細心の注意を払わなくてはならないという点で、慶應義塾高らしさのある大問だったと言えます。制限字数30字と制限字数20字の記述では、的確に文中の表現をまとめる必要がありました。また、例年通り知識も多く出ていて、漢字の書き取り10問のほか、文学史、語句の知識、旧国名の知識など、バラエティーに富んだ内容でした。十分に準備が可能な難度のものが大半ですが、受験生の教養や柔軟性を試すものも一部含まれていました。

2 志賀直哉『焚火』

主人公たち数名が焚火をしながらその地域で起こった不思議な出来事について語り合うという場面を描いた小説文でした。大正時代に発表された作品で、舞台設定に実感を抱きにくいので、若干の読みづらさがあります。小問数自体は大問1より少ないものの、ある程度時間のかかる大問だったと言えます。制限字数60字以内と50字以内の記述は、いずれも登場人物の心情を正確に読み取れないと解答ができず、差のついた問題だったと考えられます。知識分野からは、慣用表現、文学史、漢字の読み取り5問が出されています。

3 国語の知識

2017年以来の大問3題構成で、単独で語句の知識が10問出されました。誤用されることが多い慣用句から、受験生にはなじみが薄い表現まで、幅広く問われています。一般教養や慣用表現の学習にきちんと取り組んできた受験生であれば、得点源にすることができたと思われます。

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