お茶の水女子大学附属高校 2019年出題傾向リサーチ

英語

お茶の水女子大学附属高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数4

英文が2回読まれ、問題用紙に書かれている日本語の4つの質問に対し、日本語で答える形式でした。

2 リスニング問題:小問数2

マハトマ・ガンディについて放送された英文の一部を書き取る問題でした。英文は3回放送され、2回目はゆっくり読まれるため得点しやすかったと思われます。

3 説明文の読解(約530 語):小問数13

クレオパトラがエジプトとローマに与えた影響について述べた英文を読み、要約文の空所に適語を補充する問題でした。本文中の単語を使う問題がほとんどですが、本文にない単語を考えさせるものもありました。

4 物語文の読解(約620 語):小問数3

老婆が、劇場支配人との出会いを通してお金にはかえられない幸せを感じるという物語でした。問題は本文中の下線部について日本語で説明するもので、場面や登場人物の感情を捉え、うまくまとめる力が必要と言えます。

5 物語文の読解(約195 語): 小問数6

友人の助言により、海外旅行を決意するという内容の物語でした。本文中の空所に当てはまる英文を選ぶ出題で、話の展開や選択肢の冠詞、代名詞を手がかりに得点できたと思われます。

6 条件英作文:(約175 語): 小問数5

与えられている語句を順に用いて、不足語を補いながら英文を完成させる例年通りの出題でした。

7 テーマ英作文: 小問数

日本の文化を知らない外国人に「ひなまつり」について40 語程度で説明する問題です。日本の文化や習慣を説明するというテーマや指定語数は例年通りでした。

数学

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1 小問集合

(1) 平方根を含む計算、(2) 二次方程式、(3) 等式変形、(4) 確率の4問からなる小問集合でした。(1)(2)に比べて(3)(4) は難度が高く、どちらも慎重に取り組めたかどうかで差がついたものと思われます。

2 円(作図)

三角形とその外接円に関する問題でした。図は与えられていませんが、問題文の条件通りに図を描くことができれば、完答できたと思われます。2019年の作図は例年より描きやすく、お茶の水女子大附高の受検生であれば、確実に得点につなげられたことでしょう。

3 二次関数

2つの放物線と四角形に関する問題でした。(1)(2)ともに難度が高いわけではありませんが、大問2同様、図が与えられていないため、思いのほか、苦戦した受検生も少なくなかったと思われます。特に(2)②は正しい図を描き、立体の形をイメージすることでかなり解きやすくなるため、そのことがそのまま得点差につながったと思われます。

4 文章題

買い物に関する文章題でした。(1) は与えられた条件をきちんと利用できれば、正解にたどり着くことができたと思われます。(2) は問題の文章量がやや多いため、必要な情報を整理し、正しく立式することが正解するためのポイントでした。

国語

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1 稲垣栄洋『雑草はなぜそこに生えているのか』

雑草の生き方から人間が学ぶべきことについて論じた文章です。具体例が多く読みやすかったものの、2018年よりも設問数が大幅に増加しました。特に、2018年は2問だった記述が2019年は5問に増えたことから、読解力に加えて表現力が重視された大問だったと言えます。例年に比べて制限字数が短めに設定されていたため、必要な情報を的確にまとめる力が求められました。文章の単純な引き写しでは処理できないため、注意が必要です。総じて「読みやすいが手間がかかる」大問であり、大問2以降のことを考えると時間的な余裕はありませんでした。

2 梶井基次郎『路上』

いつもとは違う道を通って帰宅する主人公の様子を描いた小説文からの出題でした。例年大問2では、明治後期から昭和前半までの、受検生にとって読みづらさのある小説文が出される傾向があります。100字以内の抜き出し問題が出されましたが、設問意図を正確に読み取ることができれば時間をかけずに解けるものでした。傍線部と解答の根拠が離れている問題もあり、丁寧な読解が求められました。また、基本的な口語文法の知識や語句の知識についても問われました。

3 『平家物語』

鎌倉時代の古文からの出題でした。2018年に比べて文章量が増えたことで注釈も増加し、解くのに時間のかかる大問でした。古文常識の有無で読解の難度が変わる文章だったと言えます。この大問でも記述が2問出されましたが、どちらも大問1同様に短い字数で内容をまとめる要約力が求められていました。

理科

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1 小問集合(物理・化学・生物・地学)

幅広い分野の知識を確認する問題です。選択肢が多く慎重に正解を選ぶ必要があります。特に(1)、(2)、(7) は正解をすべて選ぶ形式であり、注意が必要でした。

2 小問集合(物理・化学・生物・地学)

知識問題と計算問題からなる小問集合です。基本的な内容が中心のため、失点を最小限にとどめたい大問です。(4) の計算では、単位や桁に注意する必要がありました。

3 イオン(化学)

中和と熱量に関する知識や計算の典型問題です。過去の入試問題と類似しているため、解いたことがある受検生は有利でした。

4 運動とエネルギー、電流(物理)

力や仕事、電流に関する計算問題です。物理分野では難度が高くなることがありますが、2019 年は標準レベルで、全問正解が狙える内容でした。

5 天気(地学)

天気についての知識と計算の問題です。(1) ~ (3)では基礎的な知識が問われました。(4) 以降は天気に関する見慣れない指数を題材とした問題で、問題文中の計算式から考察する力が問われました。

6 動物、植物(生物)

毎年出されている「茶実子さん」の知識、計算、考察が必要な問題です。計算が複雑ではなかったので、学習量や丁寧さで差がついたと考えられます。より複雑な計算問題が出されることもあるので、過去の入試問題の演習を重ね、「茶実子さん」の問題に十分に慣れておく必要があります。

社会

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1 日本史(室町・安土桃山時代)

室町時代・安土桃山時代に関して「自治」をテーマに出題されました。自治都市の歴史的背景を問うものは、この時代の関連事項が整理されていなければ解けない難度の高いものでした。

2 歴史総合(近代)

ベルギーの外務官の回想録を題材とする近代史の問題でした。空欄補充問題は基本的なもので、確実に得点する必要がありました。

3 歴史・公民総合

耐久消費財の普及率と女性の年齢階級別労働力率の推移のグラフを題材に、高度経済成長期からバブル崩壊までの日本の社会について問うものでした。各グラフを分析し、慎重に解答を導く必要がありました。

4 地理総合

世界と日本の自然や気候、産業に関する問題でした。定番の出題だけでなく、霞堤の効果を図から推察する思考力を必要とするものも出されました。

5 世界地理(民族)

移民を題材とした世界地理の問題でした。各国の特徴が理解できていれば解答できるものがほとんどでした。記述問題ではリード文からヒントを見つけ出す力が試されました。

6 政治(人権・国際連合)

世界人権宣言を題材とした問題でした。基本的人権の分類は正確な知識が要求されたものの、消去法でも解答を導けるものでした。

7 経済(労働・財政・流通)

価格や労働に関する問題でした。論述形式の問題は、想定される解答の幅が広く、かつ字数内でまとめる記述力が試される例年の傾向を踏襲したものでした。

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