筑波大学附属高校 2019年出題傾向リサーチ

英語

筑波大学附属高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数6

2018 年に引き続き、二人の人物の対話とそれについての質問を聞いて、その答えを選択肢から選ぶ形式で出されました。放送自体は標準的な速さですが、対話と質問が1度しか放送されないので、注意が必要でした。

2 物語文の読解(約875 語):小問数11

竜に会いに行くことになった少年の物語です。各問のヒントとなる記述が傍線部や空所から離れた位置にあり、広い視野を持って解答する必要がありました。また、教科書レベルを超えた語彙や英語特有の発想が求められた設問もありました。問1のような、下線部の内容を日本語で説明する記述は例年頻出です。長文全体の語数は2018 年よりも減少しているものの、総じて難しい問題であったと言えます。

3 物語文の読解(約885 語):小問数12

妹とキャンプに行く少年の物語です。前後の文脈を把握できていれば十分に解答できる設問が多くありました。問3は日本語記述で、解答の根拠となる一文が直後にありますが、制限字数の20 字以内に収めることはやや難しかったと思われます。問9は選択肢にある動詞を語形変化させて補うものでした。語彙レベルがやや高いものがあったうえに、選択しない動詞に注意する必要がありました。

4 和文英訳:小問数4

基本構文を当てはめるだけで解答できるものは2018 年ほど多くなく、筑波大附高の特徴である、与えられた日本文を英語にしやすい日本語に置きかえる必要のある文が複数出題されました。なお、(2)と(4) は書き出しが指定されていました。

数学

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1 小問集合

(1) 一次関数、(2) 平面図形、(3) 回文数についての3問で構成された小問集合でした。(1) は与えられた条件から、おおよその図を描き、状況を把握することができれば問題なく解けたと思われます。(2) は隠された図形的性質に気づけたかどうかが明暗を分けたことでしょう。(3) は見落としのないよう手早く数え上げることが重要でした。

2 文章題

坂を転がる球と移動する人に関する文章題でした。文章に書かれている条件を1つずつ拾っていき、それらを正確に数式に表すことさえできれば、最後まで正解できた問題だと思われます。

3 確率

正八面体のさいころを使った確率の問題でした。(1) はミスのないよう丁寧に調べていくことが重要でした。(2) は答えにたどり着いたとしても、解答が複数になることに戸惑った受検生も多かったのではないかと思われます。

4

四面体の外接球に関する問題でした。(1) は四面体の体積、(2) は外接球の標準的な問題であるため、正解しておきたいところです。(3) は取り出すべき平面を的確に取り出せたかどうかが鍵を握ったと思われます。

5

2つの円と、それらの円に内接する正三角形と正方形に関する問題でした。小問2問の構成で、(2) では簡単な記述も求められましたが、いずれの小問も円の基本的な性質さえおさえておけば正解できる問題だったため、この大問は完答しておきたいところです。

国語

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1 池内了『科学者と戦争』

科学者による軍事研究について論じた文章でした。「科学と社会」という頻出のテーマからの出題です。設問形式に大きな偏りはありません。記述2問は、文中に明示されている根拠を手堅くまとめれば正解できる難度でした。例年、筑波大附高の記述には「書くべき内容を限られた字数の中でまとめなくてはならない」という難しさがありましたが、2019年は2問とも字数制限がありませんでした。また、抜き出し2問や空欄補充2問も、直前直後の文脈を正確に把握することさえできれば対応可能な内容であったため、これらの設問で確実に得点を積み重ねることが求められました。一方、記号選択2問はまぎらわしい選択肢を含んでいたため、難度が高かったと言えます。選択肢一つ一つを吟味したうえで、慎重に解答を導く必要がありました。

2 髙田郁『ムシヤシナイ』

大阪駅で蕎麦屋を営む祖父のもとに、東京の中学校に通う孫が訪れた場面を描いた文章です。約5ページと若干多めの文章量ですが、用いられている表現は平易で、読み取り自体に苦労はありません。孫が祖父のもとを訪れた理由や、孫に対して祖父がとった行動がどのような心情によるものかを読み取れたかどうかがポイントです。記述は2問出されていますが、大問1と同様にどちらも字数制限はありませんでした。いずれも文章全体の内容をふまえたうえで解答することが求められたため、得点差がつきやすかったと思われます。ほかの設問はいずれも記号選択でしたが、まぎらわしい選択肢はなく、語
句の知識も標準的な難度であったため、合格のためにはこれらの設問で確実に得点したいところでした。

理科

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1 人体(生物)

人体の基礎から標準レベルの知識問題です。正確な知識の定着が求められています。

2 溶解度(化学)

溶解度の理解を確かめる問題です。(3)(4) は、安易に答えを選ぶのではなく、溶解度の計算を行い、慎重に解き進める必要がありました。

3 天体(地学)

惑星の公転周期に関する問題です。(3) は、惑星の公転の様子を分析する必要がありました。全体として難度は高くないため、すべて正解したい大問です。

4 力(物理)

力のつりあいの理解が問われています。(2)(3) は、間違えやすい内容です。また、(4) は、磁力の変化を考察する力が求められ、難度の高い問題でした。

5 生殖(生物)

植物の生殖に関する知識の問題です。(3) は、選択肢を慎重に判断する必要がありました。(4) は、発展的な知識の問題ですが、ヒントとなる文章から判断することもできます。

6 電流(物理)

電流に関する基本的な問題です。ここでの失点は避けなければいけません。

7 地質(地学)

化石や地層に関する標準レベルの問題です。(1) は、やや発展的な知識の問題です。(2)(3) は、知識を活用して状況を整理し、考察する力が求められています。

8 化学変化(化学)

原子の質量比に関する典型問題です。類題を解いてきた受検生にとっては易しい内容です。

社会

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1 世界地理

統計資料やグラフを用いて、各国の自然や人口に関して出題されました。定番の図法の問題は、例年のような思考力ではなく、記述力が試されるものでした。

2 日本地理

地形図や統計資料を題材とした問題でした。定番の地形図は取り組みやすいものでしたが、一方で、統計を用いた問題では、出題の意図をくみ取らなければ正答できないような、難度の高いものもありました。

3 日本史(古代~中世)

空欄補充の問題では、当時の社会背景に関する知識だけでなく、資料に対する読解力や適切な文で空欄を補充する記述力が求められました。そのほかは確実に得点したいものが中心でした。

4 日本史(近代~現代)

史料を題材とした問題でした。例年通り受検生にとっては初見のものがほとんどだったため、資料中のキーワードをヒントに解答を導き出さなければなりませんでした。その時代の国際情勢をしっかりと理解していなければ正答できない難度の高い問題が多く出されました。

5 政治

国会と内閣に関する問題でした。近年定番となりつつある「すべて」を選択する出題があったものの、教科書に記載されている標準的な難度の問題が中心でした。

6 経済

地方財政に関する問題でした。例年通り計算問題が出されましたが、設問条件をよく確認しなければ解答を誤る可能性があり、注意が必要でした。

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