東京学芸大学附属高校 2019年出題傾向リサーチ(一般中学)

英語

東京学芸大学附属高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数4

例年と同様、まとまった英語の文章とそれに関する4つの質問を聞き、それぞれの質問に対する正しい答えを選ぶ出題形式でした。英文と質問は2回ずつ読まれるため、1回目の放送で全体像を把握し、2回目の放送で確実に正解を導きたいところです。

2 説明文の読解(約545 語):小問数11

人間を含むさまざまな動物の睡眠時間についての説明文でした。問3の適語を考えて補う問題と、問2、問7の並べかえ英作文以外はすべて記号選択式の設問でした。例年見られるような、本文の内容を日本語で要約する記述問題や、代名詞の内容把握問題は出されませんでした。また、例年と異なり、本文の後に記載される英単語の注が英語での表記となりました。

3 物語文の読解(約920 語):小問数11

ある少年とペットのカメに関する物語文でした。大問2同様、適文・適語句選択の問題が多く、11 問中9問を占めました。問8は本文の流れに合うように3語の英語を記述する問題で、この物語文の話題の中心をおさえられていれば正解しやすいものでした。問9の並べかえ英作文は、本文の正しい内容理解が鍵となる問題でした。

4 対話文の読解(約370 語):小問数7

七夕について話す二人の対話文でした。問1は否定疑問文とそれに対する正しい答え方の理解を試すもので、文法の知識が求められる問題でした。問5は2018 年に引き続き、本文の流れに合うように英文を並べかえる問題が出されました。学芸大附高の入試で頻出の、与えられた語を順に用いる英作文は出題されませんでした。

数学

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1 小問集合

(1) 平方根の計算、(2) 連立方程式、(3) コインの確率、(4) 資料の整理の4問構成でした。内容、難度についても例年通りのため短時間で完答したいところです。

2 円柱容器の求積

鉄の円柱をいれた2つの円柱の容器に水を入れる問題でした。いずれの小問も方針に迷うことはないと思われますが、計算がやや煩雑になるため、丁寧に処理していく必要がありました。

3 直角三角形と円

直角三角形の頂点を通る円の半径を考える問題でした。すべての小問で条件に合わせた図を描き、異なる円の性質を利用していく必要がありました。日頃から図を描く習慣がついていたかどうか、円の性質の理解が十分だったかどうかによって得点差がついたと思われます。

4 二次関数

(1) 三角形の面積、(2) 文字を用いて線分の長さについて立式する問題で(1)(2) ともに標準レベルであ
るため、ミスなく解ききりたいところです。(3) は図形的に処理していくことがポイントですが、難度の高い問題だったため正解できた受験生は少なかったと思われます。

5

円の内部で直交する線分が作る図形について考える問題でした。直角三角形の合同や相似などさまざまな図形の性質に気づきながら解き進めていく必要があり、(1) は基本問題ですが、(2)(3) を時間内に正解するためにはスマートな解法に気づけたかどうかがポイントでした。

国語

東京学芸大学附属高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 国語

1 外山滋比古『比喩について』

比喩的表現の働きや特徴について論じた文章です。抽象的な説明に終始しているため、キーワードを整理しながら慎重に読み進めていく必要がありました。内容理解に関する記号選択4問はいずれも難度が高く、大きな得点差を生んだと考えられます。一方、空欄補充や抜き出しは標準的な難度だったため、素早い処理が求められました。漢字やことわざの知識など、得点源にすべき問題で手堅く得点していくことが大切な大問だったと言えます。

2 梅崎春生『突堤にて』

防波堤の突端で釣りをするようになった主人公の視点から、自身を取り巻く人間関係を描いた小説文です。文章の長さは標準的で、解答の根拠も比較的見つけやすかったため、高得点を狙うべき大問だったと言えます。ただし、一部まぎらわしい選択肢が含まれているため、受験生には分析力と注意力の双方が求められます。また、例年の傾向通り、この大問で文法問題が出されました。受験生の多くは文法に対して苦手意識を抱きがちですが、対策しやすい分野でもあるため、確実に正解したいところでした。

3 『十訓抄』

対人関係の難しさについて述べた文章でした。やや抽象的な内容だったため、読み取りには相応の読解力が必要です。例年同様に動作主体を判別する問題が出されているため、人物関係の把握には特に注意を払う必要がありました。文脈に即して判断するタイプの設問がほとんどですが、古文単語や漢文の知識があれば読解の一助となります。2018年に出された記述問題は2019年では出されませんでした。

理科

東京学芸大学附属高等学校 2019出題傾向リサーチ 傾向分析 理科

1 化学変化、物質の特徴(化学)

水溶液の性質に関する知識を確認する問題でした。典型的な内容なので、全問正解したい大問でした。

2 岩石、火山(地学)

化石や火山に関する問題でした。基礎知識の定着とともに、選択肢を吟味する必要がありました。

3 生態系、環境問題(生物)

生態系と環境問題についての問題です。(4)(7) はやや発展的な知識が問われていますが、そのほかは基礎的な内容です。

4 化学変化(化学)

化学変化の知識と、実験結果を分析する思考力が問われる内容でした。(3)(4) は実験結果の正確な理解が求められ、やや難度の高いものでした。

5 力、仕事、運動とエネルギー(物理)

力学に関する総合的な理解を確かめる問題でした。後半はやや難度が高く、立て続けに失点を重ねやすい内容でした。

6 電流(物理)

回路に関する標準レベルの問題でした。考察が甘いと間違えやすい内容で慎重に解き進める必要がありました。また、(5) の回路図の作図は高度な思考力・表現力が求められています。

7 動物(生物)

動物に関する知識の定着を確かめる問題でした。難度は高くないため、取りこぼしは最小限に抑えたい大問でした。

8 天体(地学)

天体に関する理解を幅広く確認する問題でした。知識やしくみの正確な理解だけでなく、その場で考える力も問われました。

社会

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1 日本史

古代から江戸時代までの権力の変遷を題材とした問題でした。略系図や歴史資料の読み取りは定番で、落ち着いて分析していく必要がありました。

2 世界史

生まれ育った世界を離れ、異郷へと向かった人びとが残した記録やさまざまな宣言など、計7つの歴史資料が題材とされました。紀元前5世紀の内容から1970 年代まで幅広い時代が対象とされ、基本事項が広く問われました。

3 世界地理

例年と同じく、略地図やグラフ、表などさまざまな資料が用いられる形式でした。気候帯や言語・宗教などに関する基本的な知識が求められたほか、文章をヒントとする問題では、スピードも必要とされました。

4 日本地理

資料を読み取る問題は、定番かつ解きやすいものが多く、得点源としたい大問でした。日本に関する緯度・経度はしっかりと把握している必要がありました。

5 経済

経済新聞を題材として財政政策や金融政策などについて問われました。日本銀行に関する基礎知識が試されたほか、金融政策や財政政策を論理的に理解しておく必要がありました。

6 政治

大問5と同様に、経済新聞が題材とされました。例年より論点が細かく、学習の深さを測る問題が多く出されました。国民審査の投票用紙への記入方法を問うものは、社会への関心の高さが試されました。

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