難度・傾向は昨年並み。確かな知識や着眼点が必要な問題が増加。
2017年

2018年

1 小問集合
公民分野は例年の基礎知識を確認するものから、知識がなくても計算を用いて正答を出すことが可能なものへと傾向の変化が見られました。
2 世界地理
主要国の産業構造や、貿易を介した日本との結びつき、地形的特徴などを、文章や統計資料から読み取って解答する問題でした。与えられた情報のどの部分にどの順番で注目するかがポイントとなりました。
3 日本地理
抽象的な文章や統計から都道府県を判断するもので、例年通りの出題でした。記述問題は与えられた資料を出題意図に即して読み取ることが重要でした。
4 歴史
文献史料を用いた問題でした。東京都立校入試では出題例が少ない形式ですが、与えられた史料から年代特定に必要な語句を見つけ出すという、史料問題としてはオーソドックスな手法で対応が可能でした。
5 公民
記述問題は出題意図を理解する注意力に加えて、グラフのどの部分に着目するかという分析力、さらにはそれを文章にまとめる表現力が総合的に試される難度の高いものでした。
6 総合
世界地理や世界史について、詳細な知識を問われる近年の傾向を踏襲したものでした。国際連合の取り組みに関する問題は知識よりもどこに着眼するかが重要なものでした。
出題分析表
平均点 | 日本地理 | 世界地理 | 日本史 | 世界史 | 政治 | 経済 | |
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2018年 | ― | 日本地理総合 | 世界地理総合 | 古代~現代 | 古代・近世・近現代 | 人権・法律・地方自治 | 財政・貿易 |
2017年 | 58.6 | 日本地理総合 | 世界地理総合 | 古代~現代 | 近現代 | 人権 | 企業・経済政策 |
2016年 | 59.3 | 日本地理総合 | 世界地理総合 | 古代~現代 | 戦後 | 人権・法律 | 財政・社会保障 |
2015年 | 59.1 | 日本地理総合 | 世界地理総合 | 古代~現代 | 戦後 | 地方自治 | 地方財政 |
2014年 | 57.4 | 日本地理総合 | 世界地理総合 | 古代~現代 | 戦後 | 人権・国会・裁判 | 財政・社会保障 |