東京都立高校 入試制度

いろいろな東京都立高校

東京都には200近くの公立高等学校がありますが、特に難関校と言われる都立高等学校は、東京都教育委員会によって以下のように分類されています。難関国公立大学への進学指導に重点を置く観点からの分類(①)、中高一貫や単位制などの学校制度からの分類(②)など、学校の特色を活かしたさまざまな種類があります。

①進学指導重視の観点からの分類

進学指導重点校

進学実績の向上を明確に謳い、教員の配置や予算面で優遇される一方、その実績が厳密に評価・公表されます。5年更新で現在は、日比谷(千代田区)・西(杉並区)・国立(国立市)・八王子東(八王子市)・戸山(新宿区)・青山(渋谷区)・立川(立川市)の7校が指定されています。

日比谷 西 国立 八王子東 戸山 青山 立川

進学指導特別推進校

進学指導重点校につづく位置づけの高校。国分寺(国分寺市)・新宿(新宿区)・小山台(品川区)・駒場(目黒区)・町田(町田市)・国際(目黒区)の6校に加えて、2018年から小松川(江戸川区)が指定されました。

国分寺 新宿 小山台 駒場 町田 国際 小松川

進学指導推進校

進学指導特別推進校に次ぐ進学実績をあげる高校の中から、地域ニーズ・地域バランスを加味して指定されます。現在は、三田(港区)、豊多摩(杉並区)、竹早(文京区)、北園(板橋区)、墨田川(墨田区)、城東(江東区)、武蔵野北(武蔵野市)、小金井北(小金井市)、江北(足立区)、江戸川(江戸川区)、日野台(日野市)、調布北(調布市)、多摩科学技術(小金井市)の13校が指定されています。

三田 豊多摩 竹早 北園 墨田川 城東 武蔵野北 小金井北 江北 江戸川 日野台 調布北 多摩科学技術

②学校制度からの分類

進学重視型単位制高校

単位制高校とは、用意された科目の中から、自分の進路・興味に合った科目を選択して学ぶ高校のこと。普通科の単位制高校の中で進学実績の向上に重点を置いた高校を「進学重視型単位制高校」と呼び、現在は国分寺(国分寺市)・新宿(新宿区)・墨田川(墨田区)の3校が指定されています。

国分寺 新宿 墨田川

併設型中高一貫教育校

高等学校に中学校が併設している学校のことで、中学校に通学する生徒は無試験で高等学校に進学できます。

大泉 白鷗 富士 武蔵 両国

中等教育学校

中学校と高等学校のカリキュラムを統合した教育を行う学校のこと。前期課程(中学相当)と後期課程(高校相当)にわかれ、一部例外を除き、高校入学の募集は行われません。

東京都立高等学校の入試問題

東京都立高で実施される入試は、上記の進学指導重点校などを除き、全教科同じ問題(以下、「共通問題」と記す)が使用されています。幅広い学力の受験生に対応するために、首都圏の難関国私立高と比較すると取り組みやすい問題となっています。

「進学指導重点校」の入試問題の変遷

2001~2013年 入試問題の学校作成

日比谷(千代田区)・西(杉並区)・国立(国立市)・八王子東(八王子市)・戸山(新宿区)・青山(渋谷区)・立川(立川市)の7校は「進学指導重点校」の指定を受け、2001年の日比谷を皮切りに独自の入試問題を学校で作成・実施してきました。英語のリスニング・理科・社会は共通問題を使用しましたが、リスニング以外の英語および数学と国語は例年非常に難度の高いものが出題されていました。

2014~2017年 グループ作成

2014年から2017年までの間は、進学指導重点校をはじめとする東京都立難関校が複数のグループにまとまり、共同で入試問題を作成(以下「グループ作成問題」と記す)していました。グループ作成問題では、大問ごとに複数の問題を作成し、高校がそれを組み合わせて入試問題を編成します。それに加えて一つの教科につき大問1題は学校オリジナルの問題(以下「自校作成問題」と記す)に差し替えていいというルールもありました。

  • 現在、グループ作成問題は、併設型中高一貫教育校でのみ使用されています。

2018年入試~自校作成問題への回帰

2014年から2017年にかけて実施されてきた学力検査問題の「グループ作成」ですが、期待された「中学生の志望校の選択幅拡大」に役立てられているとはいえず、また、グループによっては学校の特色や求める生徒に合わせて問題の差し替えを行わざるを得ない状況になりました。このことから東京都教育委員会は、2016年7月に「グループ作成」の見直しを発表。それにより、2018年入試より進学指導重点校グループおよび進学重視型単位制高校グループの学力検査問題は、従来の形式である「自校作成問題」による学力検査に戻り、各学校が求める生徒像がより明確になりました。

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