表中★は自校作成問題と思われるもの。
リスニング
リスニング | |
---|---|
共通 | 東京都立高等学校共通問題と同じ問題を使用 |
例年通り、問題Aと問題Bに分かれています。問題Aは男性・女性による3つの短い対話文でした。それぞれに対する設問が1つずつあり、適切な英文を選択肢から選ぶ形式です。問題Bは短い英文が読まれ、その内容に関する2つの設問に対し英文で答える形式です。
対話文
対話文 | |
---|---|
タイプA | 食糧の生産方法や、それによって環境にどのような影響があるのかについて社会科の授業内で行われた対話文。 |
日比谷★ | 犬や猫にまつわる逸話から現代社会が抱えるペット問題までを幅広く扱った対話文。 |
国立★ | LED電球の仕組みとその特徴について考える対話文。 |
グループ作成問題はタイプAのみの出題となり、都立日比谷高、都立国立高の2校が自校作成問題を出しました。タイプAでは、なじみのない単語の意味を文脈から判断させる問題が出されました。都立日比谷高では、30語以上の英文で書かせる問題にかわり、5語以上の英語で補う英作文が3問出題されました。ハイレベルな単語を補わせる出題もあり、豊富な語彙、正確な文脈把握力が必要な問題です。都立国立高はLEDについての対話文で、昨年の3Dプリンターと同様、先端技術についての内容でした。全ての対話文が1000語程度かそれ以上であり、長い英文を読む中で、内容の大筋を見失わずに正確に文脈を把握する力が求められています。十分な対策をしなければ、この大問で得点すること自体が厳しいことに加え、大問3にかける時間がなくなってしまうという展開が考えられます。
物語文・説明文
物語文・説明文 | |
---|---|
タイプA (説明文) |
GPSの歴史や仕組みについての説明文。 |
タイプB (物語文) |
一人の少女が経験を通して人を元気づける方法を悟っていく物語文。 |
戸山★ | イギリスの動物行動学者ジェーン・グドールの生い立ちから現在までを説明した文。 |
青山★ | 飛行機が飛ぶ仕組みについての説明文。 |
八王子東★ | 多忙ですれちがい気味の3人兄妹が、ふとしたことから、かつての絆を思い出す物語文。 |
タイプA・タイプBともに設問が7つありました。タイプAはGPSに関する説明文で、難解な概念を含む内容のため、非常に解きづらかったと思われます。一方タイプBは、等身大の少女を主人公にした読みやすい物語でした。いずれのタイプも、内容把握を中心とした設問が多く、また本文の内容に関する40語以上50語程度の自由英作文が出題されています。自校作成問題の3校に関しては長文の語数、文の読みやすさを考えると、この大問で問題レベルの調節を図ったと予測されます。いずれもタイプAの文章と比べれば読みやすく、解きやすい問題です。タイプA以外の問題を解いた受験生は、この大問にどれだけ多く時間を割くことができたかが合格への鍵となりそうです。
英語まとめ
昨年と比べ自校作成問題を導入する学校が増えました。大問2(対話文)のグループ作成問題は1つのパターンしかなく、大問3(物語文・説明文)では2パターンでした。大問3における物語文と説明文のレベル差が昨年以上に大きく、説明文を出題した都立日比谷高、都立立川高の受験生は苦戦したと思われます。グループ作成問題は昨年より難しくなりましたが、自校作成問題を通して、よりその学校らしさを追求した学校と難度の調節を図った学校がありました。
どの学校の組み合わせにも並べかえ・内容一致・自由英作文などは必ず含まれ、そこに図(イラスト)の読み取り・段落の並べ替え・理由説明などの問題を各校の方針に応じて加えるという出題形式になっています。
日比谷 | 西 | 国立 | 八王子東 | 戸山 | 青山 | 立川 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リスニング | 共通 | 共通 | 共通 | 共通 | 共通 | 共通 | 共通 |
対話文 | 日比谷★ | A | 国立★ | A | A | A | A |
物語文・説明文 | A | B | B | 八王子東★ | 戸山★ | 青山★ | A |