早稲田実業学校高等部 2021年出題傾向リサーチ

英語

早稲田実業学校高等部 英語

A 空欄補充:小問数5

2つの英文の空所に共通する単語を答える形式です。見慣れた単語でも、複数の意味を理解し、使いこなせるかどうかが問われています。

B 誤文訂正:小問数3

例年と異なり、英文中の誤っている箇所を選び、訂正する形式でした。問われている文法事項は基本的なものです。

C 和文英訳:小問数2

指定された日本文を英文にする形式です。①では指示語の内容を明らかにするという条件がありました。2020 年に比べて英語で表現しにくい日本語が多く、英語の知識量によっては内容を過不足なく表すのに苦労したと思われます。

D 説明文の読解(約925語):小問数16

19 世紀アメリカの奴隷解放家ハリエットについての説明文でした。文整序、指示語の内容説明などの問題は、本文理解と同時に、記述する内容を吟味する必要がありました。特に問5では、正確な内容理解が必要で、速読と同時に精読が求められていることは例年通りでした。

E 物語文の読解(約1055語):小問数15

犬とその飼い主が暮らす家に、とある男性が訪ねて来た日についての物語文でした。設問のほとんどは内容理解に関するもので、大問D同様に速読と精読が必要でした。問6では指示語の内容を正確に読み取れたかどうかが鍵でした。問5では解答の根拠が下線部から離れているため、本文を整理しながら解答する必要がありました。

F リスニング問題:小問数13

試験開始50 分後からの実施でした。Ⅰは応答文選択、Ⅱはまとまりのある英文に関する選択問題、Ⅲは対話文に関する選択問題、Ⅳはインタビューを聞き、その内容に関する選択問題でした。Ⅳでは身近なテーマが取り上げられていました。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2021年 説明文 物語文
2020年 説明文 説明文 物語文
2019年 説明文 説明文 物語文
2018年 対話文 説明文 物語文
2017年 エッセイ 説明文 説明文 物語文

数学

早稲田実業学校高等部 数学

1 小問集合

(1) 式の値、(2) 整数、(3) 変化の割合、(4) 資料の整理からなる小問集合でした。どの問題も手早く正確に解ききりたい問題でした。

2 円、二次方程式

(1) は円の問題でした。①の証明は比較的少ない手順で証明が可能です。②は①がヒントになっていました。(2) は解の公式を使わずに二次方程式を解く問題でした。早実高の受験生であれば完答したい大問でした。

3 確率

サイコロを投げ、出た目によって正六角形の頂点及び中央の対角線の交点を移動する点についての問題でした。(1)(2)(3) ともに問題の条件を満たす道順さえ把握できれば解法に迷うことはないと思われます。樹形図を使い丁寧に解きたい問題でした。

4 空間図形

正三角形8個と正方形6個で作られた立体についての問題でした。見慣れない立体に戸惑った受験生も多くいたと思われます。(1) は適切な平面さえ抜き出せれば答えを出すことは容易でした。(2)(3) は立体の見た目に惑わされず、必要な平面を正確に抜き出せたかどうかが鍵でした。

5 二次関数

放物線と円の問題でした。(1) は円の接線の性質を利用する問題で、難度は高くないので正解しておきたいところです。(2)(3) は問題設定の意図に素早く気づけたかどうかで差がついたと思われます。

計算
問題
整数 作図 証明 文章
平面
図形
関数 二次
関数
場合
の数
確率 資料の
整理
空間
図形
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年

国語

早稲田実業学校高等部 国語

1 吉野せい『洟をたらした神』

開拓農民である母親が我が子に対する愛情を描いた小説文です。現代小説ではあまり見られない表現が多く、読みにくさを感じた受験生もいたと考えられます。設問は文章内容や心情把握に関するものでしたが、全体的にボリュームがあるので、スピーディーに問題を解いていかないと、大問2以降を落ち着いて解答できなくなります。また、文章の内容をまとめた要約文の13個の空欄を補充する問題が2年ぶりに出され、ストーリー全体を注意深く読む必要がありました。

2 池内了『なぜ科学を学ぶのか』

社会政策における科学的な考え方の重要性について説明している文章です。文章は短めですが、制限字数が20 字の記述が3問と25 字の記述が1問出されていて、ここが大問2攻略の鍵となりました。また、記述の中には使うべき語句が指定されているものもあるので、書くべきポイントをしっかりと意識して解答する必要がありました。漢字の書き取りが3問出されていますが、いずれも標準的な難度なので失点は避けたいところです。

3 『奥の細道』

江戸時代前期の紀行文からの出題です。3つの場面から成り立っているので、注釈をヒントにして読み進めていかないと文章の展開をとらえられません。設問は内容理解に関するものが中心でしたが、その中でも俳句の解釈について多く問われました。韻文の対策を入念にしてきたかどうかで得点差がついたと考えられるうえ、記号選択の中には判断に迷うものも複数含まれていたので、細部への理解ができていないと得点には結びつきません。知識分野では有名句についての問題が出されました。

文章① 文章② 文章③ 文章④
2021年 吉野せい『洟をたらした神』 池内了『なぜ科学を学ぶのか』 『奥の細道』
2020年 有島武郎『卑怯者』 加藤重広『言語学講義』 『宇治拾遺物語』
2019年 伊坂幸太郎『逆ソクラテス』 加藤秀俊『社会学』 『義残後覚』
2018年 堀辰雄『麦藁帽子』 管啓次郎の文章 『をぐり』
2017年 奥田英朗『沈黙の町で』 松岡慧祐の文章 『日本霊異記』

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